早期退職に必要な資産運用スキル

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私がオーストラリアに行こうと決めたのは38歳のときで、オーストラリア上陸は39歳ですから、見かけ上は「早期退職」の部類だろうと思います。ただ厳密に言いますと、そもそも私はサラリーマンではありませんでしたから「退職」というのがピンと来ません。

つまり自営業なんてのは24時間365日営業みたいなもので、時間給、月給、年俸という概念そのものがないんですね。形としては給料みたいに定額を生活費に当てますが、収入そのものというか資産の増減は毎日、毎月動くわけでそういう意味での定収入はありません。

ですから海外に出たとか、仕事を変えることはあっても「自分で食い扶持を稼ぐ」ことに何の変化もありません。ということは「退職」ではないんですね。

これは世の中で一般的に言われている「早期退職」も同じだと私は考えているわけで、長年勤めた会社を辞めたからといって、その後はまったく何もしない、お金のことは考えないで生きていけるケースは非常に稀であって、稼ぐ形態が変わっただけだと考えてよいと思うのです。

早期退職する理由は様々ですが、基本的に「毎日毎日アクセク働きたくない」というのが私の場合は一番の理由。そして「自分の生き方は自分で決めたい」という考え方が次に続く。

でも現実的に、勤めをやめた、あるいは事業を閉めたにしても、毎日働くことなく、自分で将来を決めるだけの自由があるのかというと、そうでもないと思うのです。それどころか、生きる糧を手に入れるのは簡単ではありませんから、今まで以上に苦労して、「これが俺が望んだ早期退職か?」なんてことになるのが普通だと思うんです。定収入はないし、病気や怪我でもあればアウトですし、来年はどうなっているかわからない。

これは野良犬みたいなもので、そもそも自営業ってそんなもんだと私は思っていますから、やっぱり仕事の内容が変わっただけ。ただサラリーマンの場合は随分変わるはず。当てにできるものは何もなくて、見渡してみると「生活保護」しか自分にはセイフティネットがないことに驚愕するはず。ましてや海外に出ると、生活保護もなければ健康保険、年金に至るまで、あるいは子供がいたとしても国によっては教育費が無料でも外国人はそれを受ける権利がなかったりで、そのコストを考えると気が遠くなるはずです。子供もそういう環境の中で育ち、成人していく長い期間を考えると、あまりにもリスクが高い。ましてや就労権利さえもなかったら手足を縛られているのと全く同じ。

だからせめてその国の国民とほぼ同じ権利がある「永住権」を手に入れることは必須だとこのブログではいつも、そして何度も何度も書いています。そして国によって社会保障には大きな差がありますから、たとえ永住権があっても大した意味がないケースもあるはず。ただ、大したことはなくてもその地に好きなだけ留まることが出来て、国民と同じように好きな仕事を選べ、厚くない社会保障だとしても受けることが出来るというのは素晴らしいことですし、その権利を取るのはやっぱり「Must」だと私は考えます。

ただ中には「海外に出る」と言っても「その地での定住」を考えないタイプの人もいるんですね。好きなように世界を放浪したいと。これは究極の自由ですからそれを夢見る人もいるんでしょう。ただ、現実的にはどの国でも観光ビザは簡単に出すけれど「定住」の為のビザを手に入れるのは極端に難しいのが普通。

これはマレーシアとて同じで、永住権取得の難しさは突出しているかもしれない。現地人と結婚しても、あるいはその地で生まれても永住権を取るのが難しいと言われているわけですから、我々が一般的に考える国とは比較にならないほど難しい。

でもそもそも「定住」するという考えがなければ、短い期間であるならば「観光ビザ」という手もあるし、マレーシアで言うMM2Hみたいな権利は「住むことだけ」みたいな「長期観光ビザ」「退職者用短期居住ビザ」を出す国はある。ちなみにこのMM2Hは永住権を出したくないけれど(外人の面倒なんか見たくないという意思表示)、でも外貨も欲しいし、文化交流、内需拡大というメリットだけを狙った、私に言わせるとずるい制度(笑)。でもま、それでも良いと思う人にとっては有り難い制度。

でもそういう制度がある国は非常に少なく、またあってもハードルが高い、あるいは行きたいとも思わない国であれば、その制度の存在は全く意味がなく、「自由に世界を放浪する」というのは絵に書いた餅、単なる「儚い夢」でしかない。

でも短期で良ければ「観光ビザ」で十分だし、あるいはマレーシアそのものに興味が無くても、MM2Hを利用することによってマレーシアを拠点として動く、ハブの様に使うことは可能で、そうしている人も少なくない様子。

さて、いつもの長い前置きはこういう現状であるというのを把握した上で、「早期退職」「海外脱出」を狙う場合、一体どうすれば良いのか。

前置きが長い割には答えは簡単で(笑)、「安定収入の確保」をするというのが答え。これなくしては何も始まらない。

ただ現地での就労はたとえ権利があったにしても勤めて食うのは簡単ではないし、それが出来ても海外転勤と同じで、一体何のための「早期退職」だかわからなくなる。もちろん、その国で働きたい、生きていきたいという願望があっての「早期退職」は話が別。でもそういう意味での早期退職をこのブログでは除外しているのは読んでいる方は理解しているだろうし、あえてこのブログに書く必要もないはず。

いわゆる「働かないで食う」にはどうしたら良いのかというのが多くの「早期退職組」の問題点で、そして一番関心があるところのはずで、私はそのことを書きたい。

「働かない」で「金が必要」という、まずメチャクチャなことを自分がしようとしていることを自覚する必要があって、どうにかなるくらいそれが簡単なら、世界から貧困はなくなるんですね。そういうとんでもないことにチャレンジしようとしている自覚は非常に大事だと思います。

このブログには「早期退職」をキーワードで飛んでくる方が結構いらっしゃって、その方々に取って何かインスパイアされるものがこのブログにあるのかどうかは疑問です。またそういう方がいらっしゃっても、では私が他のブログなどからそういう情報を集めているかというと、答えはノー。自分流で考え、自分流でやっているだけ。(笑)

でも、なんで今日、この話題で書こうと思ったかというと、そういう早期退職、海外脱出に関してちょっと調べてみたところ、ある傾向に気がついたからです。そしてそれじゃ危ないんじゃない?と思ったから。

どういうことかと言うと、海外に出て自分で食う、それも就労せずに食うことを簡単に考えている様に感じるから。就労しないのはそれが一つの目標ですからそれはそれで構わないのですが、危機管理上、万が一の時には就労できる状態を作るのは大事だと思うのですが、そういう感覚を持っている人は皆無と言っていいくらい。

海外では住民としての権利が限定されているのはたとえ永住権をとっても同じで、その国の国民とは雲泥の差があって、日本に住んでいる外国人もそれは同じで、自分が海外に出ればそういう状態になるのがよくわかっていない様子。日本に住む日本人としての考え方の延長上には、海外で住むにはどうしたら良いかの答えって無いんですね。全く違う。ですから危機管理意識がどうしても甘くなるんでしょう。

駄目なら帰れば良いという考え方もありますが、そんなことを考えるのならそもそも「早期退職」とか「海外脱出」なんて「ただの夢です」と言うべきで、実行するべきじゃないと私は思うんですよ。これは独立して新たな仕事をするときも同じで、駄目ならまた勤めれば良いというのと同じなんですね。こういう軟弱な考え方を、「プラス思考」だというネジが外れた人もいます。世の中何があるかわからないのだから、悩んでもしょうがない。やるだけやって駄目なら前を向いていくしか無い。これはその通りだと思います。でも「背水の陣」という考え方があるわけで、後ろには一歩も下がることは出来ず、ここで問題解決して生き延びるしか無いという強い意志がないと、物事って成就しないというのが私の考え方です。軟弱な人はいつかどこかへ消えていくのが世の常。流されていく生き方しかしたことがない人の考え方でしょう。

そういう軽さがネットの中には見られたという点と、もう一つは「金の稼ぎ方」。

まず、このブログでは歯に衣を着せたような話を書いても意味が無いので突っ込んで書きますが、ゴールドコーストに限らず、多くの海外在住組の話の中で昔から言われているのは「3億あればどうにかなる」ということ。これにどういう根拠があるのかというのは、海外生活を経験してみないとわからないと思います。これは実感の中から出てきた数字で、多くの人がそれを言います。これは一家族という意味で、毎日の生活、子供の教育を含めたもの。そして「仕事に就かない場合」で「投資で生きる他に収入がない」ケースだということ。ジジババのロングステイの話しじゃありませんからね。そこははっきりさせてください。

この数字にびっくりする人もいるかもしれませんが、3億を(破綻リスクの少ない)5%で回したと仮定して年収1500万。そこから税金を払った手取りを考えたら月収80万位。その中から子どもの教育費、保健医療費、保険、年金がないわけですからそれ用の積立、そして20年でも30年、40年でもその生活を続けるためにはインフレに負けたらどうにもならないんですね。例えばオーストラリアみたいにインフレ率の高いところでは20年で倍になる。そして子供って大きくなると何倍ものお金がかかる。つまり、現実的には3億を5%で回しても、「一切それに手を付けなくてもやっとインフレ分に相当するものが手に入るだけかもしれない」ってこと。

つまりここで私が言いたいのは「3億あっても足りないよ」、じゃなくて、「金なんかいくらあっても駄目」だってことなんですよ。運用利回りで、税金も払い、生活費もだし、インフレ分はアウトパフォームして資産を増やすなんてことはほぼ不可能だってこと。だからいくらあっても何十年という長い間にはいつかやられてしまうってこと。そこを勘違いしないでくださいね。ではどうすればいいのかは下に書きます。

金利や投資の利回りもそれぞれで、3億という数字に根拠という根拠がないと言えばその通りで、リスク管理によってはこれでは全く足らないということも起きるわけです。ただ、「無謀なことをせず」「普通に生きていれば」「何か想定外のことが起きてもどうにかなる」金額だという風に考えています。逆を言うと金を持っていれば持っているほど危ないと私は感じていて、ハワイやアメリカ西海岸あたりには10桁の資産を持ってプラプラしているような人がごっそりいるんですね。オーストラリアには少ないと思いますが。(笑)

それだけあれば優雅に暮らせると思いますよね。あ、そうそう。10億あれば、使っても減らないというのもよく言われることなんですが、私が見ている限りでは、資産が多い人は「それで何かをしようとする」人が多いのね。これは見ている方もそうですが、やっている方も「海外で投資で生きる事業家像」としてはかなりカッコいい。(笑)

ところがですね、それだからこそ失敗するというのが現実だと私には思えます。積極性って大事だと思いますが、積極性と馬鹿さって紙一重なんですよね。また積極性と慎重さを兼ね揃えた天才肌の人は決して多くはない。

そもそもなぜそれだけの資産を持って海外に出ることが出来たのか。ここが問題なんですね。親の遺産なんて人も結構いる。またバブルの時代は土地を売ったりとか。50坪の駅前の八百屋がそれを手放したら10桁になったなんてこともあるわけですから。

そういう人が海外に出て「投資を生業とする実業家」に成れるのかどうかは疑問。また事業で資産を築いた人でも、海外に出ると何かおかしくなるのが普通なんですね。開放感とかまだ海外に出たばかりなのに達成感みたいなのがあって、それが人間を狂わせる。これは事業家じゃなくてもロングステイでも海外に出た人がどれだけ有頂天になっているのかはちょっとブログを見るだけですぐにわかるはず。ああいう地に足が着いていなくて舞い上がった状態で事業に手を出したらどうなると思います?答えは簡単なんですね。だから日本ではちょっとはしれた事業家でもドツボにはまったりする。ましてや棚ぼたの資産を得て海外に出た人はどうなのか簡単にわかるはず。

そういう人が自分はどういう投資をしているのか、不動産投資が良いとか香港に投資したら良いとか、そういう話をどこまで信じられます?信じないどころか、聞く必要もないってことなんですね。そもそもそういう情報を取ろうとしている事自体が私は問題だと思うんですよ。自分の投資術が確立していないから気になるわけで、そんなんで「早期退職」して「海外脱出」なんか成功するわけがないというのは冷静に考えればわかるはずでしょ?

でも「早期退職」「海外脱出」は可能なんですね。でも生き残るかどうかは別問題。

そもそも早期退職のキーワードでこんなブログを見に来ているだけでも問題ありかもです。 (笑)

でもネットの中を見ていると、やっぱりしっかり考えている人もいるし、そういうサイトもあるんですね。拍手を送りたいと思うし、まるで関係ありませんが、遠くから、頑張れ!その調子で行~!なんて思っています。(笑)

でもやっぱり気になることがあるんです。そもそも「早期退職」「海外脱出」を考える人は、資産がそこそこある人。そして海外に出てからの「飯の種」は株式、債権、FX、先物などで生きようとしているケースが多いと思います。あとは不動産。

でも私がそういう人たちの考えを見ていて感じるのは、「長期投資型」の人が圧倒的に多いということ。なんでなんでしょうね。投資って長期投資だけじゃないわけですが、きっと世の中の本流はそれですからそう考えてしまうのだろうと想像しています。いわゆる株や債権、あるいはファンドの選び方、ポートフォリオの組み方、投資の心構えが、私に言わせると巷で言われる一般常識の枠から出ていないんです。

つまり、サラリーマン的な発想なんです。あるいはファイナンシャルプランナー、ファンドマネージャー、あるいは評論家的とでも言いましょうか。

これは道路を走る自動車で言えば、大通りを走る考えかたなんですね。そしてここには「皆がそうしているから自分も同じことをやれば安心」という大きな罠が潜んでいると私は感じるんです。

私は商人の育ちですし、中小企業のオヤジでしたから、その辺の発想が全く逆なんです。でもそれが良いかどうかはわかりません。ただ、サバイバルをするにあたって一番重要なことは、他人と同じことをしているといつか自分は食われるってことなんですね。これは世の中の摂理だと思うし、ニッチな世界で生きてきた私は「大手とは同じことは絶対にしない」という信条を持っていました。

逆を言えば、「そんなんで食えるのか?」と普通の人が思う所にチャンスがあると考えるタイプです。皆が「これは儲かる」と集まるところには手を出さない。それどころか注目を浴びてきたらそろそろ撤退を考えるぐらいです。

ですから、たとえ「投資の王道」と言われることでも、それって「大手がやっていること」「理論好きがやってること」としか思わないんです。中小企業や個人が狙うべき獲物はそこにはないという考え方。

そして気になるのは多くの人が考えているのは「長期的な投資」であるというところ。

そりゃそうだろうとも思います。早期退職して海外に出ようなんて思うくらいですから、「長期的展望」が一番大事。だから収入面でも長期にわたって安定するように考えてしまう。でもこれって私に言わせるとサラリーマンを長くやっていた人の悪い癖だと思うんです。サラリーマンって長期計画が立てられる唯一の商売ですが、世の中はそういうふうには出来ていないんですね。ましてや今の時代、それが顕著になってきましたが、「飛び降り」「飛び乗り」の技術が今までの技術に上乗せして要求される時代でしょ?それができないと簡単に淘汰される。

つまり、長期計画も「絵に描いた餅」でしかないってことなんですね。そして長期投資も難しい時代に突入した。それでもウォーレン・バフェットみたいな天才投資家の考え方を聞いて、自分にも出来るように錯覚したり、あれが基本だと信じ込んでいる人は多い。私に言わせると、それってイチローを夢見て野球界に入るのと似ていて、相場の世界では「非常に有り難いカモ」だと思っています。

我々一般の投資家って、投資というジャンルのピラミッドで言えば、一番下を構成していて、上位の人達を食わす為に存在しているのを自覚するのは非常に大事だと思います。でもそれがピンと来ない人も世の中には多いんですね。例えば銀行金利が高いとか安いとかそういう話がよく出ますが、あれって、ピラミッドの一番最下層の投資家からお金を集める為の金利でしょ?じゃぁ、それで集めた金はどこでどう運用されて、どう上位の人達は利益を出しているのか、そういうことに思いを巡らすのが投資で生き残るための第一歩だと思うんです。

でもそういう発想がない人は、世の中の「王道」と呼ばれる洗脳にすぐやられてしまう可能性が大きい。

つまりですね、世の中って生き物なわけで、どこの誰がこの世界でどうやって生きているのかの知識、そして世の中の変化に対応できない限り、たとえ10桁の資産があろうと全く意味が無いんですね。

逆を言えば、俺の資産はやっと8桁だ、というケースでも、生きる術、つまり稼ぐ能力さえあれば、それは10桁の資産以上の価値があるということ。サラリーマン的発想で独立してもうまくいかないのは誰しもが賛同すると思いますが、まさに「早期退職」「海外脱出」って独立そのものなわけですよ。ましてや環境としては今までの経験がほとんど通用しない、思うようにはいかない外国。

私としてはそういう発想の転換をしたほうが良いと思うんです。資金がいくらあれば足りるとか、足りないとかそんな話じゃないってこと。

結論としては簡単でしょ?資金なんかゼロでも構わないんですよ。その代わり必要なのは、「毎日の糧を得ることが出来る技術」となります。これのみが社会の変化に対応する唯一の技術。大変動があっても関係なし。来年から5年間は6%で回せる予定とか、そんなのはどうでも良い話ってこと。そういう計算じゃなくて、極論を言えば、もし財産を没収されて国外退去を命じられたらどう生きるか。そういう時でも女房、子供を守れるのか、そこが重要だと思うんですよ。つまり、いつでもどこでも「今日の飯を食べることが出来る能力」。これがない限りはギャンブルになると思っています。

ですから、話は飛ぶようですが、就労の権利があるのかないのかってのもいかに大事なのかもわかるはずなんですね。どうしようもない時に、皿洗いでも、日雇い労務でも、あるいは庭師でも教師でも、それが出来れば命をつなぐことができるし、チャンスを待つことも可能。そして就労できるってこはインフレの恐怖から逃れる唯一の手なんですね。時間給ベースで考えてもインフレとともに値上がりするのが普通ですから。生き残るタイプの人たちは、どれほど資産があっても万が一のために現地でどうにか生きていけるように現地の「資格」を取ったり、働く必要がなくても働いたり、そんな努力を欠かさない。

やっぱり「儲ける」「稼ぐ」というのは「日々の蓄積」であって、それが続いたものが「長期」であるのだろうと私は考えています。そしてそうすることが出来る「技術と環境」が大事なのであって、それ以外にサバイバル方法はないと私は断言したいです。長期計画はただの「絵に描いた餅」。

そして「いつでも稼げる」というのが何よりの安心に繋がるんですね。逆を言うとそれがない場合、不安を持ったまま何十年も生きることになる。そしてそんな姿を子供に見せる人生ってつまらないでしょ。ただ「早期退職」しただけ、ただ「海外脱出」しただけになってしまう。

日銭を稼ぐという基本中の基本が出来ない状態で「早期退職」「海外脱出」をするのは無謀だし、世の中のちょっとした変化にも耐えられずに「夢、半ばにして挫折。帰国」となるのが普通。こういうケースが非常に多いのはメディアにも出てこないし(メディアは無責任でチャンレンジすることの素晴らしさを言うだけ)、ましてや海外に出て有頂天になっている人たちの話を聞いてもわからないんですね。でもどの国でも何十年も生き延びている人がいますから、是非聞いてみて欲しいんですよ。きっとニコっと笑って「がんばってくださいね」ぐらいのことしか言わない人が多い(頭に血が登っている人には何を言っても通じないのを良く知っている)とは思いますが、その裏にあるその言葉の重さを是非感じ取って欲しいと思います。

ああ、逆に「私みたいな海外脱出組を多く見てきたと思いますが、その人達はどうなりました?」と焦点を絞って聞くのも良いかもしれません。もしかしたら「ああ、そう言えば、皆さんどこへ行っちゃったんでしょうね」という答えが返ってくるかもです。 (笑)

海外脱出組の話を聞くにしても、脱出して数年の人の話を聞いても無駄なんですね。最初のうちはどうにかなるのが普通ですから参考にはならないんですよ。でも気が付くと多くの人が消えて居なくなるんです。どうしてなんでしょうか。

これが私の見てきたゴールドコーストの現実です。

ブログを見ていても同じようなことがあるでしょ?幸せいっぱいに書いていた人がいつのまにか消えているケース。でも、もしかしたら幸せいっぱいで忙しくてブログなんか馬鹿らしくて書かなくなっただけかもね。 (笑)

難しいなぁ・・・と思う人は、まだサラリーマン的発想に囚われている証拠だと思います。でもそれさえ取り払えばどうにかなるってことでもあるんですね。「早期退職」して「海外脱出」するんだから、自分の固定観念もぶち壊さないと。そして投資の利回りだけで生きていくのは、「税金」と「インフレ」、特に「インフレ」を考えると「現在の資産価値を維持する」だけでも簡単ではないという現実を直視するべきじゃないでしょうか。シミュレーションをすれば、年間20%程度で回さないと生活費も捻出できないのはがすぐわかるはず。(だからマレーシアの凄さがあるんですね。投資運用益は無税ですから。でもインフレを考えると10%以上で回さないと生活費も出ない。あるいは資産価値は毎年減少する)

今日の日記のタイトルは「早期退職に必要な資産運用スキル」ですが、私の結論は、そんなものは必要ないということだというのがお分かりいただけましたでしょうか。「今日、明日の飯の種をどう稼ぐか」、その能力だけが重要だと思うってことです。これは国外も海外も関係ない、不変の真理だと思っています。そこから逃げることは「絶対」にできない。資産の運用益?そんなのは人生のオマケと思ったほうが良いんじゃないでしょうか。でも天才投資家なら大丈夫でしょう。あるいは老い先短いジジババ。

それを考えると、年金って凄いですよね。若いうちは「関係ないね」なんて思っていましたが、そこそこの年金をもらえるって億単位の資産を持っているのと同じなんですから。でも「海外脱出組」にはそれもない。

人間って哀しいかな数年先のことまでは想像できても、10年以上遠い先のことは考えもしないケースは多いと思います。そんな遠い先のことはわかるか!って私も思いますもの。実際に世界は大きく変動するわけで予想は出来ない。ただ、今の自分がこのまま行ったら10年後はどうなるかシミュレーションは可能ですよね。収入の話です。まさか天才になって今の10倍稼いでいるとは思えない(笑)。今自分に出来る投資、あるいは利回りが確保できるのかどうか。またそれが確保できたとしても、10年後のインフレ、生活向上による支出増、子供に掛かるお金、そんなのをちゃんとシミュレーションをするとゾッとしませんか?10年って長いようでも5歳の子供はまだ15歳。自分だってまだまだ何十年も生きるわけで、投資の利回りだって最低でも年間10%を常に維持できるなんて思います?

それって夢どころの話じゃないんですね。太陽を西から登らせようとするのと同じ。それが現実だということで、ましてや3%や5%で「日本より利回りがいいね」なんて喜んでいられないわけですよ。そんなんじゃまるでお話にならないというのが今日の話でわかるはず。

遊んで暮らせるようには世の中はできていないってことでしょう。それが出来るのは長生きしないジジババだけ。

あるいは自分も家族も一生涯「野良犬として生きる」と心に決めるのも良いかもしれません。我が家はその覚悟はできています。というか生まれた時から野良犬みたいなもんで・・・・(笑)

 

 
    

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