上海株の下落が凄いですねぇ。
私はまるで中国ウッォッチングはしていませんが、この1年の動きってすごかったんですね。
この下げがあってからあちこちで情報が出てきてから知ったんですが、これのETFで信用取引が我々にでも出来るんですね。
中国では信用取引ってどうなっているのか全くわかりませんが、日本市場に上場されているETFで出来るってところは全く考えもしませんでした。
聞くところによると中国では
◯ 市場参加者の80%が市民
◯ 金融会社から借金して投資する人が多数(信用取引という意味ではない)
これを聞くとカモそのものですよね。株式投資の素人が集まって、「買いしかしない」という状況に見えます。
この上海株価指数は世界にはどういう商品があるのか、ETFや先物、オプションっていろいろあるんでしょうかね。だとしたら中国市民からごっそり吸い上げるファンドが活躍中なのかな?なんて考えてしまいます。
日本でも「空売り」を考える投資家は多いみたいですが、注意しろというサイトがいくつかありました。その理由は
◯ 空売りは損失リスクが無限大
◯ 逆日歩がかなり高い
とのこと。
この書き方がそもそも素人相手の書き方で笑っちゃうんですが、空売りは危険だという刷り込みをしているようにも感じます。
自分のチャートで上海株の動きを表示できませんが、単純なローソク足と単純平均のチャートを見てもかなりシンプルな動きであるのがわかりますね。
今頃、ニヤニヤ笑っているトレーダーが世界中にゴロゴロいるんじゃないかなぁ。(笑)
でもま、後から見れば「簡単」なのがわかるのは毎度のことで、これだけ上海株が面白いのを事前に知ることは不可能。
でも基本中の基本として「素人の集まり」、そして「買ってホールドするだけの投資家」が多い市場って「欲と恐怖」のみによって動くのが常識ですから、値動きは単純になるんですね。そして「にわか金持ちが増えている中国」など、この辺の読みができていれば「上海株に参入する」という考え方も出てくるのかも。
いつどんな時代でもどこにいてもチャンスがあるトレードってやっぱり面白いと思いました。相場技術って一つの職人技、職人芸みたいなものだけれど、しっかり学べば自分のものに出来るんですから、巷の「誘惑」に乗らずに技術獲得に励めばちゃんと結果は出る。
逆に、世間に出回っているほとんどの情報は「市場のパイを大きくするための誘惑」だと思って間違いがなくて、カモを呼びこむために市場関係者が結束して情報を流していると思うべきでしょうね。でもそれは有り難いことでもあって、損してくれる将来のカモが途切れては困る。「何の株を買うべきか?」「売買時は?」という情報は山のようにありますが、「空売り情報」が極端に少ないのはまさにカモ集めをしているからだと私は確信しています。ボクシングも片手で戦うだけじゃどうにもならないのは明白なのに。
現物の空売りだけじゃなくて先物だオプションだと駆使するトレーダーは、ボクシングで言えば回し蹴りや膝蹴りも使うのと同じで、そういう人たちと片手だけの素人集団と戦っているのが株式市場の姿だと思っています。
株って上がるのが「善」なんですよね。株が上がって困る人は皆無で、投資家も会社も国も世界も株が上がっていれば皆のWinWinの関係ができますから。だから世の中では「買う」ことしか教えない。そういう投資家を増やして、時々、プロが「刈り取り」をするという構図じゃないでしょうか。
古い世代は「投資」っていうと株式投資が頭に浮かぶのだろうと思いますが、若い人たちはFXから入った人も多く、売りも買いも同じだということを知っている。これって素晴らしいことだと私は思っていて、日本に「相場職人」が増え、トレードも当たり前の生活の一部になる時代が来たら面白い。でもそういう人たちが増えると値動きが複雑になるんですね。(笑)
他人と自分は同じだと思うと安心感を覚えるのが動物の本能だと思いますが、他人と同じってことはうまく行って他人と同じ。ミスをすれば平均以下になる。競争も激しいですから。そういう人生も良いとは思いますが、自分は違う視点を持つことに固執しているとまた違う道が見えてくると思っています。これは相場もビジネスも全く同じのはず。
「人の行く 裏に道あり 花の山」
これは私の大好きな格言ですが、若い人たちにはもうひとつ大事な格言を覚えておいて欲しいと思っています。
「大衆は常に間違える」
自分は変人だと言われる、その自覚もある人は悩む必要なんか全くなくて、それだけポテンシャルがあると思って間違いないんですね。
なんでこんなことを書くかというと、このブログに飛んでくる方々の検索語句を見ていると、様々な「悩み」を抱えている人が結構いるのがわかるから。内的な悩みね。
是非それに押しつぶされること無く、自分は類い稀な才能を持っていると考えて良いと思うし、自分で自分の芽を摘むこと無く、その悩みこそが他人には解決できないことを解決できるキーになるってことを忘れないで頂きたい。
これで良かったんだと思う日は必ず来る。