ちょっと飲みにあっちこっちに行っていますが、また良い店を見つけました。スタッフは感じが良いなんてもんじゃなくて、店はグアムの昔のホテルのレストランバーみたいな雰囲気があるところ。
日本でもない、（今の）グアムでもない、もちろんマレーシアじゃないみたいな・・。
ヨメさんは「昔の六本木を思い出す」なんて言っていました。（笑）
KLは大都会ですし、海外から来たExpatsはどこにでもごっそりいるし、またマレーシア人（マレー系中国系）でも海外で教育を受けたちょっと見た目も違う雰囲気を持った人たちが集まる場所ってあるんですね。
これを今の言葉でどう表すのか私にはわかりませんが、マレーシアの中の「ハイカラ」みたいな。でも決して金持ちや「選ばれた人たち」が来るような場所じゃなくて、なんていうんでしょうね、こういう雰囲気。マレーシアの中の外国？
ヨメさんが言う「昔の六本木」ってのもなるほどと思うわけで、金持ちのボンボンが来るような店じゃなくて、それこそ貧乏外人、兵隊も来るような、店に入ると「ここは日本？」なんて店がかつての六本木にはありましたが、そんな店を思い出させる雰囲気を持った店がマレーシアにもある。
スタッフは英語に堪能で、ちゃんと客の顔を見ながら話をして笑顔を向けられるスタッフばかり。動きもチンタラしていなくて、「こんな店もあるの？」と思うような感じ。これはまさにラーメンの「一風堂」もそうだったし、モントキアラのPinesの中にあるCasa Rosaも同じ。
飲食店にはミャンマー人が多いと聞いていたけれど、フィリピン人も多いと言う話は一度も聞いたことがありませんでしたが、マレーシアに来てほぼ１ヶ月。感じが良い店のほとんどがフィリピン人のスタッフがいる店。マレー系、中国系がいる店は、ま、昔からあるあのパターンで私にしたらどうでもよくて良いも悪いも言いたくないような店ばかり。
でもちょっと良い店はフィリピン人を使うっていう傾向があるんですか？
彼らは愛想も良いし、よく動くし、私はフィリピン人だと聞くと安心するようになりました。
ただ昔の日本では「フィリピン人のバンド」が幅を聞かせていましたが、まだそういうところには行っていません。でもフィリピンバンドが入っているような店があったら、私もヨメさんも３－４０年前を思い出して盛り上がりそう。
今日の店に入っていたバンドはフィリピン人じゃありませんが、演奏しだした最初の曲がアースウインドアンドファイアーのセプテンバー。覚えています？
ヨメさんと毎晩のように六本木で遊んでいた頃の曲で、もちろん結婚する前の話。グループの名前なんて全く覚えないヨメさんが「アースウインドアンドファイアの曲よね」なんて言ったので私もびっくり。そしてこんな曲、曲名、グループ名を私たち夫婦が知っているはずは絶対ないと信じている若い長男がびっくりしていました。
ダボ 「お前、この曲知ってる？」
長男 「知ってるけれど・・・」
ダボ 「２８歳のお前が生まれるず～っと前の曲だぞ」
長男 「へ～～～～～～～～」
ってなもんでした。
都会に行けばこんな曲の生演奏なんていくらでも聞けるのでしょうが、そもそも「生演奏ってなんだっけ？」なんて思うようになってしまう田舎のゴールドコーストに長年住んでいた私達にしてみるとタイムマシンに乗ったような気分です。
その店はどこか？
なんてことはありません。モントキアラのSeniの中にあるレストランです。ここがまた結構美味しくて雰囲気がまさに「昔の南洋のホテルのレストランバー」みたいな雰囲気で結構良いんですよ。客も多くて繁盛している。
実は２日続けて行きました。（笑）
マレーシアが多民族国家で皆がうまくやっているというのは大嘘だと思っている私ですが、外国人が多いのは間違いがなくて、また海外で育ったり学んだマレーシア人も半端じゃない数いるはずで、彼らが好む「欧米的なもの」は私達オーストラリアからの田舎者にも合うような気がするんです。あるいは３－４０年前の六本木みたいな。（笑）
マレーシアって格差が大きくて、半端じゃない金持ち、また貧乏な人たちもいて、また民族も言語も違う人達それぞれがそれぞれの世界を作って「（仲良くではなくて）お互い干渉しないように生きている都市」に見えます。
きっとありとあらゆるニーズを飲み込む度量がこの都市にはあるはずで、我々夫婦のキモにハマる場所もあるんだろうと思います。
私としては「昭和が終わる頃の日本みたいな雰囲気」、要は我々夫婦が青春を謳歌していた時代の雰囲気を探したいです。赤坂の「ムゲン」や「ペペ・ル・モコ」が繁盛していた時代ね。（笑）
数年前にはトム・ジョーンズもクアラルンプール公演をやっていましたし、古き良き時代をこの都市なら探せるような気がするのです。
楽しみです。