家庭菜園でいろいろ育てる実験をしていますが、私が欲しい「ミツバ」「イタリアンパセリ」「コリアンダー」をKLの気候で育てるのはかなり難しい感じがしています。ミツバだけは絶対に諦めずにどんなことをしてでも育てようと思っていますが(笑)、イタリアンパセリとコリアンダーは挫折しそうです。いくらでもスーパーで安く売っていますから。
やっぱり植物を育てるのって楽しいと思います。あの20数年前、子供が生まれて毎日育っていくのを見る楽しみと似たようなものがある。でも育てるのに時間がかかる植物、変化が少ない植物、年に一度しか花が咲かないような植物を今更育てようとは思いません。だって、もうそんなに自分の将来があるわけじゃないですから。(笑)
その点、野菜、草花は毎日変化があるんですね。面白いと思います。
でもKLで私の好きな野菜、草花を育てるのは簡単ではない。困ったもんです。
何か「食べられなくても」「花が咲かなくても」育てるのが簡単で面白いのはないか考えていたんですよ。
そんな時に、これだ!と気が付いた。
たまにスーパーで買ってくる「里芋」です。
里芋ってマレー半島が原産らしいですね。インドという説もありますが、どちらにしてもこのマレー半島からなんと縄文時代に日本に伝わったらしい。
ヨメさんは昔から里芋を使う料理が好きで(古代人だった頃を思い出すんでしょう)、結構頻繁に買ってきてくれと頼まれます。KLのスーパーでは良く見る里芋ですが、私が買うときには(ヨメさんに言われたとおり)小芋を買います。決して大きくて横についていた小芋を切り落とした痕があるようなものは買わない。
そして当然、「芽が出ているもの」は買いません。
ある日、スーパーに行った時に里芋を見て、ハタと気が付いたんです。これなら簡単に育つはずだと。
で、いつもは絶対に買わない「芽がちょっと出たもの」を4つだけ買ってみました。小芋です。1リンギちょっとで50円もしなかったはず。
これを芽が出ているところを上にして、とりあえずプラスチックボックスの中に埋めてみました。芽の部分だけ上に出るようにして。
あれから何日たったでしょう。次の日には芽が大きくなっているのがわかるようなスピードで、今日は5日目かなぁ。芽が緑色になって「らしく」なってきました。
1センチぐらい芽が出て、根っこも生えだしたのがわかりますかね。
里芋は「高温多湿」が好きですし、KLの気候に合っているんじゃないですかね。でもこれは食べるのではなくて、「観葉植物」の様に育てます。
食べる場合には育つ過程において何度か「土寄せ」をして、深く埋めるようにするとのこと。そうしないと種芋から出来た小芋がどんどん芽を出すらしい。もちろん食べても美味しくない。ところが深く埋まっていると芽を出さず、食べるような小芋、孫芋が育ってくる。
私としてはどんどん芽を出して育ってくれたほうが嬉しいので、浅く植えたままで放置します。
ところが里芋って芋自体はあんな小さいですが、葉っぱはかなり大きく育つんですよね。1メートルぐらいの高さの葉がどんどん増える。
楽しみです。
葉も出てきて大きくなりそうになったら、それなりの大きさの容器に移植しないとなりませんね。バケツでも何でも構わないんでしょうが、葉の育ち具合によっては気の利いた器に移し替えようかと思ったり。(笑)
あ、そうそう。これらの里芋を買ったときですが、いつもの癖で「小さくてキズが少ないもの」を選んだんです。でも育てる場合にはそれは駄目だそうで、「大きいもの」の方がよいとのこと。
実際に、今回4個の里芋を育てていますが、一番良く育っているのは一番大きな里芋です。小さくて食べたら美味しそうな里芋はイマイチ育ちが悪いです。
しかしこんなに大きく育ったらどうしよう・・。(笑)
出典;大阪愛農食品センター