今年はいつもと違う雰囲気です。
例年は12時前後はみんな元気でワイワイ騒ぎながら年越し蕎麦を食べるのですが、今回は元気な息子たちも挨拶の後、すぐ寝てしまいましたし、ヨメさんも一人で酔っ払ってダウン。元気なのは私だけ。
元旦の夜は恒例の「正月料理」を食べに行くのですが、朝昼に食べるものがない。ま、適当に食べるつもりなのでしょうが、どうせなら作ってやろうと思いました。
何にするか?
材料はいろいろ買い込んであるのですが、一番冷蔵庫の場所を取っている「牛の頬肉」で何か作ろうと思いました。前回は、頬肉、オックステイル、牛タンの3種類を一つの鍋で煮こむという暴挙に出て、これが大ヒットだったのですが(この日記)、今日は頬肉だけ。
で、この頬肉ってコラーゲンたっぷりでトロトロに柔らかくなるし美味しいんですが、ちょっと癖があるんですよね。だからシンプルなシチューじゃなくてしっかり味をつけたほうが美味しい。
さて、どうしようと悩んだ時に、ハタと思い出しました。ユーチューブで面白いレシピを見つけたんだった。それはマレーシアを走っているあの高級列車であるオリエンタル・エクスプレスの中で出されている料理。頬肉を使ったものですが、なんと味付けは「肉骨茶」なんです。これを見た時にはなるほどと思いましたっけ。癖があるから肉骨茶の香辛料で煮こむのは良いはずだし、列車が走るのはマレー半島。
でも、決して中華の肉骨茶じゃないんですね。洋中折衷料理でしょうか。
この動画がそれ。
同じようなものを作るというより、このアイデアだけを頂戴し、基本的には洋食の煮込みを作ろうと思ったんです。でもスパイスに肉骨茶を使うというように。
そこで準備開始。頬肉は約1.5キロ。これで15ドルしないはず。
これに小麦粉を軽くまぶして焼き目をつけようと思って大鍋に火をつけたのですが、いつの間にか火が消えていることに気がついた。そういえば、天気が悪くて雨は凄いし雷が轟いている時、ちょっと電気が一瞬だけ切れたんです。だからそのせいかと思って、新たに火をつけたのですが、ガスが止まってしまった様子。
どうすんだよ~~~~。
一服しながら考えたのですが、肉にはもう小麦粉をまぶしてあるし、この際、バーナーで焼き目を付けようと取り出したのが我が家の秘密兵器。(笑)
これで全部の肉を適当に焼き目を入れてみました。そんなことをやっている内に、ガスが着くだろうと期待を持ちつつ・・・。
ところがですねぇ、待てど暮らせどガスが着かないんですよ。本来は圧力鍋で調理する予定だったのですが、ここでまたハタと気がついた。
頬肉料理は時間を掛けてゆっくり煮こむのが本来あるべき姿。ということは?そうそう、スロークッカーです。我が家のスロークッカーは押し入れに入れたままもう1年以上使っていないのですが、それを使うことにしました。電熱式だから問題なし。
困ったのがミレポア(ニンジン、タマネギ、セロリ)を炒めることが出来ないってこと。しょうがないので刻んでいれるだけにしました。8時間掛けて煮込みますので、大きさは適当。これは後に食べずに捨てます。出汁を取るだけ。
この上に肉を乗せ(一番下に入れると肉が鍋底に密着して焦げることがある)、ニンニクの塊を二個、それとオリエント・エクスプレスの動画で言っていた「シナモンを入れたほうが良い」というのを思い出し、シナモン、ベイリーフ、胡椒の粒を入れてセッティング完了。あ、そうそう使った肉骨茶の素はマレーシアでは一番有名らしい会社のもの。A1という会社でマレーシアで初めて肉骨茶の素を売りだした会社。でも私はこれはあまり好きじゃないのですが、これしかないのでこれを使う。
牛ストックを入れて全てが沈むようにします。
後はスイッチを入れ、Lowにセットし、時間は8時間。
今、せっせと煮込んでいる最中。どんな出来上がりになるかは明日の朝のお楽しみ~~。