北朝鮮問題ですが、進展がないというか、チキンレースが最後の最後のところまで来てしまいましたね。
アメリカは「核実験と確信すれば先制攻撃する」と日本時間の今日、再び確認するような報道。
トランプ政権 核実験と確信すれば先制攻撃(ここをクリック)
アメリカが攻撃を開始するときには日米、米韓で「協議が行われる」ことになっていますが、アメリカのマティス国防長官がこんなことを言っている。
<米国防長官>北朝鮮対応「話したくない」 日韓と協議か(ここをクリック)
この発言で注目すべき点は「北朝鮮に対する軍事行動については話したくない」と述べた。その理由について「我々は同盟国との協議内容について機密を保つ義務を負うからだ」と話した。」というところ。
当たり前といえば当たり前ですが、日米、米韓で協議がなされてもその内容は最高機密で公言できるわけがない。しかしその内容を受けて日本でも韓国でも「避難勧告」を出せば協議内容はバレるわけで、では日韓政府が何も言わなければ「攻撃は無い」とも言えない。攻撃が決定していても日韓政府は何も言えない。
ただ日本国外務省はすでに注意喚起はしているので、「やれる範囲のことはやった」という言い訳は立つんでしょう。
北朝鮮に核実験の準備が出来ているのは偵察衛星の画像分析で確認が取れているようで、さぁ、一体どうなるのか。
ここで北朝鮮の爆弾発言。ニュースの時間は14日15時51分。
北朝鮮高官、核実験の準備を認める(ここをクリック)
北朝鮮外務省の次官の発言。「最高指導部が決めた時刻、場所で核実験が行われるだろう」と。
トランプとお坊ちゃまのチキンレースは止まりません。これじゃ中国のメンツも丸つぶれですし、習近平の実力はないと世界に知らしめたのと同じ。でも会談前から、中国の手には負えないと言うことをアメリカには伝えていたようですが、それを聞いてもトランプ氏は「お前が話をつけろ」「制裁を強化しろ」と習近平にボールを投げた。
これでも核実験が行われれば、アメリカがどういう行動をとっても中国は口を出せないんじゃないですかね。
でもこれがトランプが描いていた絵図とも思えず、トランプ氏も困っているんじゃなかろうか。それとも本当にやる気なのか。
◯ 北は核実験を行わない。
◯ 核実験が行われてもアメリカは攻撃しない。
このどちらかがあればとりあえずの危機は回避できるわけですが、それぞれの「メンツ」を潰さない形での着地点って何があるのか。
今の時点で「メンツが潰れた」のが確定しているのが習近平で、最後の最後でどんでん返しがあるんでしょうか。それもお坊ちゃまの「中止した言い訳」が立つようなストーリーじゃなければならない。ここで習近平が間に入って米朝協議の開始なんてことになれば世界は喜ぶわけですが、私はお坊ちゃまが核開発、ミサイル開発を止めるとは思えないのです。
それは核を放棄してアメリカと握手をした後に「殺される」のを彼は知っているから。それはリビアのカダフィ。
なおかつ「核開発を放棄せずにウズウズしている内に流れが変わったイランの存在」もお坊ちゃまの頭には入っているんでしょう。
でもイランの場合はオバマが決めたこと。トランプはオバマとは正反対の動きをしているのもこの短い間でわかっている。
北の核開発は「イランとの共同」であると言われているし、ミサイル技術も各国から集めて精度は上がっているようで、核にしてもミサイルにしてもそれは北朝鮮のドル箱(輸出)になるであろうこともはっきりしていて、北は諦められない。しかし、それすなわちアメリカの不利益、世界の危機に繋がると考えれば、ここはどうしたってお坊ちゃまを屈服させるしかアメリカには選択肢がないのではなかろうか。そしてトランプはイランに対しても締め付けを開始する意向であるのは言われている。
やっぱりこの問題を「アメリカ対北朝鮮」という枠組みで考えてはならないはずで、「何も起きなければいいね~~~」で済む話じゃない。
でもここでアメリカが攻撃をしたとするなら、あまりにも展開が単純すぎる気もするわけで、世界中がアッと驚くどんでん返しが起きるような気がしてなりません。
でもそれが何なのかは私の頭では想像さえつかず。
ネット内では「北が平壌市民60万人に対し避難勧告を出した」という噂が広まっています。それはロシア経由の情報らしいですが、15日には各国の要人やメディアを招待して太陽節(故・金日成主席の誕生日)の式典が行われるはずで、避難勧告はデマだろうと・・・。
どうなるのかさっぱりわかりませんがあらゆる可能性を考えてみたいと思っています。
そして何日後かには「自分が何を考えたのか」を振り返ってみて、自分の頭の悪さを見てみたい。そして国家とはこういうことを平気でやるのだということも(今の時点で何が起こるか分からないにしても)自分の中に刻み込んでおこうと思います。
と同時に、メディア、ネット内の著名人がどれほどの分析力があるのか、思い込みが激しいのかもわかるはずで、どのメディアが、どの著名人が何を言っているのかそれもきっちり見ておこうと思います。
まさか「核実験は延期」なんてことになったらずっこけるでしょうね。
しかし5月9日には韓国の大統領選挙で、ここで親北勢力が台頭してきたら(可能性はかなり高い)、今回のことは「振り出しに戻る」ことになり、潜在的な危機は増大する。そして話は益々複雑化していく。となれば、その時点までお坊ちゃまはだんまりを決め込むという戦略も考えられる。
私みたいな臆病者がトランプの立場だったら、それもいいかな、なんて思うわけです。自分が重大な決断をしないで済むことを良しとしてしまう。ま、オバマ氏だったらそうなるであろうことは100%間違いがないと思うのですが、トランプはどう動くのか。
まさか、米朝協議、あるいはまた六カ国感協議が始まるなんてことになるんだろうか。でも「引き伸ばし作戦」としてお坊ちゃまがその話に乗るのは考えられますよね。そしてアメリカは裏で暗殺、政権転覆に注力するのか。でもその時、韓国政府は北寄りになっているかもわからない。
韓国の動きって本当にわけがわからないのですが、それはやっぱり「同じ民族が南北に分かれている」という民族が持つ悲しみを私は理解していないからかもしれないと思っています。また韓国って本当に民主主義の国か?と思うところがあるのですが、もしかしたら民族的には共産主義の方が親和性が高いのかもしれない。自由や平等という概念もあの国では大きく花咲いた感じはなく、日韓併合が終わったらまた李氏朝鮮の時代に後戻りした感じがある。
我々が西側から韓国を見た評価ってもしかしたら大間違いかもしれなくて、日韓併合があり、その後はアメリカの下僕となり、韓国という国そのものも独立は空から降ってきたもので、もしかしたら彼らが考える朝鮮の正当性は「北にある」という嘘みたいな話も実は本当かもしれないと思ったり。
実は最近、また「韓国ドラマ」を見ています。時代物ばかりですが、底に流れている大筋って同じなんですね。なぜ韓国が「事大主義」なのかがわかるし、それが良いとか悪いとかじゃなくて、それがあったから滅亡をまぬがれた民族だと私は思うんですよ。あっちに着き、こっちに着き、嘘や裏切りも毎度の話で、「生き残ることだけが重要」と信じているフシがある。当然それは何が何でも「上に登る」という意欲と繋がっていて、「勝てば良い」ことが最重要視される。
この辺は日本人とはかなり違う価値観だと思うのですが、韓国ドラマを見ているとそれがありありとわかるんです。
それを基本に考えると、彼らが優先したいことは「朝鮮民族の統一」であり、それがどういう形だろうが、「高句麗の復活」と同じ価値を感じているんじゃないだろうか。そしてアメリカにつこうが、中国につこうが、ロシアだろうが、その時その時、朝鮮民族にとって良い選択ならそれで良いと。
これって「民族」という枠組みだとわかりずらいですが、親子、兄弟だと思えば、離れ離れで喧嘩をしているけれど、いつか手をつなぎ元の一族を復活させ、大きく強くなり他者に対抗できる力をつけることを優先するというのは私にもわかるような気がするんです。その時の体制が民主主義だろうと共産主義だろうと、彼らのDNAに染み込んでいるのは「儒教」「李氏朝鮮の制度」であって、今でもそれが残っているような韓国ですし、アメリカにつこうが、中国につこうが大した違いはないのかもしれない。
南北が統一し、「核を持つ高麗共和国」を勃興し、その時初めて、恨み骨髄の宿敵である日本にも対抗できると考えても全く不思議じゃないと思うんですよ。
ま、だからこそアメリカは常に韓国を監視下に置いているってことでもあるんだろうと思うわけです。
5月9日の大統領選挙で「共に民主党の文在寅氏」が大統領となり、北と近づき「太陽政策」をとる危険性が高いわけですが、その背景には「民族統一の夢」があるし、アメリカ中国に対し毅然とした態度を取る北朝鮮に心の奥底ではシンパシーを感じている可能性すらあると思います。そして悲願の統一が実現すれば、人口八千万の大国が誕生し、東アジアの一角に「核保有国」として存在を世界にアピールできるわけで、長い歴史の中で彼らが受けた近隣諸国からの仕打ちに対する「恨みを晴らせる国の誕生」となる。
私が韓国人なら、「とにかく統一を急ごう」と考えるかもしれない。体制は民主主義だろうと共産主義だろうとそんなことはあとからどうにもで決められるってこと。
でも私は日本人として、彼らのその夢は実現して欲しくないと思う。これは米中もおなじじゃなかろうか。これって朝鮮民族を下に見ているってことになる?でも地政学的には日本にとって「核を持つ高麗共和国」が出来ないほうが良いに決まっていると思うわけです。
今回の北朝鮮問題はきっちり解決しないと、遠い将来に大きな危機の種を残すことになるはず。でもそれを韓国も北も重々承知で彼らは彼らの将来を作ろうとしているんじゃないかと思うんですよ。パククネさんがあんなことになったのも、彼らのその壮大な計画の一部じゃないかと思ったり。当然、裏で動いてクネさんを陥れた「力」が存在すると私は考えています。そしてその勢力は慰安婦問題の「挺対協」と同じで北の影響下にある。でもそれでも彼らにシンパシーを感じてしまう韓国の不思議さがあると思うのです。
だからこそ、5月9日を待ってはならないと私は思うわけです。北を攻撃スべしということではなくて、核は放棄させて中国との緩衝地帯としての北朝鮮、そしてそれと相対する西側陣営としての最前線の韓国には、大変申し訳無いけれどその役割を続けて欲しい。
これはこれで日本の我儘なのかもしれないけれど・・・。
しかしまぁ、中国の南シナ海、台湾、尖閣にしてもそうだし、各国は生き残りを賭けてあの手この手を使いますね。アメリカも「アメリカファースト」と国としてはアタリマエのことを全面に出して動き出した。
さてさて、日本はいつまで外国の顔色をうかがい続けるんでしょうか。
まずは憲法の前文にある「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して・・」なんていう嘘っぱちは即時削除して欲しい。改正できないのなら、憲法違反の自衛隊もさっさと解体するべき。
日本人って本音と建前、物事には表と裏があるなんて平気で言う国民性があるけれど、憲法もそれって世界的にどれほど異常なのかぐらいは認識すべきですよねぇ。「日本人は法律なんかどうでも良いと思っている」ってのが憲法を見るだけでバレちゃう。
ん?これって東アジア特有の共通点なのかな?