日本維新の会の橋下さんですが、憲法改正に意欲があるのはわかっていたものの、ここまで突っ込んでくるとは思っていませんでした。
党の綱領ですが、
現行憲法を第2次大戦後に連合国から押しつけられた「占領憲法」と位置づけ、「日本を孤立と軽蔑の対象におとしめ、絶対平和という非現実的な共同幻想を押し付けた元凶」と明記した。
凄い表現ですね。保守の私としては良くぞ言った!と思うのですが、まぁ、人気取りと言ってはなんですが、今の世の中の動きを見ていると大人しかった国民もこのままじゃまずいと感じ始めているし、それは憲法の改正も同じで、大衆受けすることを言い出したような感じがしないでもありません。
自民党との違いをはっきりしながら、食える部分は食っちまおうという意欲を感じます。(笑)
私は正直なところ、橋下さんは苦手なタイプなんです。あのホリエモンと似たところがあると思っていまして、なりふり構わず信じることに向かう強さがあると言えばいいのでしょうが、彼らの言動に私は横暴さを感じるんです。それは横暴さであって指導力には見えない。そして歴史、つまり過去に対する思い入れがないのがわかる。現在と未来しかない。
これはこれで良いとは思います。若さの特権なのかもしれない。
でも過去の上に現在があるのを忘れてもらっちゃ困るわけで、だからと言って過去に戻りたい、過去が良かったというんじゃないですが、過去ー現在ー未来というつながりを無視するような言動には賛同できず。つまり、私は改革論者じゃないってことなんですが、また多少脱線しても、あるいは言い方を変えれば、理想を実現するためにはグレーなことをやってもそれはグレーであって黒じゃないんだから良いだろうみたいな言動がたまに出てくる。ホリエモンとそっくり。ここの部分も私には受け入れられないところ。
維新の会は大阪では凄い支持を集めているようですが、私が気になっているのは平沼さんの動向。私の認識では平沼さんてバリバリの保守で、TPPにも反対のはずだし、維新八作でも信条的に相容れないものがかなりあるんじゃないかと思うんです。どちらかというと自民党に考え方は近いんじゃないかと思うくらい。
参院選が楽しみです。また裁判の違憲、無効判決を受けて衆参同時選挙なんてこともあるのかもしれず、TPPにしても、北朝鮮の動きにしても、国内国外、目が離せませんね。
アメリカ脅威論者と中国脅威論者のぶつかり合いじゃなくて、独立国としての日本はどうあるべきか、ここのところの議論をしっかりやって欲しいし、それを聞いてみたいです。