なんだか凄いことになっていますね。
安倍さんは一歩も引かない態度。
発端は2月25日の韓国の大統領就任式後に行われた朴槿恵大統領と日本政府代表として赴いた麻生副首相との会談でしょうか。
大統領が「韓日間の真の友好関係構築のために歴史を直視し、過去の傷がこれ以上悪化せず治癒するようお互い努力しよう。」と言ったことに対し、 麻生さんはかなり過激なことを言い出した。
「米国を見てほしい。米国は南と北が分かれて激しく戦った。しかし南北戦争をめぐり 北部の学校では相変わらず“市民戦争”と表現するところがある一方、南部では“北部の侵略”と教える。このように同じ国、民族でも 歴史認識は一致しないものだ。異なる国の間ではなおさらそうだ。日韓関係も同じだ。それを前提に歴史認識を論じるべきではないだろうか。」
これに対し大統領は相当な不快感を表したそうだけれど、この麻生さんの発言に関して日本のマスメディアは何も書いていないですよね。仲良く握手をしている写真を載せて「日韓の新政権が未来志向で緊密に協力していくことで一致。日本外務省関係者によると、朴氏は未来志向の協力のため歴史認識が重要だと主張した。」という感じの報道。
大統領の就任のお祝いで訪れてこういうことを言っちゃって良いんだろうかと思うのだけれど麻生さんは言っちゃった。
その後、閣僚の靖国参拝で火がついた。
麻生さんは「毎年2、3回伺っている。いまさら言われるような話ではない」「海外で反応が出ていると言うが、それは向こうの反応であって、外交に影響が出ることはあまりない」と。
そして安倍さんは「国のために尊い命を落とした尊いご英霊に対して尊崇の念を表する、これは当たり前のことであり、我が閣僚においてはどんな脅かしにも屈しない。その自由は確保している。これは当然のことだろう」と発言。また「村山談話」に関連し「侵略の定義は学界的にも国際的にも定まっていない。(国によって)どちらから見るかによって違う」と言及した。
この火に油を注ぐ発言で炎上。
朴槿恵大統領は24日、「正しい歴史認識が前提とならなければ、未来志向で進むのは難しい」と安倍政権を批判。韓国紙は「100年ぶりの第2の朝鮮半島侵略」(文化日報)、「侵略戦争を否定すれば、(日本は)戦争可能な国家になる」(朝鮮日報)などの専門家の話を掲載した。
まぁ、韓国や中国にしてみれば、日本が宣戦布告してきたようなもんなんでしょうねぇ。
これからは日本バッシングは元より、尖閣でも中国が動き出したのがわかりますし、そういう方向でどんどん過激になるんでしょうね。
でもここで今まで通り風見鶏になるのは私としてはもう真っ平ごめんで、お互い言いたいことは言いながら落としどころを探していく作業が大事なんだろうと思っています。
ただ、この100年ぐらいの歴史じゃなくて、ながーーーい歴史を見ると彼らにとって日本は侵略国家だというのは間違いがないと思っています。また日韓併合にしてもその必然性やそれによる朝鮮半島の発展があったとしても、それは日本の言い訳にしか過ぎず、国そのものを消滅させられた彼らの怒りは簡単には収まらないのは容易に想像できます。今のTPPでさえアメリカの侵略だと騒ぐ日本人は何なのか考えてみたら良いと思います。
過去の歴史認識はいろいろ立場によって違うと思うのですが、私が一番気になるのは、大東亜戦争に負けたという事実(韓国と戦争はしていませんが)。ここの認識が日本人は甘いかもしれないと思うんです。我々日本人特有の考えかたとして「水に流す」「いつまでも過去のことは言わない」というのがあると思うのですが、この考え方を相手に対して持つのは日本では美徳の一つ。でもそれを相手に期待することができるのかどうか。
どちらにしても彼らのプロパガンダは国をまとめるためにも必要なプロパガンダですから、事実がどうだろうと日本がどういう態度を取ろうと関係ないのだろうと思っています。日本を叩く理由がなくなったら困るのは彼らでしょうから、日本に対する攻撃は将来増えることはあっても減ることはないんでしょうねぇ。