異常気象を侮らないほうが良いと思う

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世界中が異常気象にやられていますね。

数十年に1度の強い寒気 西日本を中心に大雪や暴風などに警戒(フジテレビ系(FNN)) – Yahoo!ニュース

〔低温〕沖縄地方 25日にかけて記録的な低温のおそれ 注意を (レスキューナウニュース) – Yahoo!ニュース

米大雪、死者12人 11州で非常事態宣言(日本テレビ系(NNN)) – Yahoo!ニュース

その他、注意してみていると世界各地でそれは起きているようで干ばつが凄いとか。

これって、寒いねぇとかいやに温かいねとか、雪で電車が止まって困ったとかそういうことじゃないと思うんですよ。また前にヨーロッパでの異常気象で暑くなりすぎて結構死んだりとか、これって氷山の一角で、私が怖いと思うのは食糧事情への影響。

オーストラリアもそうですが、干ばつが続いただけで大量の牛が死ぬんですね。日本みたいにこじんまりした土地でこじんまりと牧畜業をやっているとか、農業もそうですが、日本人には想像もできないほど自然環境の変化には全く手の施しようがないところが多いのが世界の実情。それこそ東京都みたいな広さで農業を営んでいて、干ばつが来たら「水をまけば?」なんてことは簡単にできないわけで、「気候の変化=収穫の変化」がモロに出るのが世界の実情だと思うんですよ。

水が無くてもありすぎても困る。温度も高くても低くても困る。食料事情って世界の微妙な、そしてフラジャイルなバランスの上に成り立っているんじゃないですかね。

で、この異常気象ですが、はんぱじゃないエルニーニョになっているのは前に日記に書きましたが、20年前のそれとは比較にならないくらい凄いらしい。

今年の異常気象は凄いことになるらしい | dabo_gc

食糧は安全保障で非常に大事なもので、過去にも小麦やとうもろこしの争奪戦がありましたが、これによって戦争だって起きるってことなんですよね。食料を求め、豊かな土地を求めて他の地域を侵略するのは歴史が証明していて、それは現代でも同じで大国がそう動くことはあり得ないにしても世界各国は混乱に陥る。「食料が足りなければ分けてあげましょう」なんていう風に世界は出来ていませんから。

じゃぁ我々はどうすれば良い?

ここはイマジネーションの勝負で、どうにかなるさと考えるのも良いし、関係ないねってのもありでしょう。でも普段とは違う備蓄を今年は考えてみるとか、万が一に対抗する生活防衛手段はいくらでもある。

また私が気になるのは食料の価格が暴騰することによる、この世界中が不景気でそして尚且つ金余りの時代、大きなスタグフレーションが来るのではないかということ。食べるものがないなんてことは我々には起きないにしても物価がどう動くか?また原油の値下がりも異常なほどですが、新興国や中国から逃げてきた行き場のない巨大なマネーがどこに向かうか。

一般の人は知らないかもしれませんが、石油市場や金市場があるのと同じで、穀物や牛肉、オレンジ、等の商品市場ってのも巨大なんですね。株式や先物と同じような世界。

投資対象も減ってきた、金利も低い、さて次のターゲットは何かと世界を見渡した時に、面白そうな市場は「食料」の市場。ここに世界の投機マネーが集まる下準備はできているってことなんですね。

それと面白いことですが、日本で農家っていうとオジーチャンオバーチャンが田畑で・・というのをイメージしますが、世界はまるで違うんですよね。大規模農家があって、巨大な機械が動き、飛行機を飛ばし・・なんてのは普通。年寄りが畑で働く姿なんかそこにはない。で、そういう農家のオーナーって何をしているのかというと、冷暖房が効いたディーリングルームのような事務所で、多くのモニターに囲まれた事務デスクに座っている。つまり、機関投資家みたいに「商品(コモディティ)先物市場」に彼らは常に注目しているんですね。

トレードに携わる人であれば、俺は日経225専門~~なんて言わないでコモディティの世界も注視していたら良いんじゃないですかね。

私は彼らがすでに動き出しているのは間違いがないと思っています。そしてこの異常気象の動き一つで世界の巨大なマネーがその世界に怒涛のように流れてくるかもしれない。これによる食料の価格上昇って恐ろしいことで、食費への影響だけではなくて全体的な物価も大きく押し上げる。そして価格の上昇だけではなくて「貧しい人には食料が行き渡らない」ということが起きる。

最近は経済そのものは上向きになっているらしい北朝鮮でも、また各地で餓死者が・・なんてこともあるかもしれない。今の日本だって餓死者が出るくらいで、貧困層には大きなインパクトになる。これは政治に直結していて、国の基本方針さえも変える力がある。

では異常気象がたいしたことがなければ?

ここも考えるべきところで、巨大マネーが食料をターゲットにしようと考えた時に、当然、マスコミや業界人、学者をも有利な方へ使おうとするはずで、「大規模な異常気象が来て世界の食糧事情が大きく変化する」という「雰囲気作り」だってやるだろうってこと。

ま、長期予想なんてとんでもなく難しいことは私には出来ませんが、市場が動いたら動いた方へ着くべきで、世界に異変が起きて「どうしよう、どうしよう」とアタフタするのだけはしたくないと思っています。

何もなければそれで良し。

でも何か起きそうなら、自分はどうするべきかのシミュレーションをするのは無駄じゃないと思っています。

これも危機管理。頭の体操。下手の考え休むに似たり。(笑)

 
 
 

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