リンギットvs米ドルのFXがあるのを読者に教えていただいたのは2013年だったでしょうか。IG証券です。
私としては多くの資産をリンギットにする予定はありませんが、それなりにREITや株式に投資しようと思っていまして、それのヘッジが気になります。逆に今はリンギット安ですがこれがリンギット高に転じるときもいつかあるわけで、そうなるとリンギットを持たないリスクも出てきます。
ということで、小さな動きで利益を出すというデイトレ的な考え方ではなくて、大きなトレンドをつかむ感じでやってみようと思います。ただこれは私は得意ではなくて、これが出来るならデイトレなんてバカなことはしません。でもま、少なくとも日足、あるいは4時間足で大きな動きを追ってみようと思います。
ただヘッジと言っても大雑把で、いくら投資したからその分を・・って感じではありません。私はヘッジを大きく捉えるしか無いと思っていて、機関投資家が運用する資産をどうヘッジするかというような考えとは全く違っています。極論を言えば、AのマイナスをBで補うことであって、Bはプラスが出るものならなんでも良いという考え方。またAのマイナスとBのプラスでイコールになる必要もなく、多少でもマイナスが減れば良い。プラスが増えれば良いという考え方。
IG証券のリンギットFXは対米ドルですが、米ドルなんか持っていなくても構わないわけです。今のところ、実は米ドルの資産の割合が増えているのですがやっぱり主流は豪ドルで、日本円は雀の涙しかありません。ただ米ドルvs豪ドル、米ドルvs日本円はいやでも注目せざるを得ない通貨ペアですし、それに対してどうするかというのは今までの蓄積がそれなりにあるんですね。ですからリンギットに関しては対円でどうかとか、対豪ドルがどうとか(これが本当は一番大事)細かいことは気にせずに、米ドルに対するリンギットの動きだけを見ていれば良いと思っています。
もしリンギットのFXに対円、対豪ドルがあれば話は別ですが、ないものはしょうがありません。もちろん2つの通貨ペアを合成してリンギットvs円、リンギットvs豪ドルはできますが、とりあえず今のところはそれは考えていません。面倒くさいから。(笑)
自分としてはヘッジのつもりですが、本来それをヘッジと呼ぶべきではないと思います。正確に言えば「ヘッジは無理だから、他のことで利益を出すことを考えるしか無い」ということで、死ぬまで利益を追わなければならない自分の宿命に、もう一つリンギットvs米ドルを足そうと言う考え方です。
たまに書いていましたが、今まで「自分ファンド」をやっていました。それは「カメラファンド」なのですが、それこそ小さなファンドで、これを運用してそれで出来た利益はカメラだけに使うというファンド(笑)。こういう考え方って私は非常に大事だと思っています。利益は利益で一緒にしてしまうと、やっぱり全体的にどう貯めるか、使うか、更に運用するか考えてしまうのが普通で、その中から趣味のためにお金をつかうのは「無駄遣い」という感じになるんですね。
ところがファンドという形で独立採算制にしてしまえば、自分自身に対しても誰に対しても気兼ねなく使える。元々無いものだと思えばOKで、利益がでなければ何も買わない。逆に利益が出ればどんなに高くても買えば良いことになります。
マレーシア行きを計画してもう7年にもなります。今までの生活は「マレーシアに行ったら・・・」と思い続けていてやりたいことも我慢、先延ばしにしてきました。だからといってマレーシアで好き勝手なことをするために行くのではなくて経済難民なわけですが、多少は楽しみが欲しいと思っています。今までは全てが「保留」みたいな感じでしたから。ですので「お楽しみファンド」は作ろうと思っています。カメラファンドもこれに合体させるつもりですが、旅行に行ったり、ちょっと贅沢したり、そのためのファンド(笑)。でもそれがうまく行かなければ何もしない。諦める。でもそこそこ利益が出たら、たとえ大部隊のが方がうまく行かなくてもお楽しみファンドの方は好きに使う。そんな小さな楽しみぐらいは持つつもり。
そんな感じでちょっと額を増やして「自動車ファンド」なんてものを作ったり、「コンドファンド」を作るのも面白いかもしれませんが、生活に密着しているものはそういうのには適しませんので、「利益がなければ買わない」で諦めが着くものが良いと思っています。
今回のリンギットのFXもそれに近くて、ヘッジがうまくいくというより損が少なくなれば、あるいは利益が出れば十分という考え方です。
通貨に対するヘッジは、どう考えても私は無理だと思っています。例えば「金(ゴールド)」に投資した分のヘッジとか、リンギットで不動産を買ったのでその分のヘッジとかならいろいろ考えられると思いますが、では「全資産」みたいに大きな額に対するヘッジは無理だと思っています。理由は簡単で、ヘッジするにも資金が必要ですから全財産を対象にはできない。そして額が大きくなりますから「必ずビビる」はず。(笑)
前にも書きましたが、為替差損に対処するベストの方法は、基本となる通貨に合わせて生活そのものを変えることだと思っています。つまり円が基本だとすれば、円が下がってリンギットの手取りが減ればそれに合わせて生活を変える。逆に円高になれば、そして今の生活に問題がなければ円高分を使うこと無くきっちり溜め込む。そんな感じでしょうか。
資産運用の観点から考えればこれではダメだと思いますが、いい歳かっぱらって為替が上がったの下がったのとアタフタする老後人生が良いとは思いません。為替が弱くなってリンギットでの収入が減ったとすれば、給料を減額されたのと同じで「しょうがない」と割りきったほうが簡単だと思うのです。また儲けが出てもそれを喜んで使うことはしない。ま、消極的な考え方ですが、為替に対するヘッジの基本は「諦めること」だと思っています。
でも資産減少に関してはボケーっとしているわけにはいかず、その資産運用から食うしか無い場合には絶対に減らすことは出来ませんし、またインフレも考慮しなければならず、結局は走り続けるしか無いと思っています。ただ、毎日変わる為替変動で心が乱れるような生き方だけはしたくない。でも為替変動で自分の生活があまりにも大きく変化することはないように、頑張って稼ぎ続ける。そんな感じでしょうか。
金(ゴールド)投資をHSBCシンガポールに薦められて始めたのはいつだったでしょうか。ピークを超えて下げトレンドに入ってからはヘッジの練習と称してCFDでいろいろやりましたが、これぞヘッジなんていう方法を編み出すことは出来ませんでした。でもま、ある程度はヘッジ出来ましたし、その間、いろいろ考え経験することが出来ましたので、それを元に多くを望まないように気軽にリンギットのFXで対米ドルヘッジをやっていこうと考えています。
リンギット・米ドルの日足チャート。IG証券のものです。
チャートは日足を選び、インジケータは一目均衡表と(私の一番大事な)MFIを表示しただけですが、これだけでも私には十分。MFIのパラメータはデフォルトで14ですが、私は5を使います。このチャートの場合のインジケータの見方で重要なのは、一目の雲との位置関係、それと基準線(これは重要。Doda_Donchianと同じとします)。出撃撤退の場所、タイミングはMFIで判断できるはず。またどのくらいの期間ホールドするべきかわかりませんが瞬間芸はやらない方向で(笑)、でも出口としては一目の転換線を使うのもアリかなと考えています。
IG証券はここ。
サイトのメニューのFXを選び、契約詳細情報、そして新興国通貨を選ぶとリンギット・米ドルが表示されます。
上のチャートは取引システムからウェブベースプラットフォームを選び、「体験版プラットフォームを使ってみる」を選ぶと上の画像のチャートが出てきます。リンギットは「外国為替」-「新興国通貨」-「全取引銘柄」を選ぶとリンギットが出てきます。
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私が好んで使うMFIはMoney flow indexというオシレータですが、これは調べてみるとわかりますが、RSIに似ていてそれに出来高が加味されているインジケータ。ところがFXやCFDでは出来高がでませんよね?ティック数をボリュームの代わりに使っているはずですが、そのティックスとてデータフィードは証券会社そのものが「作ったもの」であるわけで、実際の取引とは違う。ま、そもそもFXやCFDは株や先物の様に取引所で取引されているわけじゃありませんが・・・
もしMFIに興味を持たれた方はそこのところに留意して頂きたいと思います。
私としては出来高がどう反映されているのかが(計算式ではなくて)動きからは見えないのですが、それでもMFIの動きが私に合っているから使っているだけです。ま、MFIという名のMFIとは違うインジケータだと思ったほうが良いかもです。
出来高が関係ないとすればRSIに近いはずですが、ではRSIでよいかというとそうでもない。(笑)
理屈は横に置いといて、実際に自分にとって使えるインジケータかどうか、それが重要だと考えています。