北朝鮮が6日に水爆の実験に成功したというニュースに引き続き、今度は8日、SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)の試射をしたとのニュース。
水爆は本当か?という話がでていますし、今回も映像を合成したのでは?という話でもちきり。
前回のSLBMにしてもそうですが、私は絶対にインチキだと思っています。
それって簡単な理由で、上の画像を見てもわかるように使っているカメラのレンズは望遠レンズではないですから圧縮効果は出ていないんですね。それなのに発射されたSLBMがあの近い距離に見えるということは数百メートルしか離れていないことになるはず。
これは前の発射実験の時も同じで、北朝鮮は発射の瞬間とお坊ちゃまが一緒に写ることに拘っているようですが、それこそがインチキであるのを公表しているのと同じだと思うんですよ。
海中から打ち出すミサイルにあれだけ近づいて、何の防護もなくそして望遠鏡を手にするわけでもなく、ポケットに手を入れたまま「国の最高指導者」が危険極まりないミサイルの発射実験を見ている図なんてあり得ない。危機管理がまるで考えられていないってことになりませんか?花火とわけが違うんですから。
でもインチキであるのが100%わかったとしても、外交上、無視することはできない。ここが私の思う北朝鮮のうまさでありしたたかさだと思うわけです。これは中国や韓国の歴史的なそして徹底的なプロパガンダと同じで、嘘でも事実のように騒いでいるとやっぱりそれに世界は引きずられてしまう。これって日本の左翼やマスコミも同じで、世の中ってプロパガンダのうまさで全てが決まっていくような気さえします。
ただ日本人的な価値観だとそれは「恥」であって世界に対して戦略として同じ手を使おうとはしない。これって自己陶酔しているのと同じで、まぁ、それが文化ならそれはそれで良いのかもしれないけれど、「プロパガンダに対する反撃の仕方」も知らない、何もしないってただの間抜けじゃないかと思うんですよ。そして「淡々と事実を明らかにし、広めていけば良い」なんて考える人は多いけれど、それって銃を撃ってくる相手に口で反撃しようとするのと同じで、自己陶酔の部分では満足するんだろうけれど、最終的な結果には結びつかないはず。
今回の日韓合意もそうで、裏事情がいろいろあるんでしょうが、内容は馬鹿げているとしか言いようがないと私は思っています。でもま、一つ言えることは安倍さんが投げたボールを韓国は受け取ったわけで、この問題の解決は韓国の出方次第ということになったのは興味がある点です。しかし、前の日記に書いたように、日本政府が「軍の関与」「多大な人数」をはっきり認めて、なおかつ国費から金を出すというのは、河野談話、村山談話より「酷い」とも言えるはず。村山談話はとんでもないけれど、国は金を出さなかった。つまり、国家としては「解決済み」であることは壊れていなかった。でも今回はそれが壊れた。安倍さんのあの言葉を信じた者はバカを見た。その言葉とは「戦後レジームからの脱却」。それどころか過去の日本人を貶め、未来に禍根を残す今回の合意は最悪だと思います。
海外の報道を見ればいかに今回の妥協が馬鹿げているかははっきりするはずで、中韓が騒いでいた「軍による強制連行」「20万人の被害者」を日本国政府が認めて謝って、なおかつお金も出したと世界は受け止める。
となれば世界各地に出来た慰安婦像にも「撤去してくれ」、あるいは「建てないでくれ」という論拠がなくなったってことですね。逆に、今後は日本が、日本人が慰安婦像の設置に関して協力しろと言われても断れない。政府が認めたんですから。この点は安倍氏が言う「私たちの子や孫、そしてその先の世代の子供たちに謝罪し続ける宿命を背負わせる訳にはいかない。今回の合意はその決意を実行に移すために決断したものだ」のは読みが甘すぎるし、もし本当にそう信じているとしたら安倍氏もかなりの脳天気じゃないですかね。
この合意を主導したのは外務省だと思いますが、彼らは日本対韓国の関係しか見ていないように感じます。この慰安婦問題は「世界の問題」であるのに。そしてもし日韓の政府間でこの問題が下火になったとしても、世界を舞台にした「慰安婦問題」をテーマにした反日攻勢は収まるはずもなく、逆に彼らにお墨付きを与えた結果になった。私が彼らの立場なら、「よし!やった!」と喜ぶはず。安倍さんは今までの交渉の中で韓国が「1億円でも良いから出してくれ」というのをピシっと断っていたのに、一体今回は何があったのか私にはまるでわかりません。
でも面白いもんで、韓国側でもまた日本側でも、私の考える内容とは逆の立場で「あの合意を撤回すべし」という意見もある。つまり日本軍の関与を十分に認めていない、国家としての謝罪が足りないという考え方。
でもま、日本政府は河野談話、村山談話を踏襲すると言ってきたし、今回の合意もその線から逸脱していないわけで、日本としては「肉を切らせて骨を切る」作戦のような気がしないでもありません。少なくともボールは韓国側に渡ったわけで、困っているのは韓国側のはず。
韓国が国内をどうまとめるかアタフタしている間に、アメリカも合意を評価するなんて発表しちゃいましたから、今後は韓国がどう動くか見ていようと思います。それもまとまりがつかない間に次の大統領になるんでしょうし、またぶち壊しになるとは思っていますが(そして日本政府が悪行を認めたという事実だけは残る)。その兆候はもうすでに大使館前の慰安婦像に関するやり取りで見えているわけで、国際的にも(韓国の)国内的にも違法であるあの大使館前の慰安婦像を「違法なので撤去する」と言えないどころか「民間のことだから・・」という法治国家ではないのをあらためて露呈しているところからも簡単に想像できますね。
でもこの合意の裏には、北朝鮮の動きも関係しているでしょうし、東アジアの安定に関しては(あちこちで忙しい)アメリカはかなりシビアに考えているはずで、それなりの強い圧力があったろうと私は想像しています。
しかしまぁ、中東の勢力図はかなりややこしいことになっているし、そしてこんな時に(日記にも書きましたが)地球に未曾有の「異常気象」が起こるであろうなんて専門機関が言い出していますし、今年はかなり面倒なことが各地で起こりそうな気がしています。
どんな時代になろうと、日本の原発が再び災害に襲われようと、日本の首都が壊滅しようと、第三次世界大戦が始まろうと、地球の地軸が動く(こういう話もある)時期になろうと、絶対に負けずに生き延びないとならないわけで、身を引き締めて頑張るしかないですね。
負けてたまるか、バーーローーー