長期に渡る長期金利の推移表がありました。こんな長期の推移を見たのは初めてです。
この表から何を感じますか?
この表にオーストラリアは出ていませんが、私の場合はオーストラリアに渡った事がいかにラッキーだったのか思い知りました。
日本を出た1991年、あの頃は日本の転換社債で7%は確保できていたし、その後、豪ドルに全て移してからは9%、8%、7%と時代と共に利回りは低くなりましたが、それでもそのレベルは確保できた。
ところがその債権もそろそろ償還を迎える。そして今の金利は5%確保も難しい。安全を考えたら3%台という時代。
どうすりゃいいでしょうねぇ。仕事はしていませんし、積極的に資産を増やすこともしていませんので、金利が低いとそれがそのまま生活を直撃します。
先日のEUの発表ですが、マイナス金利も想定しているなんて話で為替も乱高下しましたが、金利を稼ぐのは本当に難しい時代になりました。
まぁ、やっぱりリスクを積極的に取るしかないってことなんでしょうが、では何のリスクを取るのか。
これからマレーシアを拠点として生きるとなればリンギットを持つ必要、というか持たないリスクは回避するべきだと考えていますが、実際に投資するとなると私にはREITぐらいしか思いつきません。ま、放置できる投資と言う意味でREITなんですが、他にも何か考えるべきか今いろいろ探しています。
ただ、不動産投資に関してはいつも書いている通り苦手ですし、わけがわかりませんから手を出すつもりは全くなく、他のものを模索中。とは言うものの相場物をやるならFX、CFD、先物といろいろあるわけで、あえてマレーシア物である必要はないかと思ったり。でもま、REITと同額程度をマレーシアの株式市場に投資するのも良いかもしれないと考えています。
ただ、これは一般的な投資家が考えるようなマレーシアとしての今後の発展とか、どの企業、どのセクターが延びるとかそういう見方ではなくて、あくまで値動きの強弱で売買を決めるという方法になると思います。右肩上がりの市場や企業、セクターを探したところでそれで利益を出すのは難しいし、そういうアプローチは駄目だと言うのが私の信条で、でもそうするのが投資だと信じている人たちはウォーレンバフェットの影響が強いのかもしれませんが(笑)、定石に見えて実は非常に難しい投資法だと思っています。
また私としてはいくら利回りが低いからと言って低リスクの割にはハイリターンが見込める債権投資を止めるわけにもいかず、別働部隊をどうにか動かして、全体の利回り7%は死守したいと思っています。なーんて実は人生最後にもう一花咲かそうと狙っているわけですが。(笑)
これには今までの本体としてのA資金、突撃部隊のB資金というわけ方ではなくて、リスク&リターンもその中間を狙ったC資金、あるいはA’とでも言うか、そういう考え方の導入が必要になるんだろうと思ってます。ただし、それが難しいからB資金でスキャる手法を編み出したわけで、もしそのA’で利益が出せるならそもそもスキャルなんてやっていない。
60を超えてからまた振り出しに戻るというか、新しいものに挑戦するというのはやっぱり難しいと思いますが、何もしなければ萎んで行ってしまうのは間違いなし。
でもこれからの若い人たちは本当に大変だと思います。稼ぐのも大変だし、その稼いだものをどう運用するのか。世の中の人は全員相場師みたいにリスクを取らないとどうにもならない時代になっちゃうのか。でもそういう世界で生きているとうまく泳げるようになるのかもしれませんね。中国人を見ていると相場感は抜群で、また動きにスピード感がある。あれってDNAに組み込まれているんじゃないかと思うくらいですが、ああいう風にならないと生きていけない環境があるんでしょうね。
私も所詮、ぬるま湯で生きてきたのか、そんな気がする今日この頃。でも絶対に諦めないで頑張るつもり。息子達に「親父はどんな時代も生き抜いてきた」というのを見せたいから。そしてそのノウハウを残したい。