日経平均が本日大きく下がりました。
昨日の日記で、日経平均の日足の(私の)読み方を聞かれ、それに関して書きました。
「今の動きとしてはこれからの動きを読むには情報が無さ過ぎると思います。相撲で言えば見合っている状態? 」
「トレンドラインを引いてみても収斂しているところですから動きがどんどん小さく方向性が無くなって来ていて、これを飛び出すことがあって初めてそこで次の展開を読むんですね。だから私には今の段階では何もわからず。」
何もわからないと書きつつ、
「無理やり読めば、弱い上昇トレンドの中の一休み中で、動き出すときには上でも下でも行きそうな、力を貯めているところとでも言いましょうか。で、若干上方向への圧力が強いように見えます。ポジションを持っているとしたらロングであるべきところ。でもこれから出撃する場所じゃなかろうと思います。」
と書きました。でも本日は今年4番目の大きな下げ。大ハズレです。
私が余計なことを書いたから被害に合ったと言う方はいらっしゃらないと思いますが、分析屋のはしくれとしての言い訳をしますと、どんな分析でも常に、いつも読めるわけじゃないというところはご理解いただきたいと思います。でも読めた!と思う瞬間があるわけで、そういう時にだけ出撃するのが分析の使い方であると思います。で、読めないとき、わからない時には何もしない。また無理やり読むべきでもない。(笑)
ただ中長期投資をしている方は常に建て玉がある状態かもしれず、毎日毎日どう読むのかが気になっているはずで、中長期投資はしない(難しいから)私はそういう方々の心境を考えた場合、余計なことは書くべきではなかったと反省しております。
って、そこまで心配する必要も無いのかな。誰も私の読みなんかまともに聞いていないだろうし。(笑)
ま、誰がなんと言おうと私の読みは私の読みで、それが変わるわけでは無いのは間違いが無く、昨日の時点でこの下げを読めなかったのかどうかと悩むことはありません。ただ下げ方向を示していたインジケータはいくつもありますが、それは収斂中の方向としか考えられず、トレンドが下へ向きそうな予兆は今改めて見ても私にはまるでわからず、どう考えても昨日の時点で売り出動という見方はできません。
それどころか今年4番目の下げがあった今の時点でも、では下げトレンドに入ったのかと言うとそうじゃないと私は思っています。今だ収斂中。方向性は出ていないと思います。
ただこれからの動きで上のチャートでいう赤線を下抜き、直近の安値を超えてくると話は別で、下げトレンド確定として今後を読んでいく事になります。
ま、簡単に言うと今はヨコヨコの動きと見るしかなく、一目改の雲の中を行ったり来たり、また移動平均線や方向性を見るインジケータが横を向き、角度も出ていなければ乖離も低い状態では何もわからないというしかなさそうです。
ただし、本日の日経の下げは円高の影響とするのであれば、これからも円の動きが大きく影響するのでしょうし(他にニュースがないのか)、円の動きを見る必要があるのでしょう。
で、円を見ると日経とは違って、似たような収斂から下抜けしていて、この状態は下方トレンド(円高方向)に入った可能性はなくはないと思います。でもそれとて今の位置では大きな、強いトレンドとは言えないわけで今から積極的に行動に移すときにも見えません。
USD/JPYの日足。
今の下げ波動がどこまで下がるのか、そしてそれが陽転するときにどのくらいの力強さで戻るのか、その辺を見ていく必要があって、それなくして今後の方向性を見ることはできないと思います。
ただ日足でもスキャルの見方でトレードできるのは間違いがなく、その考え方で見るとすでに綺麗なドル売りサインは出ています。(赤丸のところ)。今はどこで逃げるかを考えるべきとき。これから売るには遅すぎると言える場所。ただ、これはもう今後下がらないと言う意味ではなくて、トレンドが出来なくても目先の小さな山を取ると言うスキャルの考え方の場合です。ただしこの売りサインが出た場所は日経平均の今と同じで収斂中の売りサインですから、私の見方では見逃すべきサイン。結果的には前の安値を越えましたが、収斂中ですからその安値は超えないだろうと見るのが順当でしょう。
ただ直近の安値を割ったのは間違いが無く、ここから売りに入るトレーダーも多いかもしれませんね。で、それが正しいとするならば、話は戻って日経はもっと下がるのかもしれない。
ま、難しい場所だと思います。なーんて書くと、じゃぁ易しいときはあるのか?なんて聞かれそうですが、はい、あると思います。○○でも勝てるような時。でもそれって何ヶ月に1度あるかないか。そんなのを待っていられないからいくらでもチャンスがあるスキャルに走るわけです。