糖質制限ダイエットを学術的に考えてみる【備忘録】

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コメントで素晴らしいサイトを教えていただきました。

糖質制限ダイエットで本当に痩せるのか、また心臓疾患などは出ないのか、血液にどんな変化が出るのか、また痩せるのは水分が減るからかとか、糖質制限ダイエットを真剣に考えている人には知りたいことばかりです。

これは巷に溢れている「こう思う」とか「こう言われている」とかの話ではなくて、被験者をいくつかのグループに分けて実験した結果としての話ですから面白いと思います。

「低糖質ダイエット」は「低カロリーダイエット」より有効であるとの結果が出ています。

A Randomized Trial Comparing a Very Low Carbohydrate Diet and a Calorie-Restricted Low Fat Diet on Body Weight and Cardiovascular Risk Factors in Healthy Women: The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism: Vol 88, No 4

全文英語ですから面倒だとは思いますが、翻訳ソフトにかけるなりなんなりすれば簡単に読めますから、興味のある方は是非一読をお薦めします。

私が気になったところは2箇所ありまして、まずはこれ。

Based on these data, a very low carbohydrate diet is more effective than a low fat diet for short-term weight loss and, over 6 months, is not associated with deleterious effects on important cardiovascular risk factors in healthy women.

低糖質ダイエットは低カロリーダイエットより効果的であり、健康体の女性では「重要な循環器系に有害な作用との関連はない」(6ヶ月間)ということでしょうか。糖質制限ってどうしても「偏食」をしているという自覚がありますし、「こんな食生活で大丈夫かよ?」と「糖質制限信者の私」でもそう思いますから。(笑)

それと何度も書いていますが、厳しい糖質制限を始めると最初の数日でドカンと2キロぐらいすぐに落ちるのは「体内の水分の減少」だということ。これに関してもここに書かれています。

ただ、長期にわたって(3ヶ月と6ヶ月)痩せた時に、その違いが水分だとは言えないとのこと。

Thus, we think it is very unlikely that differences in weight between the two groups at 3 and 6 months are a result of disproportionate changes in body water in the very low carbohydrate dieters.

これも何度も書いていますが、途中で炭水化物を摂ると一瞬で体重が増えることがあるのも水分なんですね。でも糖質制限を続けていると体重は落ちていくのは明らかで、それは決して水分が減るためではないということ。

ただし、最後のほうで、ケトーシスの状態(脂肪が燃えてケトン体をエネルギー源とする)が続いた場合の懸念も書いてある。ま、わからないことはたくさんあるわけですが、短期間の糖質制限ダイエットは有効であるという結論だと思います。

ああ、それとですね、糖質制限をするとタンパク質と脂質の摂取が増えますが、このレポートの中では「タンパク質」が満腹感を誘うようだと書いてあります。従って、結果的には総カロリー摂取も減るのだろうと。

ただ私の経験では、また巷でもよく言われているのは「脂質」が満腹感を誘うのではないかということ。満腹感というか、脂肪分が多いと食欲減退するんですよね。(笑)

でもタンパク質だとこのレポートは書いている。ま、どちらにしても結果オーライ。(笑)

このレポートを紹介してくれた読者の方には本当に感謝します。

やっぱり私としても「科学的」にやりたいし、そういう知識も欲しいのであって、「XXXXを食べたら」あるいは「XXXXを止めたら」痩せるらしいよ、みたいな井戸端会議的な、あるいは「信じる信じない」的な宗教論は排除したいと考えていますので、このレポートはほんとうに参考になりましたし、面白かったです。

有難うございました。m(_ _)m

 

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