また東アジアの近現代史の話。
ブログでこんな話題をと思う人もいるでしょうが、いつも書いている通りこのブログは私にとって日記であって情報発信はおまけみたいなものです。自分自身の変化を書きとめておきたいし、またたまにはここを読んでいるらしい息子達にオヤジが一体何を考えながら生きているのかを知ってもらいたいという願望もあります。
で、自虐史観からの脱却ですが、これは私自身のためでもあるし、何よりもオーストラリアで育って「日本人であるがゆえに」悲しい思い、悔しい思いをした息子達の為にも日本を知ってもらいたいと思うのです。
もう長男は忘れてしまっているかもしれないけれど、ある日、彼が学校から帰ってくるなり半べそをかきながら「パパ、日本人ってそんなに卑怯な民族だったの?違うよね?」と突っかかってきたのが忘れられません。
学校でアジア史を習ったのだろうとピンと来ましたが、その時が来るのがわかっていながら私は子供達にちゃんと教えていなかったし、それどころか日本人って素晴らしい民族だと教えながら育ててきましたから、きっと学校でも「そんなのは嘘だ!」と言い張ったであろう事が想像できました。でも私は彼の質問にちゃんと答えることができなかったのを今でも悔やんでいます。
というかちゃんと話してもわかるとは思わなかったので、適当にごまかしてしまいました。
実際のところ、日本で、世界で言われている歴史は日本弱体化を目的に作られたものだろうとは思っていたものの、ではちゃんとした歴史がわかるような情報も少なかったと思います。
少ないなんて事はないという方は多くいらっしゃるでしょうが、私が手に入れることができた情報は、反反日と言う感じで、あるいは右翼丸出しで、どこまで本当かが私にはわかりませんでした。
しかしインターネットがそれを変えた。どんどん新しい情報が出てくる。また田母神氏がああいうことになって、彼の主張は大手メディアでは抹殺されましたがインターネットで簡単にわかったし、あちこちの講演も聞けた。その内容たるや本当にびっくりで、近年わかったことも含まれていて、そして彼の主張の裏づけもインターネットのおかげで取ることができて、私の考えも随分変わり、固まってきました。そして近年の竹島、尖閣問題がトリガーとなって保守の声が多く聞こえるようになった。
ま、今はそういう状態で情報を取るのに苦労することは無い。それどころかそれらを消化するだけでも大変なくらい情報が出てきていますね。良いことだと思います。
そんな中で、是非、この本は買わないとならないだろうと思ったのがあります。その本の紹介を含めて動画の中で著者がいろいろ話していますが、これは非常に面白い動画だと思います。
水間政憲という評論家、ジャーナリストですが、私は彼を以前から注目していまして、自分の思想を大声でぶちまけるタイプじゃなくて、こつこつと資料を揃えて、さぁ、どうだというタイプなので非常に宜しいと思っています。
今回の書籍は二冊で『ひと目でわかる「日中戦争」時代の武士道精神』 と『ひと目でわかる「アジア解放」時代の日本精神』。アジアで日本は何をしたのか、そして現地でどう受け止められていたのかを写真を通して説明している。これってやっぱり説得力があると思います。
ただ、前にも書きましたが、私自身が40年前ごろからグアムやフィリピンで現地のご老人達から見聞きした話からは、日本賞賛の声はあったけれども逆の話(侵略者としての日本)も少なくなかった。これはどこの国でも同じで、韓国でさえ日本統治時代が良かったという人はいるわけで、非道を尽くした侵略者という決め付けは嘘であるとは思うけれど、ではアジアの独立を真に願った救世主だったのかというとそれも疑問。
戦争は小さな出来事の集合体であるし、また刻々と状況が変わればまた方針も現場も変わるわけで、一方的な見方は良いも悪いもできないと思っています。
ただ、今までは日本は大悪党というイメージ作りの写真はかなり見ましたので、それとは全く違う面、光と影があるとすれば光の部分に焦点を当てた写真集も読んでみたいと思います。
その点でもこの水間政憲氏の書籍は読みやすい、わかりやすい、そしてきっちり証拠を示していて良いと思っています。過去の書籍も面白いものばかりでした。
ただ、完全な反中、反韓思想の持ち主で、彼らの目的は「金」だと断定します。その辺に私は違和感があるのですが、ま、反対したいわけでもない。
この動画の内容もかなり面白いと思います。