選挙も終って自民党が勝って、円高是正に関しても強攻策を取りそうな安倍さんの考え方が相場にも影響があるんでしょう。円安の動きが始まってしばらくたつけれど、今年3月の安値も超えて円安基調がはっきり見えるようになりましたね。この一日二日で3月の安値を越えたのは一つの節目だと考えています(下のチャートで見るとドルの高値更新)。
これは週足で見ても、私の見方では長い長い円高トレンドから円安トレンドに移ったと見る形になりました。ただこれがいつまで続くのかどこまで行くのかはわからず。でも基本的には円安基調。というか、円高基調は一応終ったというべきか。そもそも通貨ってこれほど長い間トレンドに乗るって珍しいことだし。
私としてはこの動きは大歓迎でリーマンショック時のレベルまで戻って欲しいなんて思っていますが、まぁ、それはまた夢の夢として、日本に収入の源泉があり、それを使って海外で生活している人は心中穏やかではないと思います。
でもRM1が24円だ25円だという時期はまさに円高の絶頂のときで、これを基準に考える方がおかしなもんで、今の27円レベルはこの数年で一番居心地が良かった場所。だから円安になったというより、元に戻ってきたというべきなのでしょう。
さてこれがどこまで行くんでしょうか。それは神のみぞ知る領域ですが、高値から見ると今の時点ですでに10%以上の下落。これにインフレを加味すれば動くときには大きく動くのがわかるわけで、資金計画に余裕がないと危ないのが見て取れます。
ただ、私の考えでは、マレーシアリンギットはバスケット制で、その内容が公表されていませんが、このブログに何度か書いた様にどの通貨と相関性があるかといえば、やっぱりシンガポールドルの動きに近いと思ってます。と同時に円もバスケットの中に入っているはずで、その%は知る由もありませんが、リンギットに出る円の動きは多少は緩和されると考えて良いはず。
あるいはマレーシアと日本との貿易を考えますと、ここで大きな為替の動きがあるとマレーシアに取ってもうまくないわけで、バスケットの円の比率を上げてくる可能性もありますよね。つまり、円安と共にリンギットも安くなって、対円では大きな変化が吸収されるかもしれない。私としては円安大歓迎ですが、それとイコールでリンギットが動いたら万々歳なわけで、まぁ、そんなうまい話は無いにしろ、円の対米ドルの動きよりは小さくなるだろうと思っています。
シンガポールドル/リンギットはこの数年、0.2ドルの振幅の中で動いているのがわかります。
ま、リンギットとシンガポールドルとイコールに無理やり考えても良いと私は構わないと思っていて、そうすることによってリンギットとは比べ物にならないシンガポールドルでの投資範囲も広がって、またリンギットでは不可能なFXもいじれますから、私はその線でやって行こうと思っています。
ちなみにこれはシンガポールドルvs日本円
直近の動きをリンギット/円と比べてみますとシンガポールドル/円の方が大きいですよね。ところがシンガポールドル/リンギットはほとんど変わっていない。ということは動きが同じはずなのにリンギット/円の方が動きが小さい。これって円の大きな動きを察知してそれを小さくとどめようと通貨バスケットの円の比率を上げたと読めると思います。でもシンガポールドルもバスケット制ですからそんなことを想像しても意味が無いかも。(笑)
シンガポールはマレーシアと違って金融大国ですが、それはシンガポールという場所がそうであるということであって、シンガポールドルが中心になっているという意味ではもちろんありませんから、シンガポールドルに対する過度の思いいれもまずいと思っています。
シンガポールドルでの何か面白い投資対象はあるんでしょうか。今のところはREITぐらいしか思い浮かびませんが。
あ、そうそう。マレーシアのREITの変化もここに載せておきましょう。
私が見ているサイトはここ ← クリック
赤線を引いたAverage Yieldを見てください。6.613%とのこと。
11月に調べたときには6・368%でした。
11月4日の日記 ← クリック
REITは10%の源泉税が掛かるようです。つまり手取りは0.9掛け。
シンガポール市場のREITだったらどうなるんでしょうか。海外だから非課税なのかな?そこのところはわからず。