カメラに興味がある方は覚えていらっしゃるでしょうか。ソニーが「画期的な」センサーを開発中であるという話。そしてそれが今年の４月には発表されるであろうと。
ソニーが新しいセンサーを３種類リリースしたようです。詳細はわかっていませんが、２つはオリンパス向けのフォーサーズセンサー。一つはAPS-Cサイズとのこと。
ソニー公式サイトに新型の4/3センサーとAPS-Cセンサーが掲載 – デジカメinfo
これが去年話しに出たセンサーなのかどうかの細かいことはわかりませんが、もしそうだとすると面白いことが起きると読んでいます。
その新しいセンサーとは、解像度が高いとか、ダイナミックレンジが広いとか、暗部に強いとかそういう「今までの延長線上」のセンサーとは違うんですね。
「原理」そのものが違うというべきでしょうか。
皆さん、シグマが出しているフォべオンセンサーってご存知ですよね。いわゆるどこのメーカーでも使っているベイヤー型と言われるセンサーではないんですね。ベイヤー型は４つのセンサーで一つの色を計算して作り出すタイプですが、シグマのフォべオンは一つのセンサーが３段になっていて、一つのセンサーで色を捉える。
つまりですね、今の主流のベイヤー型というのは大雑把に言うと総画素数の４分の１が本当の画素数であると。ですからフォべオンセンサーの場合は、画素数ｘ３して他のセンサーと比べるべしという考え方があります。そしてこのシグマのカメラは「写りが素晴らしい」ということで多くのファンを持っている。私も古いタイプですがフォべオンセンサー搭載のカメラを持っています。ただ、私みたいなトーシロには使いこなせないというか、カメラそのものにまだ問題があるというか、簡単にその性能を引き出せないんですね。ですからその素晴らしいセンサーも多くの機種で使われ、多くのカメラユーザーに支持されているというわけではない。
ソニーの新型というのもこれに似ていて、今までのベイヤー型のセンサーとは全く違う原理で動く、次世代センサーと言っても良いのかもしれません。
もしこのセンサーが実際に「使える」センサーだとしたら、あっという間に現存のカメラセンサーはこれに置き換わるであろうと言われている。凄いですね。
こういう利点があるらしい。
新しいAMSCセンサーになると高画素でなおかつ暗部性能・ダイナミックレンジも良いということになる。
これを可能にしたのは高速で動くグローバルシャッター技術であるそうで、それによって動画でもかなりのアドバンテージがあるということ。
○ ローリングシャッターが起きない（いわゆるジェロエフェクト。動いているものを映すと斜めに映ったり、フニャフニャ動く現象）
○ １０８０ｐの解像度で１万6000fpsが実現できる（現行機種では６０fps程度）（fpsとは一秒間に何コマ映すかということ）
○ ４Kでは２４０fps（現行機種では３０fps程度）
詳しいことがわかりませんから、眉唾だと思うべきなんですが、もしかするともしかするなんてことがありますから、もしソニーの株に興味がある方は、ちょっとその辺を注意してみていたら面白いんじゃないでしょうか。
そのセンサーは「アクティブピクセルカラーサンプリング センサー （APCSセンサー）」と呼ばれていて、簡単に理屈を説明しますと、一度のシャッターで３度露光されると考えていいと思います。それぞれの露光の度に、センサーの前にある色フィルターが移動し、RGBの情報を読み取る。
一度のシャッターでパシャパシャパシャと３度写真が撮られるイメージかもしれませんが、それが超高速で行われるらしい。これですと一つのセンサーで情報が取れるので、今までと同じ画素数だとすれば「一気に解像度が４倍になる」ということ。逆に解像度を今までと同じだとすれば画素の大きさが４倍になりますから暗部性能、ダイナミックレンジも飛躍的に良くなると。（ほんとですかねぇ。笑）
この話を聞いたのは去年の１１月でしたが、その時、「４月頃に発表」という話だったような。またその新センサーは新しいスマホのエクスペリアに搭載されて出てくるのではないかと囁かれていました。ま、大きなセンサーが作れないということかと私は想像したのですが、今回の情報ではソニーがフォーサーズ用のセンサー（このセンサーは小さい）を２つリリースしたという点が気になります。
さてさて、どんなセンサーなんでしょうか。
これが噂の「アクティブピクセルカラーサンプリング センサー （APCSセンサー）」ではないとしても、今年中にはそれが発表されるでしょうから、ちょっとソニーには気をつけていたら面白いかも。
このセンサーに関して書いた日記があります。私は詳しい技術的なことがわかりませんから、私の脳みそレベルでの話でしかないのはご承知おきください。
ソニーの恐ろしいほど凄い新しいカメラセンサーに関して | dabo_gc