これは昔から感じていたなんですが、「日本式のお辞儀」が「韓国式お辞儀」に変わりつつあるというか、かなり「広まっている」のを感じます。特にデパートなどのサービス業。
それどころか近年、「マナー教室」とか「新人研修」で「韓国式」を教えるところもあると聞きますし、元CAがコンサルタントをしている「研修請負業」でこのお辞儀を教えているのをテレビで見たことがあります。
韓国式が悪いというんじゃなくて、それはそれ、これはこれだと思うんですよ。また「マナー」も時代とともに変わるわけですから「変化があってはいけない」とは思わないんですが、「お辞儀」って基本的なものですし、朝起きたら「おはよう」とか、人にあったら「こんにちは」とか「有難う」という時にもお辞儀をするわけで、それを日本は文化として大事にしてきたわけですから、そのお辞儀の仕方を「外国流に変える」ってうまくないと思います。
「握手は?」となりますが、それは相手次第の話で、「私は日本人同士でもやる」ことがありますが、心をこめて挨拶をするときには【絶対に】「お辞儀をします」。当たり前ですよね。
でもそんな時に「韓国式」をやったらうまくないと思うんです。サービス業でもそうで、そのようなお辞儀をされたら「私は」ドキッとします。違和感を感じます。
「韓国式お辞儀」とは「コンス(ペコプインサ)」と言われているもので、両手はおヘソの位置で組み、肘は外に張ります。
これを取り入れている日本の企業や、コンサルタントがかなり存在するんですね。
ある日本のコンサルタントの授業風景。
あるデパート。
日常でもこれを見ることが無くはなくて、日本人(と思われる)男性でも名刺を出したりお礼をする時に、左手を胸に当てたり、出す右手の肘のあたりに左手を添えたりすることがあります。
これはマレーシアでは普通の様で、買い物に行ってお釣りをもらうとき、マレー系の店員がお釣りを出す右手の肘あたりに左手を添えたのを何度か経験しました。これはマレーの伝統なのでしょうか。
ある日本人(と思っていた人)がこれを私にしたので、「韓国の方ですか?」と聞こうと思ったのですが、余計なことは言うまいと何も言いませんでした。でも「彼は在日かな?」とは思いました。在日が悪いってわけじゃないんですよ。ただ「文化の違い」を感じたということ。
日本のお辞儀はまるで違うんですね。
私が神経質すぎるのかもしれませんが、日本式のお辞儀がなくなる、わけがわからなくなるのは非常に悲しいと感じます。また「大事な一瞬に日本式のお辞儀を出来ない」のは「恥」だと思っています。自分の子供達が「日本式のお辞儀」を知らないなんて絶対に許せないことでしたので、私は子どもたちが3歳の時には「気をつけ」「礼」を日本式で徹底的に教えました。背筋を伸ばし、お辞儀の角度、手の位置など。大きくなってからは「名刺の受け渡しの作法」も教えました。 (笑)
お茶会の席で胡座をかくひとはいませんし、ましてやどこかの国風の片膝を立てて座る人もいないはず。私はそれと同じ違和感をこの「お辞儀」に感じるのです。
私が日本のサービス業などで「韓国式」のお辞儀をされたら、「あれ?韓国式のお辞儀をするんですね?」といいます。またもしその企業が「日本企業」であるのが確かなら、「お客様窓口」に一言言おうと思うくらいです。
日本の文化は守りたいです。一度壊れたらもうおしまい。
参考動画。
参考ブログ。
ねずさんのひとりごと おかしなアノお辞儀は韓国式コンス。 ← クリック