相場 雑感

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日経平均ですが、売り場(撤退という意味)だと書いた17日をひとつのピークとして小さな押しが入り、また伸びてきましたね。頼もしい動きです。ただ、ちょっと気になる部分がありましたので、それを書いておこうと思います。

私は大きな流れを見るには4時間足を使うといつも書いていますが、4時間足ではダイバージェンスがはっきり見えています。これがどういう結果をもたらすかはっきりしたことなどわかりませんが、注意は必要かと思います。

何度も同じことを書きますが、撤退場所イコール売り出撃場所ではない。

あくまで上昇トレンドに乗っているのは明白ですから、買いの追撃場所を探し、吹いたところで売り抜けるの繰り返しができる動き。上がっているからと言って、いつかは下げる、その場所を見つけようとするのは無駄だと思います。

上がっているときには買いだけを考える。下がっているときには売ることだけを考える。これが相場の鉄則ですが、人間の感情はそういうふうに動かないのをはっきりと自覚する必要があると思います。

上がっていれば売り場を探す。下がっていれば買い場を探す。これが人間の心理だと思います。そして大きな転換点を仕留めた時の快感たるや半端じゃありませんから、それを追ってしまう傾向がある。

小さな転換点はかなりの確率で見ることは可能なわけですから、小刻みに刻んで利を伸ばす方法が良いと私は考えます。でもその小さな転換点が、大きなトレンドの転換点であるケースもある。でもそれを掴めなかった、悔しいと思う必要は全くないし、そのトレンドの転換点をいかに仕留めるか探求するのも良いですが、それを自分の技術にするのは天才しか無理だと諦めたほうが良いと思っています。

私はトレンドの転換点を探さないと決めています。

つまり、エリオット波動でいう第一波を取ろうとしないということ。これは常識と言って良いと思うくらいで、エリオット波動を念頭に置いて、その第一波を取るという手法は存在しないかもしれません。普通は第三波、第五波を狙うんですね。逆行する第二波、第四波は狙わない。つまりトレンドの転換点は常に見逃しとなりますし、その方が良いというのは定説であるし、私もそう思っています。

話は変わって、豪ドルが下げています。世界の中で豪ドルを考える場合、それは対円ではなくて対米ドルなわけですが、それの日足。

チャート的には非常に素直で綺麗な教科書に出しても良いくらいの動きですが、私が面白いと思ったのはオーストラリアの中央銀行の発表なんです。

これは前にも書きましたが、豪ドルは高すぎると何度もアナウンスされています。

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そして11月21日には、豪ドル下落を促す介入の検討もありうるという報道がありました。

このニュース ←  クリック

この日付をチャート上で示すと赤丸の場所になります。

面白いと思いませんか?

高すぎるとか、介入するぞというのに、その場所は上がっている場所じゃないんですね。逆に下がっていて、そろそろ反発しそうな場所で発言しているのがわかります。

オーストラリアの中央銀行総裁ってちゃんとチャートを見ているし、投資家心理をわかっていると感心しました。普通は高いとき、加熱しているときにそれを冷やすことを言うのが一般的なのでしょうが、豪州の中銀総裁はそうじゃなくて、下がっているところで「高い」という。それを二度繰り返しましたので、間違いなく意図的にそういう場での発言をしているのだと確信しました。

これって買い方から言うと非常に嫌~~~な場所なんですよね。下げ波動が続いて、そろそろ反発するかなという場所で上げ方向には水を差す言い方をするわけですから、これじゃ買い意欲が間違いなく減退すると思います。中銀総裁はそういう場所で発言しています。

で、中銀総裁の願うとおりに下がってきてるわけですが、下がっているのになおかつ介入してもっと下げるなんて言われたらどうやって買い向かいます?お手上げじゃないですか?

そしてもっと面白いと思うのは、豪ドルは下がる、下げる、介入も辞さずと言いつつ、国内景気が悪いとは言わないのね。また追加の利下げを避けるためにも豪ドルの下落が必要だという。これって多くの投資家にしてみると嬉しい話で、景気が悪いわ、更なる利下げだと言われたら、当然豪ドルを売る、オーストラリア投資からの撤退方向で考えるわけだけれど、そういうやり方じゃなくて、株式市場も債券市場も魅力的な状態であるとわざわざ言う。オーストラリアが健全な投資先であるためにも豪ドル安が必要であると、誰にも反論できない論調。これは豪ドル離れ、債権離れ、調子よく上がっている株式の下げ圧力を阻止する力になるはず。

こういううまい(私に言わせると)策士がいる場合、チャートだけでどうじゃこうじゃ判断しているとうまい具合にやられてしまいますね。こういうケースって今まで出会ったことがないので、ここで紹介しようと思いました。この下げトレンドは中銀総裁のトークの旨さが功をなして出来たと言っても良いかも、なーんて思ってます。

それとおまけですが、最近、チャートにADXmというインジケータを表示させてどんな具合か見ています。これは短期の足ではなくて4時間とか日足で見ているのですが、そこそこ面白い感じがしています。今現在使っているTrix、QQE、Turbo_RSXに動きは似ているのですが、微妙に違っていて良い感じ。

これは長期投資(私の感覚での長期ですが)に使えるかもしれないと思っていて、またトレンドに沿って細かい波動を取るということでもなくて、大きなうねり狙いに使えるような気がします。これは建て玉法を取り入れるとどうにか使えそうな気がしていまして実験中。建て玉は三分割。

お試しあれ。

NYダウ 日足。パラメータと値動きが合えば綺麗に出るのは当たり前ですが、それ以上の良さがありそうです。

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