大型の財政出動をすれば良いのにと書き続けて何年か・・・。(笑)
今回の財政出動の様子が見えてきましたね。10兆円規模と言っていたのが20兆円ですと。
おおおーー、やるじゃんって思ったのですが、中身を見てみると、なんだぁ、これじゃ・・と思いました。
事業規模20兆円超の内訳は、
1、国・地方の追加の財政支出が3兆円超
2、国が低利で民間事業に長期融資などを行う財政投融資が最大6兆円程度
3、国の補助を受けて民間企業が行う事業が6兆円程度
4、財政投融資とは別に政府系金融機関が手がける融資が5兆円程度
となる見込み。
追加の財政支出の財源は、
建設国債(使途を公共事業などに限る国債)を1兆円超発行するほか、低金利に伴う国債の利払い費の減少分などで賄う方針。
追加の財政支出はインフラ整備(いつもの土木の公共事業)が主体となり、
1、訪日客拡大に向けた地方の港湾整備や農産物の輸出拠点設置などを行う。
2、財政投融資はリニア中央新幹線の大阪延伸前倒しに約3兆円、
3、整備新幹線の建設に約8000億円
を充てる。
4、英EU離脱に伴う金融市場の混乱を防ぐため、政府系金融機関を通じた民間企業へのドル資金融資も行う。
政府 経済対策に超大型の20兆円の事業規模へ リニアと港湾整備に重点 長崎新幹線は? | 政治-JC-NET(ジェイシーネット)
これって大きく見えるようにしているだけで、大型の財政出動って大騒ぎするほどのことはないと思いますわ。追加の財源は建設国債で1兆円だけ。これが問題だと思うんですよ。財政再建はわかるし、すぐに財源は?って毎度毎度それが問題にされるのもわかるんだけれど、こんなチョロチョロやっていたら全く効果がないと思うんですわ。こんな中途半端なことなら、考え方を変えて違うことをやったほうが良いんじゃないですかね。それだけ財務省の圧力が大きくてどうにもならないのだったら、諦めるっていうのも一つの手かもしれない。ずーーっとこの調子なんだから。
融資ってのが私にはピンと来なくて、それにどれほどの景気を良くする影響力があるんですかねぇ。
もっと日本中にお金が回るように使わないと意味が無いと思うんですよ。それも長期計画で。リニアと整備新幹線で3兆8000億ですか。これはこれでよいとは思うんだけれど、私が望む「国土強靭化」には程遠い。
こうやって国の隅々にお金が回る計画じゃないのに、見た目だけは風船みたいに大きくしてその気にさせるつもりだろうけれど、逆効果だと思うんです。結局、20兆もつぎ込んでこの程度か?ってことになるんじゃないかと。
でもニュース記事を見てみると結構それなりの評価をしているようで、私にしてみると???だと感じます。マスコミも助け舟を出しているのかもしれないけれど、「こんな見た目の額だけ大きくしても効果は期待薄!!」ぐらいのことをどこか書かないもんだろうか。
この日経225の伸びがないのはそれが理由だと思うんですが・・・。市場参加者はその辺をちゃんと見ているんじゃないですかね。
8月2日に閣議決定ですか。
まだ1週間あるんですね。う~~~む。悪いニュースが出れば簡単に売り叩かれそうな感じ。
日銀の金融政策決定会合が今週の28.29日だからそれの出方待ちか・・・・
なんらかの追加金融緩和を決めると予想する市場関係者は28人中22人と約8割に達した。
これほど追加緩和を読んでいるならそれが株価に出ても良さそうなのにそうでもないってことは、上に上がるキッカケを待っているんじゃなくて、売るキッカケを持っているのかもしれない。