KLのコンドに関して私が勘違いしていたこと

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KLのコンドウォッチングって2008年からやっていますからそれなりに頭に入っています。

どこにどんなコンドがあって、それの特徴、そして賃貸料とかですが。

最近はKL行きがはっきり見えてきたので、もう一歩突っ込んで詳しく調べていますが、私が勘違いしていたことがあるのに気が付きました。

それはヨメさんと一緒に写真や動画を見ていて気がついたんです。

私はKLの地域やコンドのロケーション、特徴を大雑把に掴んだ上で、こんなコンドはどうだ?とヨメさんに見せるわけですよ。ところがヨメさんはモントキアラって何?バンサって?というレベルですから、そのコンドの良し悪しではなくて、「部屋の写真や映像」だけから全てを判断するわけですよ。もちろん賃貸料のこともわからない。

ですからヨメさんの評価って

◯ なんでベッドカバーがこういう色なの?
◯ どうしてアーバンスタイルの部屋に中華そのものの丸テーブルが置いてあるの?
◯ なぜ冷蔵庫がここに置いてあるの?
◯ このすごい色のカーテンって変じゃない?
◯ どうしてこの壁におかしな模様のある壁紙を貼ってあるの?
◯ この電気スタンド、どうしてこれだけがオールドファッションなの?
◯ なんでシーリングファンだけこんな色になの?
◯ このキッチン使いづらそう

こういうのが延々と続くんですわ。

私としては、そういう個別の細かいことじゃなくて、部屋のレイアウトとか全体的なコンドの雰囲気とか、そういうのを見てくれよ。内装とか家具なんてのはその部屋その部屋で違うんだから、そればかり見るんじゃなくてさ~、と言うわけ。

つまり、私はコンドのロケーションとか質とかそして賃料とか「コンドそのもの」を見ていたんですね。

でもヨメさんは内装や家具、それのコーディネート、雰囲気、つまり「特定のユニット」だけを見ていた。

私としては同じコンドでも良い部屋もあれば悪い部屋もあるし、リノベーションのやり方一つで「ユニットそのもの」は全く違うし、コンドの目安が決まればそのコンドの中で気に入った部屋を探せば良いと単純に考えていたんですよ。

でもここに大きな誤算があるのにやっと今頃気がついたんです。

つまり、私はどこのコンドでも「良い部屋はあるはず」だと思っていたってこと。

ところがヨメさんは見る部屋見る部屋、ほぼ全てに文句をつけるんですよ。でも中にはこれは良いわね、ってのもあるんですが、それの多くはいわゆる「モデルルーム、展示用の部屋」なんですね。広告に乗せるタイプのあれですわ。

まさか・・と思って、結構良いコンドのレントに出ている物件の写真をどんどん見てみたのですが、確かにこれなら良いってのが殆ど無いんですね。なんかどの部屋もチグハグでおかしな点がいくらでも見つかる。

これがKLのコンドの実態か?

こればかりはネットで見るばかりで実際の部屋を多く見ているわけじゃありませんから、詳しいことは全くわからないのですが、レント物件として広告に出しているのにこの程度ってことは・・・・、やばくね?と思うようになりました。

嘘だろと思ってよさ気な部屋をピックアップしてみると、やっぱりそういうのは広告用の写真を使っているんですね。

うっそ~~~~~!ってなもんですわ。(笑)

そもそも不動産の売買も賃貸もほとんど経験がないし、ましてやマレーシアのことなんかまるでわかっていないのに、ゴールドコーストの常識でマレーシアも同じだろうぐらいに思っていたんですね。

ゴールドコーストもKLも、コンドって言えばそこそこのハイライズでプールもあればジムもあり、テニスコートがありーのってのは同じ。でも私が知っているゴールドコーストのコンドって、ホテルみたいな統一感があると言っては大げさですが、中国人が好きそうな、あるいはアラブ人が好きそうな、そういう違和感があるようなユニットの内装ってのは私は見たことが無いんですよ。

たとえば今借りているコンドですが、レントに出されている物件はこんな写真で紹介されていて、どこの部屋もこの程度は確保されていて、実際に部屋を見に行っても細かく調べる必要もなければ、多くの人達はそれこそざーーっと見てそれで判断する。また、それで判断できるんですね。要は確認のためにちょっと見てみる程度のことしかしないでも大外れはない。でもそれは金が掛かっているってことじゃなくて、安物でもそれなりの見た目や最低限の品質は確保されているのが普通だということ。洋服でいえば、スーツを着てテニスシューズを履くとか、ドレスシャツを着て下はトレパンとかそういうことはあり得ないわけです。

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そりゃ古いコンドはオーナーの趣味でいろいろわけがわからないものが置いてあったりするのは昔の日本の家と同じなんですが、基本的なコーディネートはちゃんとしているんですね。つまり日本で言えば、畳の部屋には洋式テーブルはおかないとか、花柄プリントのカーテンは付けないとか、常識的なものってあるじゃないですか。

そういう意味で、マレーシアも同じだと思っていたんですよ。でもヨメさんが指摘して確かにおかしいなぁと思ってよくよくいろいろ見てみますと、その常識がまるで違うってことに気がついた。

KLのコンドでもいろいろあって、新しいコンドにはいくつかのパターンの「なになに風」みたいなのをオーナーが選べるのがあったり、デザイナーが作りこんで完成に近い状態で売り出すコンドもあるんですよね。そういうユニットは当然、ホテルじゃないけれど統一感がちゃんとある。

ところが真っさらのユニットの場合、オーナーが好き勝手に作り上げる。これがうまくないんですね。ゴールドコーストの場合はオーナーが勝手にいじるよりも専門家に全体的なデザインを任せるのが普通なんです。また今借りているコンドみたいに賃貸で出すケースが多い場合は、デベロッパーが統一感のある部屋をパッケージでつくり上げるんですね。だからどの部屋も照明器具は基本的に共通だったり。

私はKLも似たようなもんだろうとなぜか考えていた。

でも現実はかなり違うというのに気がついた。

こればかりはユニットそのものを見ないかぎり絶対にわからなくて、ネットでいくら調べても無理。せめてレント物件として実際の写真が出ていれば「良し、これだ!」と連絡をとって見せてもらえばわかりますが、私がよく見るPropwallも釣り情報みたいなのがあるのは間違いがないんですね。つまり、実際の写真じゃなくて共通の写真とかモデルルームの写真を使っているケースが結構ある。

部屋の内装にこだわりがある人は「家具無し」を選んで好きに作れば良いってことになりますが、そのユニットを3年でも5年でも借り続けるのでないかぎり、リノベーションみたいなことが出来るわけもなく、家具類は全て独立したものになりますよね。

今の時代、タンスをどこからか買ってきて置くようなことは無くなったといって良いわけで、家具なしを借りてそうやっていろいろ入れてもやっぱりおかしな部屋にしかならないんですね。せいぜい自分で入れられるのは基本のベッドでありソファーでありテーブルとか、あとは細々したものであって、その他をいじることは不可能。全体的なコーディネートはこーでねーとなんて思っても無理。

だったらコンドを買えってか? (笑)

そういうことになるんでしょうね。

私は不思議に思っていたんですよ。私の知り合いでもコンドを自宅用として購入した人を何人か知っていますが、どうして買ったんだろうと思っていました。KLは開発が凄くてどんどんあちこちに良いコンドができるし、下手に買うより何年かごとに新しいコンドに移ったほうが面白んじゃないかと思っていた。だって一生KLに住むわけでもないんですから。

でもやっぱり違うんでしょうね。

コンドの作りがいい加減なのは聞いていますが、自分のコンドなら好きなようにその辺もいじれるし、もちろん内装や家具も好きなようにアレンジできる。つまり、自分のテイストに合うコンドがないから「自分で買うしか無い」という結論に至ったのだろうと、それに今回はじめて気が付きました。金勘定だ投資だってことじゃなくて、QOL、生活のクオリティーを探求した結果としてのコンド買い。余裕ありますねぇ。(笑)

ゴールドコーストの場合、賃貸物件をいろいろ見ましたが、そういう心配ってまずないんですね。下手に自分の好みでいじるよりかよっぽど統一感のある雰囲気の良いユニットが普通にありますから。ただ今借りているコンドみたいに「安物しか使っていない」ってのは間違いなくある。でもこのコンドもそうですが、安物ばかりでもパッと見で、「ここが変だ」みたいのって無いんですよ。ま、それだけ無難な内装、家具ばかりで個性的なものは使わないってことなんでしょう。

ところがKLではこういう信じられないようなユニットが普通にある。

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こういうのはベッドカバー等を変えれば良いだけの話みたいですが、ベッドそのもの、その置き方を見ても、このユニットのオーナーは全くそういうことに無関心なのがはっきりわかるわけで、他の部屋も推して知るべし。

日本人オーナーの部屋はやっぱり違うと書いてあるのを読んだ覚えがありますが、こういうことなんでしょうね。

なんだか振り出しに戻ってしまったような気がします。(笑)

でもま、あちこちのコンドそのものの特徴はかなり掴めましたし、良いコンドでも頓珍漢な部屋がいくらでもあって、また逆に古いコンドでもきっちりリノベーションがなされているユニットに良い物があるというのもわかってきたので良しとします。

私はセンスがありませんし、やっぱり部屋選びはヨメさんに任せるのが大正解ってことで、ユニット選びはヨメさん、どこのコンドにするかを選ぶのは私(私が気に入らないコンドは見せない)、みたいな分け方をしたほうが良いってことですね。

そんなアタリマエのことに今頃気がついたのかって?

はい、その通り。(笑)

この辺のことをKLは7年目になる姉に聞いてみたんですよ。なんて言ったと思います?

「あんた、バカね。ここはマレーシアよ」ですと。

要は最初から諦めているってことなんですが、どうしても我慢できないものだけを取り替えるとのこと。両親+姉のコンドですが、ソファー、テーブル、テレビ、ベッドのマットレスを取り替えて、その他、調度品をいろいろ買い揃えています。

ヨメさんが適当なところで妥協してくれるのを祈るしかないか・・・

私は拘りがないわけじゃないですが、どんなところでも良いかなって感じ。

というか、私が拘るべきことは、今どういうコンドに住むかという「現実」じゃなくて、どうやったらこういうコンドに住めるかっていう「将来」のことなんですね。私の考えるべきことってそれだと思う。ここに夫婦の役割分担があるはず。

またコンドじゃなくても、全般的に私はやっぱりマレーシアを誤解していたというのがわかったような気がします。

マレーシアは何でも安い。

どうしてもそういう風に考えちゃうんですね。でもなんでもそうですが、良い物は高いんですね。安いものはそれなりで、これは食べるものも同じ。フカヒレの姿煮や干しアワビ料理が安いわけでもない。(笑)

日本料理も同じで、我々にとってはKLの和食は天国ですが、何度かマレーシアに行って和食を食べているうちに、実はうっすら気がついたことがあるんですよ。ワンウタマに直結しているワンワールドホテルが私は好きなんですが、あそこの和食店の「蔵」に何日か通いつめました。

初日は値段のことは考えずに食べたいものを食べる、なんてバカなことをしましたが、二回目、三回目と行くうちに感激がどんどん消えていくんですね。所詮、そこにある限定的なものがそこそこの値段であるだけの話で、やっぱり大したものがあるわけじゃない。

では良い店ということで代表的な寿司屋の「日向」がありますが、ああいうところで普通に食べていたらいくらお金があっても足りないのは日本と同じなんですね。

ま、食事で言えば安く食べられるのは中華とマレー、インドなどいわゆる現地のものだけで、それとて最近の(日本人ではない)現地のグルメブログを見ていると、どんどん値段が高くなっているのははっきりわかるし、ホーカーズで食べるような「安くて感激」することって意外に少ないのかもしれないって思います。また高いけれど間違いなく本物がある香港やシンガポールとは違うのははっきりしている。つまり、発展途上国とは何かという理解が私には欠落していたのをはっきり自覚しました。安いのには安い理由があるってことなんですね。

これはマレーシアで老後をどう生きるかってのも同じで、マレーシアで日本人用の老人ホームの建設に前向きに頑張っている人たちがいて、それを否定する気は全くありませんが、実際の運営を考えた場合、安くなるとは思えないんですよ。いやホームへの支払いは安いかもしれませんが、利用者としては保険もなければ、あったにしても持病は駄目だとか、あるいは為替変動リスクもあるし、安くあげようなんてそうは簡単には行かないはず。

でもま、税金面では素晴らしいですし、何が何でも高いのかと言えばそうじゃないわけで、とりあえず今のところは「普通に生きているのなら」オーストラリアよりはコスパが良いのは間違いがない。でも社会保障じゃ生活環境などを考えると、どこが良いかの判断は簡単じゃない。

ま、青い鳥はどこにもいない、これが現実なんでしょうね。

九州在住のこのブログの読者でもある友人に、九州に来いと言われていますが、本音を言うとそれが一番楽しそう。そして本当にいつか九州に行こうと思っていて、気難しい人たちとは付き合いが下手な田舎者丸出しで自然児のヨメさんにしても、お互いに分かり合える地元九州で過ごすのが一番幸せかもしれない。

最近ブログを読んでいて、マレーシアを選ぶ人の中にも「安いから良い」というのではない選び方をするMM2Hがいるのがわかります。そういう人たちはケチケチせずに生活のあらゆるところに「かなりの」お金を掛けているのがわかりますが、一体彼らがマレーシアの何を良いと思っているのかが私には見えてきません。

コスパがいいのかな、なんて思いますが、金持で歳も取ってくるとコスパで人生を選ぶことはしないのが普通で、とっても不思議。

ま、他人様はどうでも良いわけですが、一体どういう価値観を持ち、マレーシアに何を見出しているのかは興味があります。

まさか、税金が・・・なんていうのかな?(笑)

 
 
 

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