偶然、30年前の写真を見つけた。
我が家ってどこの家にでもあるアルバムを作る習慣がなくて、写真はごちゃごちゃになったまま。まとめて保管してあるものや机の引き出しに入っていたり。ちゃんとしているのは結婚式の写真ぐらい。
何故かわからないけれどヨメサンは写真嫌いで、整理するのも嫌だという(撮られるのも嫌い)。
懐かしいなぁ、この写真。結婚前に山中湖の親戚の別荘に行ったときの写真。もうこの時点で結婚は決まっていたかなぁ。その辺の記憶は曖昧なんだけれど、この時に誰と行ったか、何をしたか、どんな話をしたのかも覚えている。ほんとうについこの前みたいな感じ。
当時はグアムで会社を立ち上げて行ったり来たりしていたのだけれど(将来グアムに住んでも良いと思っていた)、まさかその後、結婚し、二人の子供を授かり、そしていつかオーストラリアへ渡り、そして子供達も育って家を出て、またこの二人だけの生活に戻った今なんて全然想像もしなかった。ましてや二人ともこんなシワクチャになるなんて。ヨメサンも当時は半端じゃなく綺麗だったんだけど・・・。
この30年、全く予想もしなかった生き方をしてきたってことは、これから先30年も全くわからない生き方をするってことかな?
若い頃って夢ばかり一杯で幸せになろうと努力はするのだけれど、失敗に関して考えたことってなかったような気がする。リスクコントロールなんてカタカナ英語も知らなかった。もし失敗、うまく行かないことがあったら、うまく行くように努力すれば良いと簡単に考えていたし、それで人生ってどうにかなると思っていた。で、どうにかなった。(笑)
計画とか将来進むべき道とか線路とか、それってなんなんだろうと思いますわ。そんなのは単なる絵空事で、考えても意味がないのかどうか。計画は必ず実現させるから計画なのだとか、予算は達成するべきものなんて考え方はこの当時は希薄で、行き当たりばったりだったような気がしないでもない。
いつから変わったのかもわからない。
でも今では当たり前だと信じている、計画性が重要であるとか、遥かなる夢や志は小さく分解して身近な計画に落とし込んで、一つ一つクリアしなくてはならないとか、本当にそんなことが重要なのか。
でも若いときってジッとしているのが苦痛で常に動いていたし、前に向かって自分の思う方向へ進まないにしろ行動力は間違いなくあった。これが今との大きな違いで、あの頃の行動力がない。今では最小限の努力で利益を得よう、目標達成しようとするようになったし、これを効率化だという。まぁ、ずるがしこくなったといえばその通りだけれど、30年も経つとこれだけ変わるのか。
歳を取ってからのずるがしこさとあの当時の行動力がプラスしたらこれからの30年も面白くなるのかもしれない。
昔の写真からパワーをもらわねば・・・・・・・。
今、フト気が付いたのは、この30年前の写真でヨメサンが着ている服。これ、まだヨメサンは持っているし、今でもたまに着ている。なんてことのない服だけれど、物持ちの良さは異常。私はというと、こんな体型はこの後数年も経たずして大きな変化。多分、今の体重はこの頃の3-4割り増しかも。うーむ、全てが脂ってことか・・・。
あの当時に戻りたいとは思わないけれど、タイムマシンでもあったらこの時に紛れ込んで一緒に酒でも飲んでみたいもんだ。あの頃から私はもちろん生意気だったから、大喧嘩になるかもだなぁ。(笑)
しかし、たまには大昔の写真を見るのも良いですね。夫婦も何十年も一緒にいれば当然いろいろあるわけで、我が家とて危機は何度もありました。ヨメサンが子供を連れて家を出ちゃったこともあるし、離婚届を取りに行った事もあった。喧嘩なんてのは今でも日常茶飯事でラブラブな時期なんて短かったかもしれないくらい。でも今、一緒にいるって事は何か深い繋がりがあるんだろうし、たまには楽しみしかなかった時代を写真を見ながら思い出すのも良いもんだ。