MT4のインジケータとテンプレートの配布を今も続けていますが、皆さんからそれの申し込み、またその後のやり取りをしていた感じたことがあります。
トレードは8割以上の人が負けると言われていますが、こういうことなんだ・・・と私も理解できたってこと。
株式市場もきっと同じなんでしょうが、新規参入の数が凄いんでしょうね。
当然、皆さん儲けようと思って入ってくるわけで、カジノに行くのと同じなんだろうと思います。カジノに行ったら普通、どのテーブルで何をしようか一通り見て、それからすぐにプレイしますよね。
トレードも同じ感覚でやっているんだろうと思ったわけ。
まさかカジノに毎日詰めて、何時間も見て勉強してデータを取ってストラテジーを考えて・・・なんてやる人はいない。すぐにプレイする。
これで勝てるんですかね。
株式も同じですが、たとえば100万でも500万でも金額は別にして、「自分も株式投資をしよう」と思って証券会社に口座開設をしますよね。すると不思議な事に1ヶ月もしないうちにほぼ全部の資金でいくつかの銘柄を買っちゃうのね。
投資なんだから当たり前だと思うかもしれませんが、トレードってタイミングが全てじゃないですか。それなのに自分の都合で参加を決めてすぐに買う。それも最初からロングで入っていくってなんかおかしくないですかね?まさかショート(空売り)から入りましたって人はほぼゼロ。
たとえば相場って毎日毎日上に行ったり下に行ったり、そして長い期間、上だ下だとトレンドがあって常に動いているんですね。
日経225のCFD D1のチャートです。約10ヶ月間の値動き。さて、いつ買っていつ売るんですか?
どういうタイミングで買うのか、売るのかって非常に難しいのに、株式投資をしようと思ってすぐに買っちゃうっておかしいですよね。
その人が勝つのか負けるのかは、その人が「投資をしよう」と思い立った時期によって変わる。面白いですよね。
ましてや勉強なんか四季報を読むぐらいの程度で、経済やその会社のことがちょっとわかっただけで勝てると思うんですから、酷いなんてもんじゃ無いんじゃないですか?
世の中って面白いのは「良い会社に投資すれば儲かる」という信仰に近いものがあるんですね。それはそれで間違えていなくて、いつかは良い会社の株は上がるんでしょう。でもそれを安い時に買うのか高い時に買うのかでまるで違う。ましてやほぼすべての人は安い時には怖くて買えないんですね。人気がないから安いのであって、こんな株を買って大丈夫か?って思う。
でもいつか上がりだして、ああ、やっぱりあれを買っておけばよかったとか思って、でも見続けるんですね。そしてどんどん上がりだすと、我慢できなくなって飛びついて買ってしまう。ま、だいたいそこが天井圏だというのが普通のパターン。
野球でもサッカーでも相撲でも良いですが、プロの試合がありますよね。それに誰でも出場できると仮定してみましょうよ。もちろん硬球なんが見たことがなくても、俺はピッチャーをやるってのがありだったとしましょう。サッカーも俺はゴールキーパーが良いなぁとか。
どうなります?
どうにもならないと思いますよね?
それと相場の世界と同じなんですね。勝てるほうがおかしいと考えるべきじゃないですか?
でもド素人でもたまに買っちゃうから逆に怖い世界なんですね。お客さん、筋が良いですねぇなんておだてられてその気になっちゃうのと同じ。(笑)
私は相場はマラソンと同じだと思うんです。でもそれに参加する人たちは練習もせずになにもしないで走りだす。それも全力で。
8割以上の人が損するって当たり前ですよね。
あるいはストーカーに似ていると思いました。どうしても好きな異性をどうにかしたい。だからとにかくアタックを掛ける。攻めて攻めて攻めまくる。相手の都合なんか関係ない。それと同じような気がします。
メールのやり取りの中で経験もあってやる気満々の方もいらっしゃるのですが、私のチャートを見てもどこで入るべきかがわからないと書いてらっしゃいました。
え?嘘でしょ?って私は思ったんですよ。
わーー、これポイントがわかりやすいですね~~という反応があると思っていたんですが・・・・。
パッとチャートを見て、これなら使える、これじゃダメだなんてのは全くわからないでやっているんでしょうね。そもそも今まで何を見て、何を基準に考えていたんでしょう。
きっとインジケータとテンプレートを手にした方々も8割以上が使いこなせないんでしょう。
ちょっと残念な気がします。
でも中にはひらめきを感じる人もいるかもわかりませんし、その人は(私みたいに 笑)何十年も遠回りをしないで行き着くところへ行けるかもしれない。
それを楽しみにしようと思っています。
焦ったら勝てません。じっくり落ち着いて学ぶべきところは学んで、そして経験を積んで頂きたいと思います。
一つ間違いがないのは、誰でもワールドリーグの決勝戦にいつでも参戦できるチャンスがあるってこと。だからどうにか自分の技術を磨き、体力もつければ、プロを相手に勝てるってことなんですね。
1キロ先に宝物があると考えてください。ゆっくり歩いていけばそこに到達できるのに、全力疾走したら必ず途中で挫折するでしょ?それと同じなんですね。
そしてそういう挫折した人たちの「相場なんかで儲かるわけがない」なんて言葉に耳を傾ける必要はないんですね。何もわからないで全力疾走して負けた人たちの経験談なんて聞く必要がないってのもわかりますよね?
これだけは必ずキモに銘じてください。相場はマラソンと同じ。前に進むことを諦めた人から脱落するってこと。でも全力疾走したり慌てたら走り続けることは不可能。
ちょっと関係ないですが、私が不動産投資をしないのもこれと関係があるんですよ。例えばマレーシアの不動産が~~とか盛り上がっていますが、それって株式市場が今動いているからやるべきってのと全く同じなんですね。
でも不動産も相場ものには変わりはなくて、上がったり下がったり、そして長い期間を掛けてトレンドができている。じゃぁ、自分が買おうと思ったところは良い買い場なのかどうか。不動産相場のチャートらしいチャートって見たことあります?私はありません。大雑把な「こういう風に上がっています」という不動産投資を薦める側の一方的な話しか聞いたことがありません。
それとですね、不動産が困るのはそれを引っ剥がして持って歩けないんですね(笑)。また売りたいと思ってもすぐには売れないし、これからは下がると読んでも空売りも出来ない。そして尚且つ不動産が酷いのは、持っているだけで経費が掛かるってこと。
そして不動産価格の変動は周期が非常に長いんですね。だからこそうまい時期に乗れれば面白いのでしょうが、では自分が買おうと思う時期はどうなのか?私にはそれを判断することが全く出来ないんですよ。将来の予想をするという神の領域に足を入れないとどうにもならない。つまり、私にとっては不動産投資ってギャンブル以外のなにものでもないってことなんです。人口増加がどうじゃ、経済の伸びがどうじゃなんて、そんなのは買わせたい側の掛け声でしか無いと思っています。
でも不動産の良い所はあるわけで、いくら株式をたくさんもっていても住むところもないなんてのは困るわけで、不動産って最後の砦になるのは素晴らしい利点だと思います。また運がよければ(笑)、それなりの利回りで貸し出すことも出来る。
ですから、よし今だ!と思う瞬間が私にもくれば、不動産投資も良いと思ってはいます。結果的に高値つかみだとしてもその不動産を持つことに意味のあるというような投資をしたいと思います。その瞬間ってマレーシアの場合、近々来るような気がしないでもないんです。マレーシアの2020年に先進国入りするという悲願は素晴らしいと思いますが、いかんせん飛ばし過ぎですよね。供給過剰があちこちにはっきり見えてくる時期は決して遠くないと思っています。
中国の動きもマレーシアの場合は大きく影響があるはずですし、不動産の買い場は来ると思っています。それとですねぇ、コンドミニアムウォッチングを続けていると、最近の物って古いものと全く違うのね。世界標準にだんだん近づいて来ていると感じるんですよ。だから買うならそういう物件のほうが良いなぁ・・と。(笑)
でも賃貸目的だとまた見方が違うんでしょうね。また外人枠があること、そして最低額が決まっていること、そしてキャピタルゲイン課税が強化されたことを考えると、旨味があるようには私には見えません。でも余裕があれば持っていて損はないのは確か。今の私にはその余裕がないだけ。(笑)