NHKがおかしいって映りが悪いとか見えなくなったとかそういうことじゃなくて、NHKの報道姿勢がなんか変に感じるんです。
私は若い頃は一切NHKは見ませんでしたが、いつの頃からか好きになってきまして、さすがNHKと思っていました。また国営放送ですから、国の方針に従っているとまるで疑うこともなかったのですが、近年、なんかおかしいと思うようになりました。
細かいことを並べるとキリがないのですが、
○ NHK本社内に中国のCCTV(中国中央テレビ)の支局が入っている。
○ NHKスペシャルのJAPANデビュー「アジアの一等国」という番組の中で日本の50年にわたる台湾統治の負の面ばかりに焦点をあて、台湾人のインタビューでも日本に怒りを表す部分だけ強調し、日本の功績、日本好きの台湾人の話も出さず。後に、その台湾人が偏向報道だと裁判を起こした。
○ 国会中継の中山成彬氏の「慰安婦捏造の真実」の部分をユーチューブから削除。
○ そして今日のニュース。NHKの番組内容を動画配信するサービスで使われてる地図ですが、日本海(東海)と書かれている。尖閣には地名表記が無く、また竹島は表示そのものが無く、北方領土は他国領土としての色分け。
なんだかおかしいと思いませんか?
まぁ、わからなくもないです。反日というより、とにかく波風を立てたくないという配慮なんでしょうが、こういう配慮は私は必要ないと思うんですよ。まさにこの手の日本的美徳が今の混乱を招いていると私は思うんです。
なんていうかぁ、巷の優しい世の中をわかっているつもりのオバサンが、あちらさんも嫌がるんだから嫌がることはしない、言わないのが一番よ、みたいな感じ。
こういうのって官僚にもあると思ったのが、実は尖閣に石垣の漁師が漁に行っても島から2海里以内に近寄らせないんですね。海保が。で、その理由を聞いた所、「相手を刺激することなく、また相手にも入らせないことを念頭において・・・云々」。でも実際には入らせているし、逆に日本国民が入れない状態。これって実効支配という点においては一緒どころか中国の方が強まっていると言えるんじゃないかと思うんですよ。
相手のことを考えて態度を変えるという日本の美徳は外交には百害あって一利なしというのがどうしてわからんのでしょうか。相手が違う言葉を話しているのに、こちらは日本語で押し通すのと全く同じですよね。相手を思うのなら、相手が理解できる彼らの論理でこちらの主張を返すのが道理のはず。
弱腰外交って言われますが、日本中がその病に罹っていると思います。そしてそれを美徳と思っている。
これは前にも書いた麻生さんでさえもそうで、外国に円安誘導じゃないかと言われたときに、我々は(貴方達が自国通貨安の誘導をしたときには)黙っていたと威張るような言い方をしていた。
まったくよぉ、みんな私みたいにおしゃべりになればいいのに。 (笑)