椰子農園投資 その2

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パーム油の農園投資に関してですが、活発な意見交換が行われています。面白いですねぇ。

興味のある方はコメントを読んでくださいね。

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さて、私の考え方ですが、結論から書くとやっぱり難しいなぁ、ってところかな。

いろいろな考え方があると思いますが、秘密コメントをくれた方は各社のファイナンシャルデータに注目されていました。私としてはこのアプローチ方法が大事だと思っています。実際にそれらの会社がどういう経営状態かを見るってことですね。これらは各社のサイトに出ていますのでそれを参照してください。

ただ、私自身はこういう投資会社のB/Sを見てもよくわからんのです。投資金をどう会計処理するのかなんて知りませんので数字を見てもピンと来ません。また各社長年やっているわけではないので長い歴史、実績もわからない。そして椰子を植えて油を採るわけですが、最初の数年は収穫がないわけですよね。この辺をどう考えるべきなのかもわかりません。用意された土地にどんどん植えているのか、あるいは投資者が決まってから植えるのかもわからないし、どちらにしても最初の数年は油は採れないわけですから売り上げも利益も出ないはず。でも配当は出すわけで会社としては赤字は当然で債務超過になっているかもしれない。でも投資金はあるみたいな。

このビジネスモデルってどうなっているのかに注目された方もいらっしゃいますが、ここも興味がありますよね。この辺はわからないことだらけですからなんら判断できないと言えばその通りなのですが、かなり儲かる話じゃないかってのは想像できます。それって単純な考え方で、ある会社はパーム油の相場が1500RM以上なら配当を出すと言っていますが、2008年、2011年には3700RMという高値が付いている。これって売り上げが2.5倍になるわけで、同じ生産量で多分経費はさほど変わらないはずですからとんでもない利益が出る。投資家への配当は変わらずとすれば莫大な利益が運営会社に転がり込むビジネスモデルなのでしょうし、各社この2008年当時の値動きを見てこのビジネスモデルを考えたのではないでしょうかね。

ただ自然相手ですから作付けがどんな感じなのか、土地によって出来不出来もあるんでしょうし、災害・被害に関してもまるでわからない。またパーム油にもランク付けなりあるでしょうから実際にどんな売り上げが上がるのかの予想は素人には無理。それプラスこの値動きですから利益予想なんて誰にも出来ないかもしれない。ま、パーム油がいくらならどうかってのが想像できる程度なんでしょう。

会社そのものとしてはどんな目論見があるのか聞いてみたいですね。パーム油の価格が3000RMを超えていたらごっそり儲かるけれど、1300RMを下回ったら倒産覚悟とか?(笑)

それと私が気になる点としては各社の経営陣の力です。これがまるでわからないんですね。それぞれの会社、経営者の素性も実績もまるでわからない。つまりパーム油農園経営のプロかもしれないし、あるいは椰子農園経営の素人(しかし投資関係ではプロ)が机上の計算で始めたプロジェクトかもしれない。要はこれってベンチャー企業に投資するのと同じ難しさがあると思うんです。

でも配当金は決まっていてベンチャー企業が計画通りにうまく行ったときの様な妙味は無い。配当そのものは8%だの10%だのと大きな感じがしますが、ベンチャー企業に投資すると考えた場合、このリターンは小さすぎてリスクをカバーできるかどうかは疑問。

でも大丈夫なんじゃない?

という何が何だかわからない期待を持って投資するしかないってことだと思います。

それと投資話には付き物ですが、大きな配当を出せるくらい儲かる見込みがあるのなら自分でやるだろうって話。目一杯借り入れてやるのも一つの手。自分が経営者側ならどう考えるかってところですが、当然出資者も集める(会社そのものへの出資)し、借り入れも起こすだろうけれど、これに今回の様な出資者を含めてリスク分散するのかもね。で、パーム油の値が高くなると配当金との差額が会社の利益の上乗せになるわけだから非常に面白いことになる。会社側からすると損小利大のビジネスモデル。ましてや一定年数後、出資金を返すことになっていて、その後はすべて会社の利益になるってところも面白い。

パーム油の値が1500RMでも配当を出せるってことはそれが3000RMを超えたらどうなるか、この辺を考えてみると面白いですよね。ごっそり儲かるなんてもんじゃないんでしょう。

ま、それはそれで本体がいくら儲けようと我々は間違いなく8%なり10%なり受け取れればそれで良いのですが、リスクがまるで見えないところが気になりますね。つまり、配当が良いからと言ってREITやあるいは債券につぎ込むような金額をこれにつぎ込むのは不可能ってことになるんでしょう。

で、会社としてもその辺は良くわかっていて、あのような小額(15万円程度)からでも出来るプランを用意して投資家の数を増やそうと狙っているんでしょう。

つまり私の考え方としては「いくら投資するべきか」ってところに行き着きます。この投資案件そのもののリスクは計り様がないわけですから。もちろん何もしないでパスするのも一つの手。

難しいですよね。大きく入れ込むにはリスクがあるし、小額なら妙味がないわけですからやらなくても良いことになる。

思い出すのは日本の小口ファンド。投資と言うより市民参加型の復興に寄与するファンド。東日本の牡蠣養殖業者とか酒屋、魚肉加工業者等に投資するファンドがありますよね。まだあれの方が災害からの復興に寄与するとか、少なくとも過去の実績がある会社への投資だから安心感がある。

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ま、マレーシアに住むのならマレーシアがらみのこういう投資も面白いかもしれない、みたいな範囲を超えてこれに注力するのは私には無理。この配当率を見ると金融資産の半分以上つぎ込みたくなりますが、そこまでできませんよねぇ。(笑)

利益を得るとはリスクを取ることとイコールであると私は考えています。リスクの無いところに利益も無い。でもそれを出撃の言い訳に使っているとあっという間に資産は消えてなくなるのも現実。難しいですね~。

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