糖質制限をする時に一番重要なこと

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最近のこのブログのアクセス状況を見ていますと、なぜか「糖質制限」関係で飛んでくる人が増えています。日本からのアクセスが多いわけですが、またブームになっているんですかね。テレビの番組で特集でもあったのかな?

糖質制限って言ってもいろいろで、公的機関が言う「総摂取カロリーの内、【炭水化物から取るべきカロリーの%】」はかなり高いんですね。この%を正しいと信じて「糖質制限」をしても私は意味が無いと思っています。

一般的な糖尿病治療に関しても、(私は糖尿病ではないですが)「糖質は取り過ぎないように」とはいうものの制限らしい制限をしろという医師はまだまだ少数派の様で、私は不思議で仕方がありません。糖尿病治療の為に何をするべきかはいろいろあるのでしょうが、「とりあえず血糖値を下げよう」という考え方が「無い」っておかしいと思うんですよ。糖質制限をすれば簡単に血糖値は下がるのにそれを多くの医師は推奨しない。

私はなぜそうなのかが良くわからないのですが、きっとその基本に「炭水化物から取るべきカロリーの%」の考え方があるんだろうと思っています。つまり、炭水化物、脂質、タンパク質を程よく混ぜて食べるのがベストであるという「信仰」があるのではないかと。

でも「糖質制限」でこのブログに来るような方は、その信仰が「事実ではないかもしれない」と考えているからこそネットでいろいろ調べてこのブログに飛んでくるのだろうと思いますが、近年、「糖質は摂らないほうが長生きする」という医師はまた別にするにしても、「糖質制限で血糖値をまず下げよう」という医師は増えているようですね。

ま、私としてはこれは理にかなっていると思うわけで、「出血していればまず血を止めよう」と考えるのが当たり前で、出血を放置して、出血の原因をどう治すべきかばかりに集中するのはおかしいと思います。「とりあえず血糖値を下げよう」というのは「とりあえず出血を止めよう」と同じであると考えます。

でも血糖値を上げないようにすれば糖尿病が治るのかどうか。それは私にはわかりませんが、少なくとも長年「予備軍」だと言われ続けた私はかなり良い方向に変わったと思っています。まず糖質制限をすると体重が減りますが、デブは糖尿病の要因でもあると言われていますから(笑)、その辺でも効果はあったのでしょう。今までならドーーンと血糖血が上がるような食事をしてもさほど上がらなくなりました。これは肥満解消と、血糖値を低く保っていたせいで膵臓がしっかり休みをとれたのかもしれませんね。つまり、インスリンの分泌が効率的になったのかもしれませんし、またインスリンへの反応が良くなったのかもしれない。

この辺は常時血液検査をしていれば変化がわかるはずですが、もちろんそんなことはやっていませんから、どういう変化が自分の中に起きたのかはわからず。ただ言えることは、「予備軍」から抜けられたかもしれないほど、「普通」に近づいているってこと。これは血糖値のみを測っていればすぐわかること。

ま、そういう実体験がありますから、「痩せる」ためにも「血糖値そのものを下げる」ためにも、「糖質制限は間違いなく有効」だと思っています。

ただし、これによる弊害があるのかどうか、そこは残念ながらわからず。

でも少なくとも、体重は減り、血糖値が上がりづらくなったのは間違いがありません。

とは言うものの「極端な糖質制限を長期間続ける」のが良いとまでは考えていません。糖質制限という意味ではダイエット法の「アトキンス式」では最初の二週間を「インダクション期間」としてかなり厳しい糖質制限をしますよね。でもその後は、「オンゴーイング期間」として「穏やかな糖質制限」に移り、「穏やかに痩せる」ことを目的としている。私の場合はこの「極端な糖質制限」を4-5ヶ月続けましたが、結果的には体重減は16キロまで。

その後、アトキンス式で言うオンゴーイングみたいな「ゆるい糖質制限」を今でも続けていますが、残念ながら「ゆるやかに痩せる」という風にはなっていません。体重増にならないように気をつけていないと簡単に増えてしまう状態。(笑)

でもこの「ゆるい糖質制限」が自分にとっての「あるべき食事」だと最近は考えるようになっていて、白米も麺類も食べますし、フライや天ぷらも食べます。でも一切砂糖は使いませんし(人工甘味料ではなくて代替甘味料を使う)、天丼の大盛りやラーメンの大盛りも無し。

ですから「厳しい糖質制限」をしなくても「ゆるい糖質制限」に移行するだけでかなり違いはあるのではないかとは思っています。

でも、「厳しい糖質制限」とか「ゆるい糖質制限」とか、何を食べたら【自分の体が】どうなるかというのは【実験したから】わかるんですね。推測ではないわけです。

つまり、このブログの読者はお分かりのはずですが、「自分で血糖値を計る」作業無くしては何もわからないってことなんですね。

他人が「これがいい」というのを聞いてそれを真似して、自分がどうなるかは天に任せるって私はちょっとおかしいんじゃないかと思うんです。人それぞれ違いますし、他人には良くても自分には良いのかどうかもわからないのですから、自分でも【実証】してみるべきなんですね。でもそれって面倒なことはなくて、血糖値を計る器具を手に入れて計るだけ。

でも不思議ですよね。糖尿病が決定しているのにそれをしない人もいる。ましてや「予備軍」レベルで計る人の話は聞いたことがありません。糖尿病でもないのに計る変人は私ぐらいなもんなのでしょうか。

でも計ることによってわかったことは膨大で、何よりも素晴らしいことは「ゲスワークがなくなる」ってことだと思います。「~~~のはず」というのが無いんですね。「何をしたら」【自分の場合は】「どうなる」というのがはっきりしますから。

ここが何よりも大事なところだと私は考えているので、「自分で計る」ことの重要性をいつも書いているわけです。

巷でよく言われている「蕎麦が良い」「玄米が良い」というのは大嘘だというのも自分で計ったからわかったわけです。ケチャップの恐ろしさもそう。また「GI値が低いものを食べていれば良い」というのも当たっていないのがわかりました。GI値そのものより、「どういうふうに食べるか」の方が血糖値の上昇に関係するんですね。でも私はそういう記述を見たことがありません。つまり多くの人たちは(専門家も含めて)、「理屈」を言っているだけなんですね。で、それを聞いた素人がそれをまた広めているのが現状。でも「事実は違うところにある」。

極論を言えば、GI値の高いものでも「消化が遅い調理」をすれば血糖値は極端な上がり方をしないんですね。逆に、GI値が低いものでもドロドロのスープ状にすれば簡単に消化吸収して一気に血糖値は上がる。

私みたいな予備軍の場合、通常の血糖値は低くても食べたら急激に上がる「スパイク」が危ないと言われますよね。また一度上がるとなかなか下がってこない。これって自分で計らない限り、いったい何が起きているのかわからないわけですよ。たまに医者に行って「空腹時の血糖値」を計っただけでは絶対にわかりませんし、また長期間の平均値と言われるHbA1cにしたって、毎日何が起きているのかまではわからない。そういう意味では、私は「ブドウ糖負荷試験」は良いと思っていて、あれをやると自分の体が糖にどういう反応をするのか一発でわかるんじゃないでしょうか。

自分で血糖値を計るということは、その負荷試験の負荷を変えながらもっと細かいことがわかるということであって、「何を」「どう調理して」「どのくらい食べたら」「何時間後に」「どうなるか」の膨大なデータが取れるんですね。

いちいちそれをデータとして書き残さなくても、やっているうちに「こういうことなのね」というのが簡単にわかるんですね。でも計らない限り、それは絶対にわからない。

ですから、是非このブログに偶然飛んできたにしろ、「糖質制限をやってみよう」と思っている方、あるいは目的がダイエットであれ「糖質制限がうまくいっていない」方がいらっしゃったら、是非、血糖値を自分で計ったみたら良いと思うんです。全ての疑問が氷解するはずですから。

血糖値を計るときには、付属の針でプチっと指をさして血を出して計るわけで、それが気になる方もいらっしゃるかもしれませんが、米粒の半分ぐらいの血を出すだけですし、恐ろしいと思うほどのことではないと思います。蚊に刺されるよりは楽です。(笑)

ただし、これらのことは「血糖値が気になる予備軍」「ダイエットとしての糖質制限」とか考えているレベルの話しであって、すでに糖尿病であるとか合併症がでているとか、そういうレベルの人が考えるべきことではないはずです。

 
 

 

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