数日前に金(ゴールド)のヘッジに関して書いたところ
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これに秘密コメントを頂戴しました。
もう4年になる友人で、マレーシア関連で知り合った方なんですが、「相場にはとっても疎い私ですがdaboさんの相場情報を楽しみにしています」と。
ちょっと待った~~~~。
金(ゴールド)に関してですが、これは手持ちの金ファンドにどうヘッジをしたら良いのかの(私の苦手な)長期投資の実験であって、そのタイミングは決して金(ゴールド)を売買するタイミングではないんです。だから参考にされるとかなりうまくないことになるはず。
私はいつも書いている通りスキャル職人で、超短期の勝負しかしません。で、その場合はトレンド確認をしてからその後の2つ目の山で初めて出撃します(エリオット波動で言う第3波狙い)。そしてローソク足で言えば3-5本の内に勝負をつけるやり方。これは勝率を上げる為にはこれしかないと行き着いた手法であって、それがそのまま長期投資に当てはまるかと言うと答えは否。
つまり私の手法を日足で使うと、出撃場所は何ヶ月に一度しかないんですね。で、3-5日で勝負をつけると言う変則的なトレードになります。これはこれでも良いのですが、これでは長期投資はできないんです。待つ時間が恐ろしく長く、勝負は短期間ですから、大きな値幅も取れません。だったら理論的にはロット数を大きくすれば良いわけですが、そんなのは机上の空論であって実行はかなり難しいんですね。そんな度胸はありませんから。だから利益「額」を上げるにはデイトレで数をこなすしか方法がありません。
でも金(ゴールド)ファンドは長期で持ちますから、当然上がったり下がったりする中で、下げトレンドの時にはヘッジ玉(売り玉)を建て、上がっても下がっても利益も損も無い状態を作るわけです。で、上げトレンド時にヘッジ玉をはずせば利益が乗るだろうという作戦。
でもトレンドは後でわかるもので、出来る前にはわからないんですね。当たり前のことですがそれがわかればビルゲイツよりお金持ちになれます。
で、私の手法はトレンドができるのを確認してから出撃と言う手法であって、トレンドが出来なければ出撃サインも出ないんです。だから負けが少ないのですが、これをそのまま長期投資に当てはめると、「出撃しないから負けることも無かった」という利点が「出撃しないから負けることがある」という欠点になるんです。長期投資の場合は常に建て玉があるわけですから、見てる状態でも勝ち負けが出てしまいます。ですから、トレンドが出来たと見えた場合にはそれがすぐに反転しようが(私のスキャルの手法だとこの場合出撃サインは出ない)、そのままトレンドが続こうが、とにかく出撃しなくてはならないんですね。
つまり、トレンドが続かなかった場合は必ず負けるということです。
じゃぁ、なんでそんな方法を取るのかと聞かれると困るのですが、長期で持つ場合はどうするべきかを知るのは歳を取って心身ともに衰えた者には非常に重要で、できるならそういう方法で利益を出せるようにするべきなのは明白なんですね。で、その実験をやっている段階で、参考にするような売買ポイントじゃないんです。
特に、ヘッジ玉を入れるというのは売り出撃をするということになりますが、ヘッジ玉ですから普通のショートを新規に入れたのとは違うわけです。つまりヘッジ玉を入れた場合、値がどう動こうが利益も損もないんですね。気楽なもんです。でも新規ショートなら損益が出てしまう。だから絶対に参考にしてはうまくないってこと。
参考にするとしたら、ヘッジ玉を外したときです。これはヘッジ玉は決済するわけですが、本体(ファンドで現物と同じ)を買ったのと同じことになりますから、この場合はそれなりに真剣に考えます。でもこれもまたトレンド発生の確認を重視していますから、どうしてもタイミング的には遅くなります。その後トレンドが続けば万々歳。続かなければまたヘッジ玉を入れるという繰り返しになります(この場合、小さな損が積みあがる)。
ややこしい?
ま、とにかく金の売買ポイントは「こんな実験してます」程度の話ですから、参考にしないで下さい。よろしくお願いします。
ところで13日に住友金属を買われて、それがうまい具合に上がったということですが、ばっちりでしたね~。で、利益確定も済ませたなんて凄いじゃないですか。これをチャートで見てみますと、上げトレンドの中の押し目買い作戦(安値も切り上がっているし、理想的な上げトレンド)がきっちり決まったのがわかります。そして数日間保持の後、利益確定。
この考え方がまさにダボ流スキャルの考え方なんです。才能あるんじゃないですか?(笑)
冗談じゃなくて、初心者用のセオリーでは1400円の抵抗線があると考えてそれを越えたところで買い出撃と教えるケースが多いと思うのですが、一皮向けている人はこういう形の場合、その前に仕掛けるんですね。で、皆が飛びついたところで売り抜ける。ばっちりです。