安倍さんの訪米でまた慰安婦問題がアメリカで盛り上がっていて、謝罪しろの賠償しろの日本は罪を認めろと様々な団体がアメリカでキャンペーンを始めていますね。
安倍さんも早速ハーバード大学の演説をしたときに、学生から質問を受け、その答えの中で謝罪をしなかったことで、徹底的に抗戦する意思を固めた学生たちが出てきているようでほんとうに困ったもんだと思います。
日本政府はやっぱり積極的に動きませんし、おかしなことに「韓国のベトナムでの慰安所経営」の事実を見つけ、アメリカの公式文書の中にその証拠を見つけて明らかにした「TBSのワシントン支局長」が更迭されるというわけのわからないことも起きている。
あーーあと思うわけですが、逆に、個人で日本の冤罪を明らかにしようと活動する頼もしい青年がいるんですね。ユーチューブで番組を持っている【谷山雄二朗】という日本人青年ですが、英語で発信を続けています。彼はもちろん意に反して右翼の烙印を押されていますが、感情的に騒いだり、中韓のあら探しをして騒ぐ連中とは違って、欧米人が耳を傾けるように「論理的」に「事実を並べる」という方法を取っています。
彼が地道に行動を続けているのは知っていましたが、今回、彼がDVDを制作しました。これが3時間の長編のようで、「慰安婦の事実は何か」に焦点を当てたもので、これが安倍さんの訪米に合わせてアメリカの大学(どこだか忘れました)で上映されるのも決まった。
そのDVDを見ることは今の時点では買うしかないようですが、彼はそれを世界中にばら撒こうと計画していますし、これがどうにか世界の多くの「論理的な思考」を持つ人々の目に止まればかなり面白いことになると思います。
アメリカの若者の中でも日本を断罪しようという動きが大きくなっていますが、結局彼らの元になっているのは「慰安婦の証言」と「日本政府要人の(過去の)謝罪」なんですね。決して今までたくさん出てきた「証拠」を元にしているわけではなく「プロパガンダ」にうまく乗せられていると感じます。
慰安婦の生き残りとして世界中で「日本の悪行」を訴えているリー・ヨンスさんのことも彼は調べあげていて、彼女が最初に元慰安婦として出てきた1993年時には「友達と家をこっそり抜け出て(仕事の)【斡旋人】のところへ行った」とアメリカ下院の公聴会で証言をしていたんですね。ところがこの老婆はいつのまにか「寝ているところを日本軍に突然起こされ、強制連行された」と言うようになった。
前に「済州島での現地調査」の記録を見ましたが、現地の年寄りは「強制連行?聞いたことがないね。もしそんなことがあったら住民が黙っちゃいないよ」という多くの証言があったのも世界は知らない。でも売春をするキーセンはどこにでもいたんですね。これは私より上の世代はよく知っているはずで、昔、韓国に男性同士で旅行と言えばそれ目的だったのが普通で、大型バスが何台もキーセンハウスに横付けされていたのは多くの人が知っている。またそのキーセンも隠れて商売しているわけではなくて、家族ももちろん知っているし、一つの職業として成り立っていたんですね。
朝鮮戦争当時も、また戦後も同じで、兵隊に体を売ることで混乱を生き抜いてきた歴史って世界中どこにでもあって、日本だけが異常だったわけではない。でもそれが良いことか悪いことかといえば悪いことに決まっていますが、今の価値観で「日本だけを叩く」のは他に思惑があるからなわけで、そういう裏読みをしない純真な人たちがプロパガンダに乗ってしまうのは本当に悲しいことだと思います。
こんなのは記録にしっかり残っているわけですから、ちゃんと調べればわかるんですね。でも「泣きながらどれほどつらい目にあったか話す老婆」をみれば、聴衆は誰でも涙を流しながら共感してしまう。そしてなんて日本は最低なことをしたのかと誰もが信じてしまう。日本にも韓国にも公娼制度があって、かなりの人数の人達がそれに従事していたし、買春売春も生活、文化の一部であったという認識がまず欠けていると思います。過去のことを現代の価値観で判断することの異常さに気がついていない。これって今の法律を過去に適用しようという考え方と全く同じ。
全てが万事こんな感じで動いているのが現状なんですね。でも日本叩きをする連中は深いことは調べもせずに、メディアも同様で日本叩きをして「証拠がある」と言う。で、その証拠とは元慰安婦の証言であり、日本政府高官の過去の謝罪。あるいは個別の事件。
ここでもおかしなことがあって、過去に村山談話、河野談話があって謝罪をしているのに「日本は謝罪をしていない」という。つまり、未来永劫全ての日本人は「謝罪を続けろ」という論理。そして日本の代表的作家である村山春樹氏も同じようなことを言う。「相手国が納得するまで謝罪すべき」だと。
相手の思惑や習慣、歴史も考えずに、「日本人的論理」で相手も同じだという前提でこういうことをいうバカらしさに村上氏は全く気がついていない。日本の常識はどこでも同じだと思ってるのね。「人間は皆同じ」だと。こんなことは世界に一歩出てみれば「これほど違うのか」というのはすぐにわかるはずで、日本人的な発想で外国人に接することがいかに危険かというのを村上氏は全くわかっていない。海外に出てペコペコ頭を下げて「すいません」を連発する観光客と同じ。
「日本は謝罪しない」どころか、日本人ほどすぐ謝り、自分の非を認める民族は、私は他に知りません。ましてや韓国、中国を知っている人は、「彼らこそめったやたらのことでは謝らない民族」だという認識を持っているはず。でも相手にはそれを延々要求するのは「彼らの(同じ民族同士の)日常生活」を見ていてもわかる。こんな傾向は「韓ドラ」を見ても感じること。
中韓が行うプロパガンダは細かく見ていくと「嘘だらけ」なのがわかるのに、世界はそれを見ずに騒いで日本を叩く。これって「証拠がないこと」を騒いでいるわけだから対抗策はいくらでもあるのに、日本政府もメディアもやらない。それどころか最初に書いたように「(ベトナムで慰安所を経営していた)韓国の恥部」を暴いた(私に言わせれば)英雄をTBSは更迭した。
一体どうなっているんでしょうか。
でもこの孤軍奮闘している谷山雄二朗氏は段々と知名度も上がってきたようで、今回、アメリカの大学で彼の制作したDVDが上映されたり、日本でも「櫻井よしこ氏」と対談もするようになって来ていますので、今後の進展が楽しみですし、私もできる限りの後押しをしたいと思います。
彼が作ったDVDは「SCOTTSBORO GIRLS」という題名で、これはアメリカ人なら誰でも知っている「アメリカで起きた冤罪事件(SCOTTSBORO BOYS)」から取った題名。かなり昔の1931年アメリカの9人の黒人青年が二人の白人女性をレイプしたとして(物証がないのに)死刑判決を受けた。ところがその白人女性は「あれは嘘だった」と数年後に言い出したんですね。でもその黒人青年の冤罪が晴れたのはのに80年以上たった2013年という非常におかしな話。
我々にはSCOTTSBORO GIRLSという題名がピンときませんが、アメリカ人はわかるらしい。またそのDVDのドキュメンタリーは若者が乗りやすい感じでわざと作られている。題名もそうですが「Comfort Women(慰安婦)」とか堅苦しくすると、メディアも一般人も、見ない傾向があるということらしい。
そのドキュメンタリーのトレイラーはユーチューブに乗っています。彼は最初の3分間だけでも見れば、もっと見たくなるように作った。この辺もただの素人が作ったものではなく、是非これが彼が望むように世界の隅々に広がるようになってほしいと思いますので、このブログで紹介します。これは短編で、本編はDVDの180分。
櫻井よしこ氏との対談。彼がどういう人物で何を考え、何をしようとしているのかがわかります。
私としては日本政府がはっきりとした態度を取るべき、いやすでにはっきりした態度を取っていると思いますが、これは中韓のプロパガンダには対抗できていない。もっとしっかりしろという声が大きいのはわかりますが、政府としての立場、これは外務省も同じですが、動くに動けないしがらみがあるはず。
○ 今までに謝罪はした。
○ 現政権もそれを踏襲する。
○ 法的には1965年の日韓基本条約で結着は付いている。
○ 賠償の努力もした。
これ以上政府が言うべきことはないわけで、「お前の言うことはおかしい、事実は違う」だのと政府レベルで言えるはずはないと私も思います。
でも民間団体や個人がやればよいわけで、でも「日本国内」でああじゃこうじゃいうだけで、世界には発信できていない。また小さなグループで英語で発信しているところもありますが、私が見ても「右翼色」が強く、「真実に基づく」のではなてく「信念に基づいている」と感じます。これじゃ宗教論争みたいなものでラチが明かない。
でもこの谷山雄二朗氏のアプローチの仕方は違っていて、淡々と「事実の積み上げ」で説得しようとしているところが凄いと思います。また彼の英語力、話の構成力は素人レベルではなく、こういう人たちが力を集結したら「世界は変わる」と私は思うのです。
オーストラリアでも慰安婦像設置の動きがありまして、それを在住日本人、心あるオーストラリア人達の努力によって阻止(もしかしたら棚上げ)出来た例があります。私は同じオーストラリア在住として「困ったもんだ」とは思いながらなんの努力もしなかったことに恥を感じます。
せめて、彼のDVDを買い、あちこちに配布するぐらいのことはしようと思っています。違法コピーを配布するって意味じゃないですからね。 (笑)