お隣の国の主張は止まる所なくエスカレートするばかりですが、また大阪の橋下さんがこれに関して言及しましたね。
慰安婦問題で橋下代表「韓国もやっていたこと」 読売 ← クリック
橋下氏が再び慰安婦問題に言及、謝罪求める韓国に「あなたたちもやっていた」―香港メディア ← クリック
要は、
「『あなたたちもやっていたようなことでもあるから、あなたたちも反省し、われわれも反省する』というスタンスで臨めばいい」
「慰安婦問題は何なのか、日本全体で考え直すいい状況になっている」
「日本は韓国に最大限配慮して政治問題にしないと言っているが、韓国は政治問題にしているのだから、しっかり主張しないといけない」
橋下さんがこれを言ったという事は、今回は作戦、論理展開も周到に考えた上での発言だろうと思うのだけれど、あの人の性格を考えるとまたおかしなことになるんじゃないかと私としては心配。
そうかと思うとこれに呼応したかのように、韓国でも内部告発と言っても良い様な話が出てきたという報道がある。韓国もやっていただろうという話。
朴正煕政府が売春女性を慰安婦と呼び管理=韓国議員が資料公開 ← クリック
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サーチナ 11月11日(月)11時16分配信
韓国野党・民主党のユ・スンヒ議員は6日に行われた女性家族省の国政監査で、朴正煕時代に国が米軍兵を相手に売春する女性らを直接管理し、女性らを“慰安婦”を呼んでいたことを示す資料を公開した。複数の韓国メディアが報じた。
国政監査でユ議員は、「米軍慰安婦という言葉を聞いたことがあるか」と発言。「国が(米軍慰安婦を)組織的に主導した証拠がある」と述べ、国家記録院から提出を受けた資料「基地村浄化対策」を発表した。同資料は1977年4月に作成されたもので、表紙に朴正煕大統領の直筆サインがある。
発表によると、資料には、当時政府が全国62カ所の基地村に9935人の女性が暮らしていたことを把握し、浄化政策の一環として基地村に専用アパートを建てる計画があったことなどが記されている。当時の被害者の証言によると、専用アパートの建設は、公娼として認めることになるとの論争が起きたことで白紙化したという。
ユ議員はまた、各地域に基地村の女性を強制的に収容する「性病管理所」があったとし、関連する条例や登記簿謄本を公開した。この中の議政府市の条例改定案には、「国連軍駐屯地域の慰安婦のうち、性別保菌者を検診、探し出して収容治療や保険・教養教育を実施する」との記述があった。
ユ議員は、「基地村の女性に対して“慰安婦”という用語を使用し、強制収容して治療を行っていたことが明らかとなった」と述べた。強制収容治療では性病が完治するまでペニシリン注射が行われ、この過程でペニシリン・ショックを起こして死亡する女性は多かったという。
ユ議員は韓国政府に「軍独裁時代に行われた人権侵害や過ちを認めるべきだ」とし、被害女性の実態調査に乗り出すよう求めた。(編集担当:新川悠)
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これは日本を正当化する話でもなんでもなくて、あくまで主語は韓国で、こういう事実を認めろという主張。
あっちもこっちもいろいろ出てきて泥沼化しそうですが、私はそれもアリだと思うんですよ。ついでに世界各国で一体何が起きてきたのかを公にするのも良いかも。
ただこの問題は日本人と外国人とは受ける印象が全く違うのをはっきり自覚した上で進めないとかなり難しいことになると思ってます。
これは前の橋下さんのビックリ発言もそうなのだけれど、世界にはキリスト教の信者が多く、特に先進国ではかなりの割合に達するという点。これを無視して、世界的には性に関してはおおらかな日本的発想でこの話を進めるとしっぺ返しが必ず来ると思うんです。
そもそもアメリカは大統領が就任する時に聖書に手を当てて宣誓する国。神との契約。そしてアメリカ人の48%程度の人たちはダーウィンの進化論を否定するし(肯定派は39%)、神の天地創造、アダムとイブの神話を信じていると言う事実。アメリカでは選挙と宗教が密接な関係にあるのは誰でも知っていること。堕胎や避妊が争点になる(日本人から見ると)非常に変わった国だと思います。
また韓国もキリスト教は広く普及している。
そしてその神はなんと言っているかというと
「汝、姦淫する無かれ」
つまり、基本的に売春を認めない。認められない。その論議さえタブーと言っても良いくらい。
ただ今現在でも、売春が合法化されている国や地域があるわけだけれど(オーストラリアもそう)、これは「個人の自由」と「神との契約」の狭間でどうにか妥協点を見つけたわけで、管理売春を認めるところは無いはず。というか私は組織的に売春をさせるシステムが存在するのかどうか知りません。
つまり、売春を生業とする人は、個人の意思でそれを行い、いかなる組織もそれをコントロールしてはならないということだと思うのです。だから、日本で言う遊郭みたいなものは駄目だし、軍隊が管理し、行動を共にしたなんてのはとんでもない話で駄目。つまり強制性があるのかないのかの問題じゃないんですね。ここに日本と海外との認識にずれがあると思うし、そこは非常に重要な点ではないでしょうか。ここをちゃんと理解しないで「強制連行があったのかないのかばかりにこだわって」日本が主張すれば、どんどん日本は異常な国だという確信を持たれるだけなんですね。
ただ、慰安婦問題は過去の出来事であって、当時は公娼制度もあり違法性もなければ道徳的にも認められていた。でもそれって理屈であって、「過去のことだからよいのだ」を受け入れるのは難しいはず。事後法で過去の行動を犯罪として問うことはできませんが、現代の認識からすると過去のことでも許せないと「感じる」のは普通だと思います。
結局、この「そう感じる」ところが問題であって、事実はどうかじゃないですよね。もし政治家や歴史家が冷静にそう見ることができても、選挙民や大衆は「感情で動く」とすれば、そちらに迎合してしまうのが現実。
アメリカ軍が日本占領時に何をしたのか?朝鮮半島では?ベトナムでは?なぜタイのセックス産業が盛んになったのか?韓国軍はベトナムで何をした?
こんなタブーを公にしたらそれこそ蜂の巣を突っつくのと同じことが起きてしまう。そしてそれを事実だと正式に認める政治家も国家もないんじゃないでしょうか。そもそも、人類史上初めてたった一日で10万人を殺戮した東京大空襲も、広島長崎の虐殺も罪に問われないどころか、それで良かったのだというのが世界の認識。この話を今になって持ち出して、白黒つけようじゃないかというのと同じですよね。
日本は戦争に負けたこともあって、復員軍人を大事にする文化が全くないですよね。お国のために命をささげた人たちのみ靖国で奉られる。ところが海外ではこの復員軍人が凄い尊敬を集め影響力を持っているわけです。終戦記念日や独立記念日なんて80,90過ぎのかつてお国のために命を賭けて戦った人たちが勲章を誇らしげに一杯提げてパレードに出、それに大勢が拍手を送る。
こういう国の英雄達が日本で、朝鮮半島で、ベトナムで何をしたのか?なんて話ができると思う方がおかしいんですね。彼らは英雄じゃなくて、神との契約を破った大犯罪人だと告発するのと同じなんですから。
でも日本だけは攻撃される。
これに関しては、慰安婦問題に関して言えば河野談話が問題だと思います。強制連行の事実は無いとしながらも、関与は認めちゃった。これはアメリカが原爆は間違いであったと言い出すのと同じで、I’m sorryを言ったら、じゃぁ補償しろ、賠償金を出せ、関係者は投獄しろってなるのは当たり前。
嘘を付けということではないのだけれど、日本の外交べたが招いた災いだと思います。どういうわけか相手を喜ばすのが国益だと考えているフシがある。すぐ謝るのが美徳だと信じるのは勝手だけれど、それを外交の場でもやるのは異常。こういうところにマッカーサーが言った「日本人12歳説」が見えると思うんです。
さて、これからどうなりますかね。橋下さん発言でお隣さんが激怒するのはわかりきっていますし。そして彼らは一貫して多面的な歴史の見方を容認する人たちじゃありませんから心配。
でも、愚直な真面目さってやっぱり日本の伝統だと思うし、自分が間違えていないと言う自信があるのなら、橋下さんが徹底的にやるのも見てみたいです。
またお隣さんがこの問題に神経質なのは、私はお隣さんの事情によるものが大きいと考えています。
私の年代より上の人たちは台湾、韓国、フィリピン、タイ等に団体で出かけて遊んでくるなんてのが当たり前だった時代がありますが、需要が悪いのか、供給する方が悪いのかというのも難しいところだと思います。
特にお隣さんは歴史的に、これは一つの産業と言っても良いくらいに発達していまして、今はなくなったキーセンハウスでは歴史的に何が行われていたのか、また日本では考えられませんが奴隷という身分があったこと。男尊女卑が半端じゃなかったこと。そして、歴史的に非常に貧しい国であったこと。これらから性産業がどうであったかは簡単に想像がつくわけですが(日本も同じ)、これを未だに引きずってる国だというのを忘れてはならないと思うんです。
2011年にお隣の国では売春婦が「自由に売春させろ」と大規模デモをしたのが記憶に残っていますが、売春婦に関しては国の行政機関(省に相当する女性家族部)がいろいろデータを公表しています。
たとえば
○ 2004年に売春禁止法が制定された韓国だが、施行10年目を迎えて売春婦の海外進出が急増していることが明らかになった。すでに2010年の時点で外国で売春する韓国人女性は全世界で約10万人いるとみられ、国別では日本に約5万人、オーストラリアに約2500人、グアムには約250人が滞在している。
○ さらに衝撃的なのは、アメリカ国内での国別売春婦の割合だろう。2位のタイ11.7%、3位ペルー10%を大きく引き離し、韓国人売春婦が23.5%と圧倒的なシェアを獲得していたことが明らかになっている。中央日報では、今年に入ってからニューヨーク州やバージニア州などで韓国人女性が売春容疑で相次いで逮捕され、ロサンゼルス当局の関係者が「毎月逮捕される70~80人の売春婦のうち、9割が韓国人」と語ったことを報じている。
○ 今や韓国経済のなかで、その市場規模は無視できないところにまで膨張している。同国の売春市場はすでにGDPの5%に相当する8兆7000億ウォン(日本円で約7600億円)に達し、この数字は同じく急成長を続ける同国のテレビ通販市場、ゲーム市場、広告市場と並ぶ経済規模だ。
○ 一方で、朝鮮日報では韓国内の性風俗店従事者は桁違いの189万人と推定。客となる男性は年間で延べ9395万人にも達し、成人男性1人が1年に5回近く利用している計算になる
こういう国が抱える問題と、これを絶対に認めたくない儒教思想が国内でコンフリクトを起こしているのではないかと私は感じるんです。で、その怒り、鬱憤が日本に向かっている。つまり慰安婦問題は私はお隣の国の内政問題だと言う考え方。
その点、日本もおかしな国で、売春は禁止されているのにソープや宅配では公然と売春が行われている。ましてや、最後の一線を越えないサービスなら何をしても良いくらい規制はないと言っても良い性産業大国。こういう国って私は他には無いと言って良いと思っていて、オーストラリアでは(多分アメリカも)女性が席について飲食のサービスをするのも違法。つまり、ナイトクラブやキャバレーが無いんですね。
いやいや、あるじゃないかというのは、マルチカルチュアリズムの観点から各国の文化を尊重すると言うことでお目こぼしをしているだけなんですね。オーストラリアに関してはナイトクラブみたいなのはキャバレーの認可を取らないと駄目なんですが、ではそもそもキャバレーは何かと言うと、飲食をしながらエンターテイメントを楽しむ場所でしかない。女性が横に着くことは無いんですね。
こういう、女性が男性を楽しませる、あるいは規制のゆるい性産業が非常に発達している日本では世界とは違う常識があるわけで、その常識を持ったままで慰安婦問題を語るとかなりまずいと思うわけです。前回、橋下さんは「風俗を利用しろ」なんてことを言ったわけですが、これが海外においてどれほどインパクトがある言葉かわからないとうまくない。
性産業の文化的なものはお隣の国も似たようなもんで、もしかするとお隣の国はそこからの脱却を真剣に考えているのかもしれない、なんと思うこともあります。女性の人権問題は今、世界の問題でもありますから。でもそれを自省してなしえるのは簡単ではなく、日本を出汁に使っているのかもしれない。そういう意味では、日本は性風俗と女性の人権問題を繋げて考える風潮が全く無いと言って良い様な異常性があるというのも我々日本人は自覚する必要があるのかもですね。慰安婦問題のせいで「売春の何が悪いんだ!」と反対の方向へ行っている可能性すらある。
マレーシア関連の読者ならこんなことはすぐわかりますよね。婚前交渉はもちろん公園で恋人同士が抱き合うことさえ禁止されている国ですし、売春なんて死に値する行為なんですから。そういう考え方が世界には広くあるということを頭において慰安婦問題を考えると、日本の言動には問題があるのがすぐに見えてくる。
でも世界のタブーを表に出すのも良いかもしれないというのが私の考え方。そして
「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい。」
で幕引きが出来たらいいな、と。
私も甘いなぁ。(笑)