カメラというより動画を撮る人は「手ブレ」にはいつも悩まされていると思います。
私もそうで、カメラ内臓の手ブレ軽減装置は「たいしたことないなぁ」って感じですし、動画を撮るならソニーのビデオカメラの手ブレ軽減が有名でかなりの性能。だからそのためだけにソニーのビデオカメラを買おうかどうか何度も悩みました。
あるいはこのブログに書いたことがあったかどうかわかりませんが、カメラに付けるハードウェアとしての手ブレ低減装置があるんですね。私も安価なものをイギリスから個人輸入して持っていますが、スタビライザーとかステディカムと呼ばれるもので「やじろべぇ」の原理を利用したもの。あるいは3つの小型モーターを内蔵したハンディタイプの三脚のようなもので、センサーでブレを感知し、その反対方向へモーターが動いてカメラを安定させるというもの。
こんな感じ。私が入手したのはこれ。
モーター駆動のもの。
これらはそれなりに良い物があるのですが、嵩張るんですね。また良い物は高価ですし、そんなのを装着して映像を撮っていますと「この人、何してるの?」みたいな注目を浴びやすい。でも出来上がった映像はプロが撮った「街歩き」のような綺麗な映像になる。
またソフトでブレを低減する事もできます。私が昔から使っているものに有名な無料ソフトでVirtualDubがありますし、多くの動画編集ソフトにその機能が付属していたり単機能のものも発売されています。
ま、これはこれで凄いんですが、やっぱりソフトで補正したのは見ると一発でわかるんですね。でもかなりの実力で補正する能力はかなり高い。
左側がオリジナル映像。右側が補正したもの。
ま、それぞれ一長一短があって、これぞという素人向けのソリューションがないんですね。
ところが~~~
すごい装置を作ったやつがいる。今はクラウドファンディングで資金を集めている最中ですが、マッチ箱大のハードウェアにセンサーが入っておりまして、撮影時のブレを記録する装置です。そしてそのデータを利用して、動画編集時にブレを消してしまうという理屈。
どの程度のものか映像サンプルを見てみましたがかなり凄い。小型でカメラに装着するだけですから嵩張らない。ただし動画編集時に補正するわけですから、映像の劣化がどの程度のものなのかはわかりませんが、かなり面白そうです。
キックスターターのページ。
SteadXP – The Future of Video Stabilization by SteadXP — Kickstarter
走りながら撮影したものに映像のブレがないなんて異常としか言いようが無いです。凄い!
このレベルってカメラをレールの上に乗せたり、クレーンで動かさないかぎり無理じゃないですかね。
この機械を装着すれば良い訳じゃなくて、これが撮影時に保存したデータを利用して動画編集ソフトで補正するんですね。まだ詳しことはわかりませんが、ファンドを集めているのに参加しないわけにはいかないだろうと思ってます。(笑)