ロシアの国営テレビの中でプーチンへのインタビュー内容にはびっくりですね。
「軍に核戦力の準備を指示していた」
「ロシア寄りのヤヌコビッチ政権が崩壊した際、すでに編入の方針を決めていた」
クリミア編入から1年 プーチン大統領、核戦力の準備も指示(フジテレビ系(FNN)) – Yahoo!ニュース
このインタビューの収録日はわかっていないそうですが、鳩ポッポのことに関してもそうで「ロシアが動き出した」って感じがしますね。
鳩ポッポが自分の意思だけでクリミアに行くはずがないと私は思いますし、前の日記に書いた日本の右翼団体「一水会」の木村氏が随行していたこともあり、表には見えないいろいろな動き、策略があるんだろうと想像します。タイミングが良すぎますもの。
このプーチンのインタビューは各メディアで大きく報道されていますが、私が気になったことがあります。それは
「欧米からの批判が強まるとみられます」
ってところ。それはその通りでしょうが、フト、中国のことを思い出しました。チベットやウイグルに関しては国際社会は沈黙する。どうしてですかね?
結局、「自国にどういう影響があるか」が国家の判断基準であって、正義だの人道だのってのは単なるお題目だとしか考えられません。そもそもどの国の国民も自分に直接関係なければ世界が、あるいは自分の祖国もどうでも良いって思うのが普通なのかもですね。私だって「これはおかしい」と思ったところで積極的な行動に移そうとはしませんし、同じ穴のムジナ。
(またいつもの話で脱線しますが)安倍さんがどういう談話を出すのか非常に興味があります。それを踏まえて、戦後体制は絶対に崩してはならないという「意思」を各国があの手この手で言っていますが、「日本だけが悪の枢軸」と決め、その上で平和が築かれた戦後体制をそのまま引き継ぐのでしょうか。「戦後レジームからの脱却」なんて言葉を安倍さんは口に出したことがあるわけで、それに期待を寄せた日本国民は多いとは思うのですが、取り巻く環境を考えますと、もし安倍さんがそういう考えがあるのを「匂わせただけ」で今回のプーチン発言と同じかそれ以上の批判を世界から受けるんでしょうね。
それを怖がってどうする?なんて思う右派もいるんでしょうが、軟弱でちょっと右傾しただけの考えを持つ私としては、やっぱり「やり方」を考えないと駄目だと思うんですよ。靖国参拝も同じ。
ところで、ある中国人が言った「日本人は【戦争に負けたこと】以外は悪いと思っていない」という言葉にドキッとしました。しっかり読まれているな、と。
極端な右派の「日本は一切悪いことはしていない」というのには私は反対で、南京にしても30万人は無いだろうと思うものの、数万単位の民間人を含む捕虜を法律に則らない形で大量虐殺(幕府山事件)したのは事実だと見ていますし、また各地で「反乱軍の鎮圧」という名目でかなり殺しているのはシンガポールも同じ。慰安婦に関しても、世界で定説になりつつある20万人が強制連行され性奴隷とされたとは全く思いませんが、そもそも「軍が慰安所に関与した」こと、また「自由意志で慰安婦になったとしても、自由は制限されていた」と私は見ているわけで、人権を盾にして突っ込まれればどうしたって日本の立場は悪い。でもそんなのはどこの国も同じで、日本だけが標的になっているのが私としてはどうしても我慢ならないのです。
民間人の大量虐殺という点においては、広島長崎の原爆、東京大空襲こそが世界史に残る「民間人を狙った」とんでもない大量虐殺であると私は思うものの、それは「しかたのないこと」とされている。
結局、「戦争に負けたのか勝ったのか」が一番のポイントで、戦争って「正義と正義のぶつかり合い」だと思っている私としては、「勝ったほうが正義」になるという考え方を持っています。実は負けた方に正義があったなんてことも長い世界史の中には多くあるのでしょうが、でも「勝ち組の論理」で世界は動くのが常識。そうでなければ戦争をする意味がないわけですから。
そして日本は「無条件降伏」をし、(日本を悪の枢軸と断定した)講和条約を受け入れたわけですから、あのメチャクチャな東京裁判にしても「民間人」がいろいろ言うのは許されても「日本政府として」いちゃもんをつけることはできないのだろうと思っています。それを認めたからこそ、日本という国は再出発できたわけで、もし、あの時「それは認めない」「お前の悪行も認めろ」ということだとしたら「じゃぁ、とことんやりますか?」となったのでしょう。そして国は壊滅し、領土の保全も出来なかったのだろうと思うのです。今のISILを見ると、世界にとっての当時の日本は同じように見られていたのだろうと感じます。どちらにも「正義」は存在するわけで、それを認めるか認めないかは別の話。
「喧嘩両成敗」って良い言葉があるなぁと本当に感心するんですが、それって子供の論理なんでしょうね。あるいは平和、ファンタジー世界の論理。
隣国にガタガタ言われ続けるのも本当に疲れますし、世界各地で慰安婦像が建つなんて絶対に受け入れたくありませんし、「当たり前」のことを言うと「歴史修正主義」との烙印を押されることも悲しい。
でも謝れば済む話じゃなくて、謝れば許す、もう言わないなんてことはあり得なくて、未来永劫「犯罪者」として扱われるだけ。「あれはもうなかったことにしよう」という発想を持たない人たちは世界に多いんですよね。今までも謝っているしそれで終わったように見えても、思い出すとガタガタ言い出す。旦那の昔の浮気を思い出す度に、ヒステリーを起こす女房と同じようなもんだと思ってます。またそれを取引に使う姑息さを感じます。
おまけに、抗日、反日が国の成り立ちの基礎、プライドになっている国があるわけですからますますややこしい。
安倍さんがどう動くのか、しっかり見ていようと思います。