米国FOMCが0.5%の利上げ。今後の見通しと私の計画。

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日本時間ですが12月12日にアメリカのCPI値が発表になりましたが、皆さん、見ていました?

そして15日にFOMCが利上げを決定しましたが、大方の予想通りで「0.5%の利上げ」。そして今後の方針も予想通りで、「インフレを止めるための利上げは続ける」「でも小幅」。

インフレの勢いはなくなっていますし、それどころかリセッションに入る兆候は前から見えていますし、利上げをどんどんするわけがないと誰しも考えるし、その通りなんでしょう。それどころか心配すべきは今までの利上げとこれからの利上げが【どれだけ経済に影響を与えるか】の方が問題。だから「利下げをする時は必ず来る」というのも大方の見方でしょうが、さてそれはいつごろどうなるかはわからない。

この辺の一連の動き、考え方を大雑把に理解するはこの動画を見ればよいんじゃないですかね。

ただ、これは発表後の考え方ですが、投資、あるいはトレードを正業とする我々の場合、【事前にどう考えるのか】が重要ですよね。後講釈は誰でも簡単にできますが、事前に何を考えて、様々な想定をしてプランA、プランB、プランCなどを準備しないとならない。

そういう意味で、このユーチューバーの数日前の動画、つまりFOMCの発表の前の動画が「考え方の練習」になるんじゃないですかね。というか、こういう考え方が元にあって、そして「発表を受けてどう考えるのか」と続くはずで、大事なのはここかもしれない。

要はですね、「市場参加者はどう見ているのか」を私たちは常に考えないとならないわけで、こういう物事の考え方は重要だと思っています。でも相場で重要なのは「市場参加者の考え方を知ることのみ」と言って良いと思うんですよ。そういう意味では「自分の考え方はどうでも良い」わけです。理由は簡単で「値を動かすのは自分じゃなくて市場参加者」だから。

このNobuさんのトレードに対する基本方針は私とほぼ同じなので、非常に聞きやすい、わかりやすい

ただ前にも書きましたが、「どういう風に予想をするのか」じゃないんですね。投資やトレードは「予想を元に行う」と考える人がほとんどだと思いますが、私は全く違う考え方なのはいつも書いている通り。その考え方をわかりやすく伝えるために【私は一切予想はしない】という表現を使います。

でも全く将来を考えないなんてことはありえないわけで、ではどうするのかというと、「何パターンかの想定をする」ということなんですね。例えば株価だとすれば「上がる、下がる、動かない」の3種類しかないわけですが、「では上がるのか?」ではなくて、【上がったらこうする、下がったらこうする、動かなければこうする】というのを決めるだけなんです。ここで大事なのは「確率とか統計も無視する」ということです。

でもま、投資やトレードをしていれば確率とか統計を考えないということはないわけですが、「積極的にそれを考えない」「決してそれを重視しない」ということです。いくつかのパターンを想定して、それぞれの対策を考えるだけで、「どういう動きがどういう確率で起こりうるのか」を掘り下げないということです。

と同時に、ファンダメンタルズも重視しない。

簡単にこの考え方を説明すると、「明日、天気になったらドライブに行こう」「明日、雨だったら家でネットサーフィンをしよう」「明日、曇りならば渋谷に買い物に行こう」みたいないくつかのプランを立てるだけで、それぞれが起きる確率は関係ないのね。

と同時に、「自分は何をしたいのか」「車の調子が悪い」「使えるお金がない」とか、「ヨメさんは家の掃除を手伝えと言っている」とか、そういうのも関係ないのね。これらがまさに「ファンダメンタルズ」なわけですが、ファンダメンタルズを考えると「明日はどうすべきか」が見えてくるわけですが、それを重視しないってことです。

自分が考えるべきことは、「明日、天気になったらドライブに行こう」「明日、雨だったら家でネットサーフィンをしよう」「明日、曇りならば渋谷に買い物に行こう」、これだけ。何度も書きますが、明日の天気の確率も重視しないということ。

投資やトレードに話を戻しますが、この考え方って、上に出した動画や、専門家の予想、書籍に書いてあること、一目置く人からのサジェスチョンも重視をしないということ。

大事なのは「明日の天気がどうなるか」という【事実のみ】なのね。それによって行動を決める。それだけのこと。

私自身のこれからどうするのかの具体的な計画ですが、3月末に長期投資用のA資金にそこそこ大きなキャッシュが出来るので、これで【高利回りの米ドル建て債券を買う】と決めています。だから何が気になるって、その時点の利回りがどうなっているのか。今の時点なら8%を確保するのは難しくありませんが、【インフレは収まりつつある】【利上げスピードは落ちている】【リセッション入りの懸念もある】ことから、3月末がどうなっているのかはまったくわかりませんが、利回りが落ちても米ドル建て債券を買うと決まっています。

なぜそう決めたのか、なぜ米ドルなのかと細かいことをここで説明しませんが、【ひとつの決め事である】と割り切っていると言って良いと思います。これは我が家の置かれる環境とか、私の得手不得手、好き嫌い、性格、それらを総合して、「こうする」と決めただけで、それがベストかどうかを考えることもあるのですが、基本路線は基本路線。

出来ることなら3月末時点で8%を確保できたら良いなと、神に祈りたいような心境です。(笑)

ただし、【晴れの日も雨の日もいつまでも続かないのと同じ】で、このレベルの利回りが長く続くことはないわけで、早ければ2年後、遅ければ5年後にまた大きな決断をしないとならない時が来るわけですが、今の流れから言うと「利回りはかなり低くなっているだろう」と考えています。その時にその低い利回りを受け入れるのか、全く違うことをするのかは【今の時点ではわからない】のね。

債券がそれなりに難しいのは「利回りの波がある」ってこと。波の高いところ(高利回り)だけ繋いでいければ良いけれど、波の低いところ(低利回り)のタイミングに合ってしまったら目も当てられない。アメリカの高金利だって、ついこの前までは超低空飛行だったわけで、そういう時に債権を買ってしまうとうまくない。定期預金も同じ。

米国10年債の利回り推移。当然、債券はこれに数%上乗せして考える。

当然、為替変動も考えないとならないわけで、今のドル高がいつまで続くかは誰にもわからないし、ロシア、中国への制裁が「彼らが作る脱米ドル世界」へのスピードが加速しているのも忘れてはならない。

でも将来の金利、利回り、為替がどうなっているかわからない。予想をしても意味がない。だからその将来の時点での「選ぶべきプランを2つ3つ用意する」しかないのね。これを「事前に考えておく」ことが重要で、その時になって考えようとしても、いつも書いている通り「欲望と不安」に惑わされてまともな判断はできない。これは私の場合。みなさんはどうかは知らない。

ただA資金の性質から「リスクは取らない」という決め事がありますから、利回りが悪くなった分をB資金のハイリスクハイリターンの超短期売買で稼ぐ必要は出てくる。これを頑張るだけで、A資金の利益が下がっても取るリスクを大きくしたり、違う投資を考えることはしません。

ただし、今までは積極利用をしていないC資金という枠もあって、これは「中期で利益を狙うグループ」です。この部隊は大きくありませんが、B資金と共同で、【A資金の利回りが下がった分を補えればOK】という考え方です。マレーシア在住の私達の「所得税」に関して「今後は海外の所得をマレーシア国内に持ち込むと課税する」という噂が2021年に出ましたので、それが施行されるまえにマレーシアにまとめて送り込んだ資金があって、それを今は定期で遊んでいる状態なので、C資金としてもう少し働かせようという考え方。

これの投資対象は決まっているわけでもなくて、その時その時、面白そうだと思ったものに対して「最大数週間単位」のトレード。手法としては毎度の超短期売買と全く同じで、時間軸がちょっと長いだけ。これの参考になる考え方は、何度か紹介している【Nobu塾】(ここをクリック)の考え方と同じ。

要はですね、【資産全体で8%をキープできたら万々歳】という考え方で、爪を伸ばしてもっと大きく利益を狙おうという考え方は今の私にはありません。これは長い間に、自分は自分なりの得手不得手、性格もわかった上で、【背伸びはしない】と決めただけのこと。

これはこれで「自分で自分に蓋をしている」のかもしれませんが、全体で8%に回れば十分。ただし、常時それを達成するのは不可能だとも思っていますので、「稼げる時は稼ぐ」のは当たり前のこと。

ま、こんな感じでこれからの3年~5年を生きて行くつもり。複利で10年間、7%で回せば約2倍、20年間なら4倍に元金はなるので、それを基本に考えているって感じですかね。って思う通りになったことなんて一度もありませんが。(笑)

私はもう70歳になりますし、新しい考え方や手法、未知の投資はもう出来ないのね。頭が追いつきません。でも興味はありますが、【新しい方向へ大きく舵を切る】なんてことはもうしません。

ただ「頭の体操」は重要ですから、ビットコインやある種のETFはいつでも出撃できるようにはしています。それと必要があるので、AUD/USDのオプションはチビチビやっていくつもり。

ただいつも気にしているのは「ウクライナ戦争の行方」です。そして「台湾」も同じくで、【万が一のことは起きる】という想定を排除することはしません。

日本に関しては、岸田首相は最悪のリーダーだと思いますが、逆に「日本の真相が見えた」ような気がします。日本の政治家、財務省、有識者の大半、つまり「日本を動かす中枢の人たち」の考え方がはっきり見えたから。彼らは「財政再建」しか考えておらず、「経済振興」のような不透明なことに関しては積極的ではない。当然、安全保障も同じで、「上辺だけの体裁」しかやる気がない。またその結論に持っていくまでのプロセスも最悪で、そこは「国民不在」。

基本は「増税」、「歳出はことごとく絞る」方針。

こういう日本が今後どうなるかもはっきり見えた気がしていて、申し訳ないけれど、私としては「日本に投資する価値は無し」と思います。つまりこれからも衰退していくようにしか思えないということ。ただ「円高になる場面」はいくらでもあると思っていて、ただそれは「日本の国力としての円高ではなくて、テクニカル的な円高」、つまり「リスクオフ」になって世界からお金が円に戻ってくることはいくらでもあり得る。きっとその時、政治家もメディアも「日本の国力。日本が一番安全だから」と吹聴するであろうことは簡単に想像できるけれど、その時こそ、「日本の売り時」だと思っています。

でもそうならないように努力する熱き思いを持つ保守系の政治家やグループはそこそこの勢力がありますが、日本を変えるほどの力があるとは思えない。でもそのムーブメントを絶やしたら、それこそ本当に日本は終わると私は考えていますので、できる限りの応援、支援はしていくつもり。そのためにもしっかり稼ぐのが自分の日本人としての使命、責任、義務のような気がしています。

今日、書いたこと。これが私のこれから数年の作戦の全てです。

こうやって書くことがみなさんのどんな役に立つかはわからないのですが、書いている本人としては、自分の方針を確かめて言い聞かせる効果があります。(笑)

悩みだすとキリがないし、進むべき道、目標、やるべきことを明確にしていると精神的に楽になれます。

「これからどうしよう」「稼がないとならないし」なんてことになると、大きな大きな砂漠の真ん中にポツンと立っているような錯覚に陥りますし、そういう精神状態だとあれもこれも手を出して、結果的に「俺、一体何をしているんだろう」みたいになるのね。

うまく行っている時には「俺ってこれだけ手広く投資をしてうまく行っている。天才かも」なんて思うこともある。でもいつか「砂上の楼閣だった」なんて気がついて泣くことになることも多いと思っています。

だからやっぱり「芯になるもの」を決めて、その周りに「その芯を強化するもの」で固めて、1センチづつでも伸びていくのが良いと思うようになりました。

そう思うようになったのは50歳を半分ぐらい過ぎたころですかね。それまでは全く自分が見えていなかったように思います。自分は何が得意なのかもわからなかった。

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