収穫の時

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カイワレ達もどんどん育ってくると自分の子どもたちのような気がしてきて、育つ前は発芽が揃わないの、見た目がどうじゃのと文句を言ってきましたが、収穫の時が来ると可哀想でなかなか手が付けられません。

全く興味のなかったヨメサンも結構観察しているようで、今日は一日でスノウピーの芽が3センチ伸びたとか、どこに置いたほうがよいとか、あーしろこーしろといろいろ口出し(笑)するようになりました。でも早く食べてみようとは言わないのね。

でも大きく育てるような育て方はしていないし、お礼を言いつつそろそろ食べようと思います。

カイワレ大根ですが、次のバッチも日陰育ちを卒業して本日、日光浴デビューしましたので並べて比べてみました。

左が今日で7日目の新しいバッチ。もう収穫をはじめてもOK。右は今日で11日目かな?もうとっくに食べごろは過ぎちゃっています。

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上の比較写真ですが、底の深さが違うにしても新しいバッチの方が伸びが良いです。そして新しい方は私の「いかにして手を掛けないか方式」で育てており、種を蒔いてから一度も水を取り替えたりリンスしたこともありません。昨日、一度だけ水を足しただけ。こういう手抜きでこれほど育ってくれれば万々歳。

ただこれは土に蒔いたのとほとんど同じで、バーミキュライトで育てました。古い方はポリエステルコットンのシート上になっているもの。バーミキュライトは保水性抜群でかなりの量の水を溜め込みますから水やりもしなくてすみましたが、ポリエステルコットンシートはそのものに保水性があるわけじゃありませんから、いっぱいいっぱい水を入れておくようになります。

その差が出たのかなぁ。つまりバーミキュライトは保水性+通気性も良いですが、ポリエステルコットンシートは、手抜きを考えると種のすぐ下は水でジャブジャブにするしかありませんから、通気性の悪い状態になる。この通気性って非常に大事で、水分なんてちょっと湿っている程度で十分なんですね。でもその状態を保つためには頻繁な水やり(毎日スプレーでシュッシュとやれば良いのですが)が必要になる。

これがこれからの課題だと思います。根がちゃんと出てくれば最初のポリエステルコットンシートの下にまたもう1-2枚敷くことによって十分な水分と通気性を確保できますが、途中でそれをやる手間が問題。

逆にバーミキュライトはそれなりの厚さで敷きますから、育ちが良く、手が掛からないにしてもコスト面で不利。まぁ、バーミキュライトの価格は安いもんですから構いませんが、コスト計算もそれなりにしないと、売っているスプライトを買うのと同じになったら意味がありませんから。

古い方にしいてあるポリエステルコットンシートはこのプラスチックボックスの大きさで20円程度でしょうか。(細かいねぇ 笑)

こんな状態で根が張ります。

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お金を出して買おうにもどこにも売っていないカイワレ大根ですし、なんの薬品も使わない非常にクリーンであるということを考えあわせれば、数十円のことに拘る必要はないと思いますが、ま、一応コストはコストとして考えたいです。

ただバーミキュライトは無機質ですが土みたいなもので、もし部屋の中でひっくり返してバラ撒いたら大変なことになります。また乾くと異常なほど軽いので、外に出して強い風でも吹こうものなら簡単に飛び散ってしまう。その点、ポリエステルコットンシートはまさにシート状ですし扱いは簡単。つまり、数週間以上の長いタームで育てるのであれば、発芽はポリエステルコットンシートの上で行い、芽が出たら大きな入れ物にバーミキュライトを入れ、その上にそのシートを乗せればOKってことになりますね。

面白いのがスノウピーと小豆で、太陽に当ててからグングン育ちました。でもカイワレとして育てましたので、ヒョロヒョロしていますし、本日全て収穫します。

スノウピー

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小豆

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そしてやっぱり駄目だと思ったのがラディッシュで、収穫量が少なく、カイワレ大根の種子があるのであればラディッシュを育てる必要は全くないと思いました。ラディッシュはこれにて終了。

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今週中には日本からの種子が届きますので、それがどの程度のものか楽しみです。またシソのスプラウト用種子も頼みましたが、それがどうなりますでしょうか。ちゃんと揃って発芽してくれると良いなぁ。

ちなみにシソって原始的というか野性味が強い植物だそうで、発芽率が悪いのは自己防衛のためだと聞いています。カイワレ大根のようにアブラナ科の種子は発芽率が高く、我々にとっては嬉しいですが、彼らにしてみると発芽率が良いということは、その世代がなんらかの原因で死滅した場合、全部アウトってことですよね。でもシソのように発芽率が悪い場合、もし発芽したシソが全滅しても、残った仲間が忘れた頃に発芽して、時期をずらして生き抜くことが出来るってことなんですね。

ゴールドコーストの友人にもいましたが庭に自生しだしたシソをお持ちの方は、シソはドンドン芽が出て発芽率も高く簡単だとよくおっしゃいますが、それは何千もの落ちた種のごく一部が芽を出しているだけでしか無いとのこと。また自生して幾代も育つと味も落ちてくる(劣性遺伝)ので、毎年新しい種を入手して蒔くのがベストだとのこと。

シソの発芽率が悪いのには腹が立ちますが、それは自然の叡智だと我慢しようと思います。(笑)

カイワレ大根は非常に利用価値が高く、そのものをムシャムシャ食べても良いし、大根おろしの替わりにもなるんですね。焼き魚に大根おろしってセットみたいなものですが、カイワレ大根を使うのもかなり良いと思っています。私としてはベチャベチャする大根おろしより良いと思うくらい。ですので、やっぱり今後はカイワレ大根を中心に多く育てるつもり。

それと、少量あれば良いという種類もあるわけで、今、実験しているのがオニオンとマスタードです。これはムシャムシャ食べるタイプじゃありませんので、少量栽培。それもこれ以上簡単な方法はあるか?みたいなやりかたで実験しています。

使用機材ですが、飾っておいても良いような大きめのカップに、トイレットペーパーを何重にも敷き詰めたベッドに蒔いただけ。

トイレットペーパーってもしかしたらカイワレにはベストかもしれないと思っています。溶けちゃうんじゃない?なんて心配は無用で、何重にも重ねるとそれなりの厚さになりますし、保水性は抜群ですし、底の方に水が入っているだけでしっかり毛細管現象で表面まで水分が回りますから、水やりの手抜きもできる。

そして重要な事は、トイレットペーパーだとカイワレのひ弱な根でもちゃんと通り抜けて伸びれるってこと。これがキッチンペーパーとの大きな違いで、キッチンペーパーだと丈夫過ぎてカイワレの根は下には伸びれないんですね。

水やりの手間を省くのを目的とするなら、一番下の部分は弾力性の高いポリエステルコットン(シート状ではないもの。安い枕や布団の中に入れる材料)で空間を確保して、その上にトイレットペーパーを敷いて発芽させる方法でしょうか。発芽までは注意が必要ですが、根が伸びてくればトイレットペーパーを通り抜けますから、下のポリエステルコットンの部分のたっぷりの水の中で育つことが出来る。またその時には水をいっぱいいっぱい入れないようにすれば、空間も確保できるので呼吸も出来る。

ただ、一番の問題は、水が腐るかどうか。これは気温にも関係しているでしょうし、やってみない限り分かりません。でもカイワレならせいぜい7日-10日の生育期間しかないし大丈夫だろうと思っています。もし3週間程度育てるのであれば、水換えが必要となるんだろうと思います。でも上のようなシステムでしたら、根さえ張ってくれば、容器を逆さにしても大丈夫ですから水替えは簡単ですね。

ヨメサンがスノウピー(えんどう豆)がかなり気に入ったようなので、ヨメサン専用のスノウピーの種まきをしました。容器はいつも使っているスーパーで買ってきた2ドルぐらいの安いドンブリ。それにバーミキュライトだけを入れ、そこに種を蒔きました。水耕栽培の知識がゼロのヨメサンでも、土に植わっているのと同じに面倒を見ればちゃんと育つはず。注意点はドンブリという閉鎖系なので水を入れ過ぎたらアウト。大丈夫かな?たまにはほとんど乾燥させてスノウピーがヒーヒーいうぐらいがちょうど良いんだけれど。(笑)

栄養分は私がたまに入れておけば大丈夫かと。3,4日の内に発芽すると思うけれどどうなりますか。

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