訪ねてきてくれた友人家族に会ってきた

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このブログでたまに話題に出す同業者がいます(笑)。このブログで知り合ったのですが、資産運用で生計を立てている方で、ご家族揃ってシドニーに移住してきました。その方がサマーバケーションでゴールドコーストに来たのでお会いした。

ご家族と会うのは初めてなんですが、奥様が知的な方でびっくりしたし羨ましいと思ったり。ああいう女性もいるんですねぇ。(笑)

ご家族とは食事後別れて、お約束通り(笑)、雑談会になったのですが、やっぱりこの人は凄い人だと思いました。私より一回り年齢は下なのですが、しっかりしていて自分の生き方、また投資方針にブレがないのね。いいかげんな私とはかなり違うタイプ。(笑)

今日は、前みたいに「朝まで討論会」ではなくて、日にちが変わる前には別れたのですが、今日も良い話をたくさん聞くことが出来ました。でもなぜか私は聞き役だった。(笑)

というか、私は自分の考えを喋ったところで面白くもなんともない。でも彼の話にはハッとすることが山のようにあるので、私が自分の話をする時間がもったいないんですよ。こういう感覚ってあまり感じることってなくて、本当は話の内容を録音するか、少なくとも要点をメモに書いておきたいくらい。

(でもその内容は書けませんし、これから下は雑感の羅列ですから、暇な人以外は読まないように) (笑)

主に彼が最近使っている手法の話だったのですが、やっぱりオプション。オプションって私の頭向きではなくて、多少は常識的なことがわかるくらいで、突っ込んだギリシャ文字の話が出てくると突然アルツのフリをしたくなるほど。でも彼はかつて教育関係をやっていただけのことはあって、私の理解度をちゃんと確かめながら話をしてくれるのね。自分の言いたいことを垂れ流すタイプじゃないので、非常にわかりやすい。

さて、その内容は・・・・ということで書きたいのですが、前から彼に言われていることがあります。戦法に関しては公にしないで欲しいと。私にはわからない世界ですが、彼いわく、オプションの世界は非常に狭いというんですよ。ですからネタばらしをするとそのネタが使えなくなるんだそうです。日経225のオプションと言えども、同じ戦法を使う人が数人いるだけで駄目なこともあると。要は商いの薄いところを売買するケースも多いわけで、成約は自分の売買だけみたいなこともある。そこに数人入ってくればそれだけで値が大きく動いてしまうんですね。取り合いになる。

ですからギブアンドテイクが出来る仲間内では話すことがあっても、絶対に公にはしないとのこと。

今日は3つの柱にしている戦法の話が面白かったです。オプションの売り。舞台はアメリカ。細かいことは約束ですから書けませんが、やっぱりアメリカのオプションの世界の広さ、商品量って凄いんですね。その中には日経225にはない面白さがあると。一つはWeekly option、一つはLeapsを利用して仕掛ける方法。

私みたいに数学的頭脳が無くても出来そうなのがあるようなので、いつか準備が整いましたら始める予定ですが、その時の感想とか実況は書くつもりでいますので、興味がある方はそれまでお待ちください。(笑)

3つの柱の内のもう一つもオプションなのですが、それはあるイベントの時に仕掛ける方法。それって選挙なんですが、ああ、書いちゃった(笑)、これもよーく探すとある決まった値(IV)動きの傾向があるとのこと。でも自民党圧勝だろうからコールを買うとかそういうものではなくて、選挙の前後によく出てくるパターンがあるそう。これもきっとオプション好きで時間がたっぷりある人なら見つけられるんでしょう。

ただ、選挙なんかしょっちゅうあるわけでもなく、そんなのを待っているわけにもいきませんから、オマケぐらいのものだろうと思っていたのですが、どうも世界的に同じ動きがあるそうで、いつかグループを作って世界中の選挙を監視しようなん話もでました。面白そうですね~。

私の手法はイベント時には何もしないという特徴がありますから、全く逆の発想。でもこの方はそもそもそういうイベントの時の動きを捉えるのがうまく、それが彼の出発点だったようです。こういう自分とは全く違う話って面白いんですね。手法ももちろんそうなんですが、相場とか金とかそういうものに対する考え方もまるっきり違う。私はそういう点で私の固定観念を揺さぶってくれる人は非常に有り難くて、大事なお師匠様でもあります。

細かいことを書けなくて申し訳ないのですが、一つだけ私と彼との共通点があります。それは非常識であるということ。(笑)

つまり、世の中にある常識とか王道とか定石とか、それを否定する、疑う所に出発点があると私は感じるのです。全部否定して、ゼロから自分の目で見て分析し、それを実践してみて、自分なりの王道が出来るんですね。でもそれを他人に話しても「なにそれ?」の世界。またそれをわかって欲しいとも思わないんですね。それどころか誰も気が付かないでくれたほうが有り難い。

そうやって生きてきた彼ですし、また机上の空論でもなく、実際に一般的には考えられない資産を創りだし、稼ぎ続けているのですから説得力があります。

そんな彼が、私に否定的なことを一つだけいつも言います。「素人相手にいろいろ言っても無駄」ですと。要は、私がいつもこのブログに書いているようなことを意味しています。

私もそれはそう思うことがあるんですが、それがその通りだとすると、私の計画である「息子を育て上げる」ことも不可能ってことになるんですね。だからその点においては彼の言うところに反発したい自分がいるのですが、彼は私にはその計画を止めろとは言わない。でも駄目だと思ったらすぐに足が洗えるように・・と会う度に言います。それを聞いた私は多分、私の顔色が変わるんでしょう。自分では気が付かないのですが、それを察したのか「でもダボさん以上の才能があるかもしれない」「オプションには適しているかもしれない」と慰めてもくれます。(笑)

私としては私の計画を彼にも助けてもらいたいと考えているのですが、私の手法は「職人芸」なんですね。決して難しいとは思わないのだけれど、難しい人には難しいのでしょう。だから誰にでもできると考えてはいけないのかもしれません。でもどうもオプションはそういう職人芸じゃないみたいな言い方を彼はするんですよ。だからこそ戦法をそう簡単には公にできないのかも。

また彼はチャートを重視しないんですね。そこも私とは真逆。かつて、もう10数年前ですが、先物専門の仲間同士の勉強会にオプションの売りで食っている人を招き入れて、お互いに利用できるものはないか勉強会を何度か開いたことがあるんです。その彼も全くチャートを見ない人でしたから、多少なりとも方向性が予測できたら利益が飛躍的に伸びると考えたんですね。私は私で、チャートを見る目を持ちながらオプションの売りをやったら面白いだろうと、その点で一致したわけです。

ところが、どうもそうは簡単にいかないんですね。

オプションの売りにもいろいろ戦法があるわけですが、ショートストラングルが基本だとして、もし方向性が上だと読めたらコールの売りはしない、減らす、あるいはファーアウトを売る。またはプットの売りを増やすとか考えられますが、そもそもそれってショートストラングルの基本的な考え方を否定していることにもなると思うんですよ。値の行き先はわからないものとする立場と、値動きの方向を想定する立場とはやっぱり受け入れられない大きな壁があるんじゃないかと。

また方向性がわかるという前提なら、そもそもオプションの売りなどしないで、オプションを買うなり、先物を売買すればよいわけで、その勉強会に参加した先物屋もかつてはオプションをやっていたなんてのもいるわけですよ。でもやっぱり難しいから先物に転向したとか。(でも私はオプションの特性を完全には理解していませんが、値動きを読む場合、オプションの場合はアバウトで良い部分もあるはずで、そういう意味で自分の手法との合体はまだ諦めていません)

でも面白いのは、オプションの売り専門の人のほうが生き残る確率は圧倒的に高いんですね。

つまり、オプションって理解が難しいのであって、利益を出すのが難しいのとは違うんだろうと思います。もちろんオプションの売り専門でもいろいろ戦法があるわけで、勉強会に参加したオプション売り専門の人と、今日お会いした方とはまるで戦法が違う。そこで、その点も聞いてみたんですよ。勉強会ではショートストラングルを中心に勉強したのですが、彼いわく、ショートストラングルは勝つ確率は高いけれど、負けると半端じゃなく大きくなるし、どこで逃げるかの判断が非常に難しい戦法だと。

これは非常に説得力があって、実際に東日本大震災の時にはオプションの売りによる破産者が続出したんですね。証券会社の中にも倒産が噂される会社が何社か出たと聞いています。その後、それを受けて様々な取引規制ができたのは多くの人が知っていること。

ところが同じ売り専門でも、あの時に数千万円は稼いだという人もいるんですね。それはヘッジ玉が大化けしたということなんですが、それはリスクの考え方が違うというより、そもそも戦法の根本が違うんでしょう。この辺の理解ってネットや書籍で勉強しようと思ってもかなり難しいのじゃないかと私は思うわけで、専門家に教えを請うしか無い。これに関して、ブログでその手のノウハウを書き続ける人がいるのをご存じの方もいるでしょうが、同じ専門家の中では彼の評判が良くないらしい。手の内を明かすな!ということなんでしょう。

でもま、同じ戦法が長続きするほど簡単ではないので、大丈夫と笑う人もいる。

ま、それだけ難しいというか、結局はどんな職業、仕事でも同じで、常に新しい戦い方ができないと生き残りはできないという点では全く同じで、書籍を読んだり、セミナーでちょっと勉強したぐらいでどうにかなるわけもないのでしょう。ろくな勉強も訓練もしないのにとんでも無いお金を動かしたり。でもそういう人たちを否定はしないんですね。大事なお客様ですから。(笑)

彼の言う「素人相手にいろいろ言っても無駄」ってそこのところを言っているんでしょう。

でも私はそれに挑戦したいんですよ。だって私だって彼だって素人だったんですから。だからこそ、普通の親なら絶対に考えないであろう、息子に伝えたいなんてことを私は考えるわけだし、たった毎月10万円の収入増でもガラッと生活が変わる我々の年代で、真剣にやりたいと考える人はいるわけだから、その可能性と道筋を示すのは義務だとも思うんです。無駄だとは思いたくない。必ず追いつき追い越す人が出てくるはずで、そのフィードバックだって欲しいんですね。決してギブアンドギブということはないはず。

また彼とはまるで違う考え方、基本があるわけですが、この「同じ手はいつまでも使えない」というのも私の手法とは違っていて、チャートの読み方って常に同じだと私は考えています。不変だと言っていいかもしれません。ただ読みやすさとか乗りやすさは時とともに違いますし、商品によっても違う。ですからやりやすい商品や時間軸を選べば良いんですね。それは何時の世にもどこにでも存在すると考えています。この自信が私の「小心者のわりには楽観的」でいられる根本で、どんな時代になろうが、世界が大混乱に陥りようが、その中で私は復活できる自信があるんです。ですからそれをどうしても自分の息子には伝えたいわけ。

彼が全く興味を見せなければそれはそれで仕方のない事ですが、海外に出たら「英語が必要」だと言うのと同じように、サバイバル技術の一つとして知っていて損はないと彼は考えるようになったので、それに全力を投入しようと考えているわけです。漁師の息子が「オヤジ、俺も漁師なるよ」と言ったようなもんで、私に分かることは全て息子に教えたい。でも職人芸ってセンスの世界ですから、無駄な時間を過ごすだけになる可能性も高い。(ですからちゃんと理解すれば勝てるようになると断言する今日の彼の手法も是非とも取り入れたいし、彼もとことん付き合ってくれると言ってくれますので、その方向で動くつもり。息子も面白い人生になるかもしれないと思うようになったようで、シドニーに行って丁稚奉公すると言い出しています。笑)

私だって過去に何度やめようと思ったか。でもそんな私に手を差し伸べてくれた人たちがいたんですね。彼らなくして今の自分はないわけで、自分一人で育ったなんてことは全く思わないんですよ。こんな話をすると、私が尊敬していたあるオヤジさんを思い出すのですが、彼はIBMを退職後、かなり前ですから退職金もごっそりもらったのに相場で一文無しになり、そこから復活を遂げた人。最後の5万円を握りしめて、背水の陣で向かった時の話は感動モノでしたわ。(笑)

彼の口癖は、「ダボさんも一度破産してみないとわからないかもね~~」でした。(笑)

でも破産して一家離散じゃ首をつったなんて人がいくらでもいる世界で、勉強のために破産するわけもいかないですよねぇ。私のオヤジみたいに若いころ相場で破産した経験があるのに、70を過ぎてから再び大勝負して大負けして精神にも異常をきたすようになったのもいるのに(どうにか精神的には復帰出来ました)。(笑)

でもこれと同じことを今日あった彼も言うんです。息子をどう育て上げるかの話をしていた時ですが、「(お金がない内に)一度裸になって怖い思いをする必要がある」と。

でもま、これの意味はよーーくわかります。これは投資の世界じゃなくてもどんな世界でも同じで、順風満帆で生き延びるってまず不可能ですから。

どんなにうまく行っていても躓く時って「まさかの坂」で躓くんですよね。想定できなかったって。そもそも想定できていてそのまま放置するアホもいなくはないものの、想定できないものを想定する能力が大切なのは私の人生でも思い知らされたこと。ま、禅問答みたいな話で、想定できないものは想定できないに決まっていますが、人生の普通の浮き沈みの中で倒産、破産なんかしないんですよね。まさかの坂で倒産とか破産が起きる。だからやっぱり想定できないものを想定する姿勢が大事。

私はどうやってそれを今まで乗り越えてきたかですが、私の場合は「小心者になりきる」ということと「逃げ足が速い」ということでどうにか今までは生き延びてきました。でも本当はこれじゃ駄目なんですね。伸びれない。

ここが私がたまに書いている「人の器」に関係するんだろうと思います。あるいはもしかしたらどこかネジが外れている方が世の中うまく行くんじゃないかと思ったり。大変失礼な言い方ですが、今日の彼も、一般的にはネジがはずれていると思えるような一面があるんですよ。数千万一夜にして飛ばしたり、また逆に儲けてもケロっとしてるのね。若いころには数日で資産が半分になるようなこともありましたなんてニコニコしてる。これって物事には動じないとか、平常心とかいろいろ言い方はあるんでしょうが、私には普通の人ならネジがある場所にネジがないようにも見えるんです。(笑)

これってメディアにも出てくる11桁を株式投資で儲けて、ウン十億円で秋葉原にビルを買ったあの彼も同じで、パッと見は普通の青年なのね。儲けても損しても何もなかったような顔をしている。これって私みたいな煩悩だらけのオヤジから見るとヒジョーーに変わった人に見えるわけで、こういう人じゃないと常識はずれの結果を出すことは出来ないのだろうと思ったり。またもしかしたら、破産しても「破産しました」でケロっとしてるんでしょうか。この辺が私にはわからないところ。

でも「一度は破産してみないとわからない」とか「一度は裸になって怖い思いをする必要がある」とか、そういう道を歩いてきて、なおかつ平常心を保っていられるようじゃないと駄目なんでしょう。その点、私は相場で怖い思いをしたことがないんですよ。悔しい思いをしたり、ああ、俺はもう終わりだなんて思ったことはありますが、思い出しただけでも冷や汗が出るような恐ろしい経験はありません。ただ、相場ではなくて、仕事上では失敗の連続で、失敗、失敗、ちょっといいかな、また失敗みたいな連続で(笑)、世の中なんてうまくいくことなんかありゃしないと開き直っていました。でもたま~~に女神が微笑む瞬間はあるわけで、それを大事にしなくてはいけないというのが私の基本理念になりました。当たり前のことを当たり前にやっていても駄目だという人生観です。常識的なことをやっていたら常識的な答えしか出ない。だから今でも非常識であることは良いことだと思っていて、その代わりに小心者、逃げ足の早さがあるわけですが、生き残りはどうにかできているけれど、それが精一杯みたいな感じもあるわけです。

私がいつも常識なんて関係ないというのはそこのところで、やっぱり自分にあった方法を探して、それを徹底的に磨き上げるしか無いんですね。他人の考えや手法は所詮絵に描いた餅で、自分には全く関係がない。でも中にはフィットするもの砂の中の100円玉みたいなもんだけれど無くはないわけで、それとの出会いがあった時には大事にしたいと考えています。

今日の彼も「普通じゃない」というのを感じさせる人ですが、前にも書いたことがあると思いますが、ネットの中でFX関連の面白い手法が無いか調べていたことがあります。その時に、おおお、この人は凄い!面白い!って人がいたのね。目の付け所がやっぱり普通じゃなくて、彼の書き込みや例で出すチャートを見て、凡人じゃないなと思ったんですよ。こりゃ9桁トレーダーかなと思って読み進んでいたら、な、な、なんと、毎月10万円コンスタントに稼ぐのが目標だと書いてあった。

私は椅子から転げ落ちるくらいびっくりしました。これほどまで手法を煮詰めた勝てる手法は珍しいと思ったのに、本人にはその自覚がないみたいなのね。その逆の自覚がない人はいくらでもいるんだけれど(笑)、その時も、結果を出すのは手法じゃなくて「人の器」なんだと思いました。今ではその人のブログもどれだかわからなくなりまして、どうなったか見に行くこともできないのですが、世の中にはそういう人もいるのね。本当に面白い。

ま、そんなことを考えているのですが、でも器ばかりはどうしようもないんですね。私自身、自分の器はどうなっているのか良くわからないのですが、ま、過去をいろいろ思い出しても大きな器があるとは全く思えないわけで、どうにかしようとは何度も思うんですが、これって性格を変える以上に難しいような気がします。まさに入れ物としての器であって、その中身の性格は変えられ可能性はあるかもしれないけれど、器そのものは変えようがないのかもしれない。また下手に変えようとすると、結果的に「背伸び」と同じになるんじゃないかと思っています。

だからその器の中でどう効率をあげるかしか、やれることってないんじゃないかと。

それともう一つの方法として、自分が決めないという方法もあると思うようになりました。これって相場に関して言えば、「人間の深層心理は損する方向にしか動かない」と私は断定しています。例えば株にしても「安く買って高く売る」あるいは「高く売って安く買い戻す」しか利益を上げる方法はないわけですが、では人間の心理はどう動くかというと、「高くなったから買おう」と思うんですね。安くなると「持ち続けては危険だ」と思う。実際には上昇トレンドでは買い上がる。下降トレンドでは売り叩くのが基本だと思うのですが、人間の心理ってそうはうまくできていなくて、気にもしなかったものが高くなって、どんどん上がり続けると買いたくて買いたくて我慢ができなくなるのね。で、買うとそこが天井。売りも同じで、「もう駄目だ~~」と思って売るとそこが底値。

これって不思議なくらいによく当たるわけで、天井で売り抜けたり、底値で買ったことなんか一度もないのに、高値で買っちゃったり、底値で売ったなんていう経験はいくらでもあります。実際に出来高を見るとそれがハッキリ見えるはずで、高値も底値も出来高が非常に多いのが普通。出来高が多いってことは当然売る人と買う人と枚数で言えば同じ人数だけいるはずなのに、なぜか自分は常に負け組。これこそが人間の深層心理の働きだと私は断定しています。

だから世の中ではシステムトレードの重要性が言われるわけで、ルールを決めたらそれを必ず守ると決める。買いたい、売りたいという「気分」を徹底的に排除しないと駄目。これは私もその通りだと思うし、ソフトを使った自動売買じゃないにしても「思惑」は排除するべきだと思っています。ま、この辺は細かく書くときりがないのですが、上に書いた話に戻りますと、売買のタイミングだけじゃなくて、枚数、つまりロット、これを自動で増減することも同じく重要だと思うんですよ。

ここはチャンスだから大きく張り込みたい!と思うのも「高くなっているのでどうしても買いたい」と同じ可能性があるんですね。だから思惑でロットを増減しないと決めることも大事だと思うわけです。またそれをやっているとすぐ退場することになる理由の一つでもあると思っています。ただ、一般的にはロットを一定にしている人が大多数なのを感じます。これってある意味正解で、大チャンス!と思っても増やさない。買いたくないなぁ・・と思っても一定のロットで買い向かうってのは大事だと思うんです。つまり、自分の深層心理には耳を傾けないということ。

でもそれを一歩進めて、増減をシステム化するのが良いと思うんです。買ったら増やす。負けたら大きく減らす。これをやると勝てない限りロット数は増えないんですね。だから下手くそが大博打をすることもなくなる。逆に勝てているのにビビるような馬鹿なこともなくなる。その代わり、負けた時には大きく減らす。これをやっていると、下手くそは大勝もしない代わりに大損もしないし、折角良い手法を持っているのにビビって攻められないということもなくなる。これが自分の器を超越する唯一の方法だと思うんです。そしてなおかつ馬鹿なことをするリスクも低い。

この辺に注目しているトレーダーってあまりいないようですが、私にしてみると、これしか大きくなる方法はないと言っても良いと思うんです。そうじゃないと、大博打をして勝った負けたと大騒ぎするようになる。あるいは、いつまでたってもチマチマ続けるばかりで、遊んでいるのと同じになる。冷静で自分をコントロール出来る人には無用な方法でしょうが、私みたいに煩悩の強い人間にはこれに勝る方法は見つかりません。と書きつつ、私のオヤジが頭に浮かんでくるんですが、相場の読みそのものには私は何度も敬服したオヤジですから、こんな手法を一つ決めるだけで、随分違う人生になったんじゃないかと思うわけです。

ま、そんなこんなで、紆余曲折を経ながらやっと理解できたことっていっぱいあって、それを自分で見つけて理解することが重要なのはわかりますが、投資も科学だと割り切った時、私達って何でもかんでも自分で見つけたことじゃないことを利用して生きているわけですから、他人様の経験を自分のものとして活かす能力こそが大事であると思うし、そこを中心にすれば投資も進化するであろうという期待を持っています。

彼との話が終わって家に向かう車の中でそんなことを考えていました。

あ、そうそう、彼の言う「勝ち組になるための条件」が一つあります。それは「相場が好きであること」。これは絶対条件だそうで、息子の話をしている時もこのことは何度も言われました。これは私もその通りだと思っていまして、この「好き」というのが「諦めない」に繋がるのだと思っています。また彼がイベントに強いのもそれが理由で、目眩がするくらい数字ばかりがずらーーっと並んでいるシートを何枚も何枚も見ている内に、「あれ?なんだこれ?」というのが見つかるんでしょう。

それともう一つ思い出しました。彼が日本の人たちは考えるべきことがあると言います。それは「日本円を持つな」ということ。これは彼の信念のようで、どう考えても「日本は浮き上がらない」「円安はもっと進行する」とのこと。

また今回はあえて書きませんが、お互い日本脱出組の共通点がありその話も結構しました。それは何かというと日本の将来。これに関しては、あえて何を書かなくても、日本脱出組が何を考えているのかは簡単に想像付くはずです。ですから彼の「日本円を持つな」にしても、私は納得なのですが、それは日本脱出組としての共通認識があるからそう思うだけかもしれず、また日本の現状を論理的にあれやこれや考えていくと同じ結論が出るのが当たり前なんですね。

でも私は「理屈通りに動かない」のが世の中だと思っていますし、我が祖国は是非とも理屈通りには動かないようであってほしいと願っています。

日本脱出組は日本を捨てたんじゃないんですね。いつでも日本に帰ろうと思えば帰れる。また海外で生きていくならそれも可能という選択肢を広めるために日本を脱出したと考えるべきで、日本の将来と子供の将来を並べて考えた時に、その選択がベストであると考えただけ。

でも日本に帰ろうと思えばいつでも帰れる子供に育てないと、いつも書いているようにどの国にも根を生やすことが出来ない、根無し草の難民とおなじになる可能性が大きいという認識においても今日は一致をみました。でも外人にするつもりで育てるのなら話は別ですし、海外に出るのを子供が望んだわけでもないのに、海外に連れ出しその地に順応するように育てるのなら、永住権を子供のために取るのは親の義務。そしてまたその子が国籍を変えるようなことになっても受け入れるしか無いんですね。

それと面白いと思ったのは、この前も日記に書きましたが、やっぱりアメリカって凄い、良いなぁって今頃になって思うんですよと言ったんですわ。そうしたら、彼もアメリカがベストであると(彼は留学経験がある)。これは意外でびっくりしたのですが、子育てを考えた場合アメリカには不安があるという点でも一致。でももしも自分が一人で家族もいないとしたらアメリカに行くという点でも一致。(笑)

ただアメリカに行くとしたら金が稼げないとかなり悲惨になると。格差や生活環境の差が想像以上に大きいのがその理由。細かい話はしませんでしたが、あの国は懐が広いと感じます。さすが自由の国で、何を追い求めるにしてもそれを許す環境と、没頭できる環境が整っているんですね。それに必要なサービスもアメリカには存在する。でも負け組に入ったら悲惨。

キリがないのでこの辺で・・・・ (笑)

 

 
    

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