CIMBが薦めるファンド その後1

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前の日記に書きました「話がうますぎる」CIMBが薦めるファンドですが、情報をくれた方に連絡を取りました。

CIMBが言う「元本保証」「3%保証」に関して、それが本当なのかどうか。

前の日記にコメントを入れてくれた方が細かく書いてくれたので、何が問題か興味がある方はそのコメント欄を見ていただくことにして、正直な所、私もこれを買われた方になんと言ったら良いのか悩みました。

本人は「良いでしょ~~?」というつもりで私に教えてくれたわけですから、「それって話がうますぎない?」とか「間違いじゃない?」なんて言いづらいわけです。って、ここに書いちゃっていますからもうしょうがありませんが。(笑)

その方は「間違いなくCIMBが【そう言った】」とおっしゃいます。ここですね、問題は。書類にしたものはないと。

それどころか、その説明を聞いて、その後細かいことがたくさん書いてある契約書は読まずにサインをしたとのこと。(@_@;)

これって非常にうまくなくて、文句を言っても「言った言わない」になるのが目に見えています。

これには日本流の「信用」を大事にする金融機関に慣れすぎている「日本人らしさ」を感じます。でもその日本とて「顧客の勘違いを狙った販売手法」を大手の銀行がとることもあって、裁判沙汰は結構あるんですよね。私がそれですぐに思い出すのは「株価がいくらになったら(高金利の)X%がついて、またある設定額を下回った場合は顧客に損失が出る」【ノックイン債】です。高金利に釣られて投資家のリスクを考えないで投資した人たちがかなり多くいて大問題になりましたよね。個人だけじゃなくて企業まで乗ったんですから。

ま、リスクがわかっていて購入するなら問題はないですが、販売員が「大丈夫です」と言うケースが多かった様子。

このCIMBのファンドも似たようなもんだろうと私は思うのですが、まさか銀行の、それもVIP扱いをしてくれる部署の担当が言うのですから、信用してしまうのでしょう。

このファンドを買われた方は月曜日に早速銀行に行ってはっきりさせてくるとおっしゃっていましたが、どうなるでしょうね。

こういう問題提起って、「教えてくれて有難う」となるケースだけじゃなくて、それを言った方にも結構とばっちりが来るんですよね。銀行への不信感、話をすんなり信じた自分へのいらだちを、なぜかそれを指摘した人にぶつけてくるケースは今までに何度も経験しました。中には「君の問題指摘は間違っていて、私の場合は大丈夫だったよ」という人もいる。でも「どうだいじょうぶだったのか」は教えてくれないんですね。そんなこともありました。私はそういう場合、その人は「嘘」を言っていると考えることにしています。自分のミスを認めたくないただの強がりですね。

だから余計は事は言わないのが一番なのですが、それじゃ情報交換にならないんですね。

その方は、私に「教えてくれて有難う」と言ってくれましたが、さて、それがどういう展開になるかはわかりません。

とりあえず、担当のリレーションマネージャーに話をしても「ああじゃこうじゃ」と言い訳されるのが目に見えていますから、担当を通り越して部門の統括マネージャーに直接話しをして、それから担当を交えて話をしたほうが良いと思うとは伝えておきました。

その後どうなるかは、もしその方が「教えてくれたら」ここにも紹介しようと思います。

この手の話はこのブログを始めてからもいくつかありましたが、当事者が必ずいうのは「信用」したとかしないとか、「誰を信用すれば良いのか」とか、そちらの方へ話が行くんですね。この思考パターンって「信用」を大事にする日本人の思考パターンだと思うのですが、そもそもそれが駄目なんだと私は思うのです。

日本なら大丈夫ということではなくて、もうそういう時代じゃないんですね。まさに「自己責任」であって、「信用するしない」という考え方そのものが時代遅れだと思うんですよ。極論を言えば、親兄弟だっていつなんどき変わるかわからないわけで、また自分だって結構ころころ変わるじゃないですか。ましてや他人、それも「売り手と買い手」の関係だったら「騙されて当たり前」ぐらいの考えが大事だと思います。

レストランに入って「ここは美味しいですか?」と聞くのと同じようなことを、日本人って結構やるんですよね。その異常さに気がつかない。

私自身は「信用」という言葉そのものを私の辞書から消しています。誰も信用しません。ヨメも子供も親も信用しません。自分自身をも信用しません。信用が前提にあると物事はスムーズに進みますが、結局、何か問題が出てくるのはまさにその「信用」が原因だったりするのは日常茶飯事ですよね。

「信用しあうことが大事」という考えも捨てるべきだと思います。それは「自己責任の放棄」だと思うから。

またどんな善人でも目の前に大金が置いてあったらいろいろと考えてしまうのが普通で、いやーー、そんなことは絶対に無いなんていうのは、私は嘘だと思います。もし2,3日、何も食べず、飲まずで、目の前にサンドイッチとジュースがあったら、思わず手を出してしまうのが人間の本性だと思うし、「騙してでも利益を得たい」とまではいかなくても「あの手この手でその気にさせる」のは営業の本質でもあるわけで、嘘ではないにしろ「勘違い」や「その気」を言葉巧みに誘導するケースっていくらでもあるはず。

ましてや外国。どうして「信用」が出来るんでしょうか。

「信用したい」と思うのは自己責任の放棄だし、自分の弱さの裏返しでしか無いと思っています。逆に「絶対に誰も信用しない」という前提だと怖いものは無くなるんですね。危ない話でも平気で入っていけるし、チャンスは玉石混交の中に埋もれていますから、「虎穴に入らずんば虎児を得ず」の格言は全くその通りだと思うのです。

こういう考え方は、私はいつもこのブログに書いていますし、読者の皆様もそういう読者であるという前提でいろいろと書いています。私の書くことを信用せずに、自分で必ず確認、裏とりをして欲しいと。今後もそのつもりでやっていきますので、よろしくお願いします。

しかし、もしCIMBが「元本保証」「最低3%保証」したとしたら面白いことになりますね。もしそれなら私も絶対にこれに投資します。(笑)

そういえば、最近マレーシアの定期預金の金利が上がってきているんですね。3ヶ月でも3.5%なんてのが出てきた様子。

でもKLの物価上昇、発展に伴う生活向上、あるいは(若者の)(子供を含めた)年齢が上がることによる負担増を考えたら、この程度の金利じゃどうにもなりませんね。金利を使うどころか全く使わないにしても資産は目減りする。

日本と比べて利回りが高いのは良いことなんでしょうが、我々が本当にそして真剣に考えないとならないことはまるで違うところにあると思っています。我々ジジババはどうあがいたところで先が短いからどうにかなるでしょうが、これから先、30年、40年も生きる若者はこんな程度の利回りで喜んでいたら「かなり」大変なことになるのは間違いがないと思っています。

嘘みたいに聞こえるでしょうが、私が息子に言い続けていることは「利回り10%をどうにかして確保しろ」です。それが出来ない限り(特に若者の場合は)長期に渡って投資で生きるのはまず不可能だと私は考えています。マレーシアはこの手のキャピタルゲインは非課税ですから良いですが、税金を取られたら10%を確保してもアウト。これが現実だと思います。(だから万が一の時の為に「就労の自由」や「セーフティネット」がしっかりした国じゃないと子育ては難しいといつも書くわけです)

日本円で10桁以上の資産を持っているならどうにかなるんでしょうが(笑)。でも世界に大きな波乱が起きたらそんなものも一瞬に紙くずになるんですね。その波乱でもっと大きく育ってやる!ぐらいの腹づもりと知識とノウハウとそして何よりも大事な実行力がないと、金利生活だとか投資で生きるなんてのはまず無理だと思います。

こんなことはちゃんと試算すればどんな経済音痴でもわかるはずで、でも「夢」が勝っちゃうのね。そしていつの日か、こんなはずじゃ・・・となるのが普通のパターン。

私もそれ。それに気がついた時にはもう老いぼれジジー。(笑)

 
 
 

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