写真、動画好きには面白いカメラが発売されました。DJI OSMOというカメラなんですが、すごい勢いで売れている様子。
このカメラの何が凄いかっていうと「手振れ軽減」なんですね。
手振れ軽減装置なんてどんなカメラにも付いているだろうなんて思っちゃダメなんですね。性能がまるで違います。
皆さん、「世界ふれあい街歩き」っていうテレビ番組をご存じですか?世界の街を紹介する番組ですが、カメラや動画好きはあれを見るとびっくりするんですね。歩きながら動画を映しているのに、手振れがないんですから。なんだこれ?って思うはず。
まず、今に至る歴史を簡単に・・。
かなり前から「スタビライザー」なるものがあって、それをカメラやビデオにつけると手振れ軽減になる装置。私もかなり前に買って使っていましたが、この手の装置。
プロ用はもっと大型で肩から背負って両手で使うようなのがあるのですが、これって結構扱いが難しいんですよ。かさ張るし。でもあの世界ふれあい街歩きみたいな「揺れない動画」が取れるのね。
時代はどんどん進化して、近年出てきたスタビライザーはこういう「ヤジロベイ」の原理をアナログで使ったものじゃなくて、小型モーターとセンサーを合わせて、揺れと逆方向にカメラを一瞬で動かすという神業みたいなことをするスタビライザーが出てきました。ドローンで空中撮影するにもこれが使われています。
っていうかドローン用が最初に出回ったと言っても良いくらいじゃないでしょうか。だから綺麗な空撮ができるようになった。
この2,3年でしょうか。それを手で持って使えるタイプが出てきたんです。
ここで確認しておかなくてはならないのは、近年、アクションカメラという分類のカメラが大ヒットしているということ。ビデオはビデオカメラで・・という時代ではなくなってきました。前にも紹介したことがありますが、最近多くの人がこのてのアクションカメラと呼ばれる小型カメラを持つようになりましたね。GoProというカメラがそのブームを作って確か世界で一番出荷数の多いカメラになったはず。
手のひらに乗るような小さなカメラ。GoPro。
これが馬鹿にできないカメラで、テレビ番組の撮影でも使われていますし、とんでもない映像が簡単に撮れるようになったんですね。最近の型は4Kにも対応しています。
私のこのタイムラプスもGoProで撮って作りました。コンドミニアムのベランダからの風景です。2012年。
時代はこういうアクションカメラが広く使われるようになったというところをまず抑えておく必要があります。映像的には個人ユースなら全く問題のないレベルです。
ところがですね、問題があるわけですよ。カメラを固定して使うぶんには良いですが、歩きながらはもちろん走りながら撮ったら恐ろしいことになるんですね。手振れです。またバイクや自動車に固定してもどうしても振動が出てしまって見れるもんじゃないわけですよ。
ここで登場するのがスタビライザーなんですね。でも初期のようなアナログヤジロベイ式ではアクション時には使えないわけですよ。でも近年出てきた電動式スタビライザー(ジンバルと呼ぶ)が出てきて問題の大きな部分が解決してしまった。
でもさほど普及はしなかったんですね。値段的なものもあったし、メーカーの信用度が気になるなんてところもありました。
ところがですね。DJIというドローンで世界を席巻している会社が、ドローン用ではなくて、手持ち用のを作ってなおかつ様々な機能をつけて売りだしたんですね。これがかなりの勢いで売れていて、市場に潤沢に出回るようになったのはこの1ヶ月ですが、ユーチューブにはもうすでに10万を超える動画がアップロードされています。これって異常だと言っても良いくらい。
それがDJI OSMOなんですね。カメラにはモニターがついておらず、スマホなどをWiFiで繋げてそれを見ながら、またスマホから細かい設定、操作もできます。
どういう動画が撮れるかのサンプルを出しますが、今までのビデオカメラ、ビデオが撮れるカメラではいくら手振れ軽減装置が付いていてもこういう映像は絶対に撮れなかったわけですよ。
男性が喜びそうなサンプル映像を選びました。(笑)
動画を撮る時って撮影者は「そこに止まったまま映す」のが普通だったのに、これの出現によって「動きながら撮る」のが簡単になったんですね。これの意味は大きいと思います。
DJI OSMOの紹介ビデオです。
これが凄い勢いで世界中で売れていますが、欠点もあります。
◯ 上下運動の揺れは吸収できない。
◯ 4Kビデオも撮れるが単焦点レンズでズームが出来ない。
◯ 絞りはF2.8で固定。
◯ 内蔵マイクが使い物にならない。
私が問題点だと思うのはこの程度でしょうか。ま、他に小さな気になることは色いろあるのですが・・・
でもそれを超えるだけの利点がこのカメラにはあるってこと。
私は楽天のここから買いました。
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注意点としては、内蔵マイクが全く使い物になりませんので、外付けマイクが必要になります。でも決して高価なマイクを使う必要はなく、今時、1000円ぐらいで売っているマイクでも十分使えます。
それと撮影時間を含む電源を入れた状態が45分間ぐらいしかもたないということ。ですから予備の電池は1-2個は必要になるはず。
それと私は買っていませんが、アクセサリーの拡張アームとユニバーサルマウントはあったほうが良いと思います。最初は必要ないと思いますが。
ああ、私は偏光フィルターとNDフィルター(8N)の安いやつを買いました。これも必需品かも。フィルター経は37ミリです。
日本語のレビュー。