去年から楽しみにして一生懸命世話をしていた「家庭菜園」ですが、今は「花」以外は全てやめて処分しました。
育つことは育つのですが、やっぱり美味しくないんですよ。特に大葉。見た目は立派なんですが本当に難しいと思います。
「止めよう」と思ったキッカケですが、とある和食店でお刺身を食べていたところ、付いてきた「大葉」を食べてビックリ。
美味しいなんてもんじゃないのね。そして「濃厚」って言葉は適切じゃないような気がするけれど、香りの強さが半端じゃ無いんですよ。
ダボ 「この大葉・・・、どこのですか?」
板前 「それは日本からのです」
ダボ 「やっぱり・・。これほど違うものですかね」
板前 「ローカルのものもあるんですが、全く使えません」
ダボ 「(・・・(T_T)・・・・)」
こちらのスーパーではローカルの大葉は売っているし、和食材の卸問屋からも買える。
スーパーでは10枚で5リンギぐらいだったかな。でも卸問屋から買うと60枚で13.5リンギ。
こんなの。ローカルの大葉ね。
これと食べ比べても我が家の大葉は全然駄目なんですよ。本当に見た目だけは立派なんですが、香りがアウト。
難しいなぁ・・と思っていたところで、その「日本からの大葉」を食べましたから、その時の「ショック」は半端じゃありませんでした。
まぁ、見た目だけってのも利用価値はあるのかもしれませんが、私はそういうのは嫌いなんですよ。逆に見た目が悪くても香りの良いものが出来たほうが嬉しい。それが大葉の役目ですから。
悔しいし残念だけれど、これ以上、大葉に一生懸命になっても私には美味しいものは作れないだろうと諦めました。ヨメさんは「あれで十分だと思うわよ」って言ってくれるんですが、私にはその言葉は逆に屈辱となる。
諦めるのが嫌いな割には、あっさり降参。あまりにも違いすぎましたから。
卸問屋から買う「60枚で13.5リンギ」のローカルモノもメチャ安いのですが、60枚なんて使い切れないんですね。どうにか3週間ぐらいは冷蔵庫でもたすことは出来ても、それにしても多すぎ。
じゃ、欲しい時にスーパーでローカルモノを買えば良いということになりますが、「欲しい時に無い」ってのが困るんですよね。
なかなかうまく行かず。
では「日本からの大葉を手に入れるか?」ってなりますが、いくらぐらいだったかな。ちょっと調べてみます。
100枚が1セットで35リンギですと。
あの美味しさを考えると欲しいなぁと思いますが、100枚もどうするんだ?って思いますよね。それをもし一月もたせることが出来ても多すぎるくらい。
それとですね、注文する時に「大葉を1セットください」ってわけにはいかないのね。少なくとも他の注文も含めて合計で1000リンギットぐらいは買わないと申し訳ないと思うんですよ。
卸問屋もいろいろで100-400リンギット程度でも売ってくれるところもあるんですが、それってパッと行ってパッと買ってくる時だけで、「日本からわざわざ注文ごとに空輸する」場合、少額だと間違いなく迷惑になるのははっきりしていますし、「勘弁してください」って言葉だけは聞きたくないと思うわけです。
ということで大葉は時々、気が向いた時に「スーパーで買う」ということになりそう。
こういう状況は、大葉以上に絶対に欲しいと思っている「三つ葉」も同じなんですわ。
三つ葉の場合は「香りが少ない」のではなくて「思った様に育たない」んです。これはクアラルンプールの気候に関係しているのだろうと想像していますが、ゴールドコーストではわっさわっさ育って使い切れないぐらいだったのが、どうもこちらでは駄目で、ひ弱なのがどうにか「生きています」という程度なのね。
見た目は良さそうでしょ?でもなぜかここで止まるんですわ。
これじゃ、吸い物にちょっと使う程度なら良いけれど、おひたしにしたら全部使っても足りない。
三つ葉もローカルで育てられていて、いつ行っても買えるのですが、ひと束4リンギでかなりの量。これはある時、10束買った時の画像ですが・・。
我が家としては通常の使い方なら、1週間にこれがひと束あれば十分なんですが、その量を自分で育てて確保するのも難しそうな気がしています。
結局ですね、私が野菜類を育てるのは、育てることそのものが面白いこともあるんですが、「食べて嬉しい」から作るんですね。でもまともに食べられないのなら作る意味が全くないわけです。手間はそれなりにかかりますし。
またそんなことを思いながら野菜を育てるのも、野菜に対して申し訳ないと思うんですよ。「美味しいね~、いつもありがとうね~~」と育てるのじゃなくて、「おめぇら、しょうもねえなぁ」なんて思いながら育てたくない。
育てるのに「こんなに簡単なのか」って思ったのが「バジル」で、まぁ、この気候にビッタリ合うんでしょう。簡単にどんどん大きくなります。
ところがですね、我が家ではバジルの出番が無いのね。息子が「バジルはあったほうが良いな」なんて言っていたくせにただの一度も使いませんでした。ヨメさんは基本的にあの手のものって1年に数回使う程度ですし、自分の家で育てる理由も全く無いのね。でも育てていれば使うと思ったけれど誰も使わない。
「お前の出番もないねぇ」なんて私が話しかけながらたまに葉っぱを摘んで食べる程度。(笑)
だからこれも止め。
コリアンダーに関しては大量に必要ではないのですが、ほんのちょっとだけちぎって使いたいことはけっこうあるのでできることなら育てたいのですが、これもうまくいかず。ひ弱なのが「どうにか生きている」程度にしかならず。
これはこれで育て続けるのも良いのかもしれないけれど、見ていて忍びないんですよ。可哀想で。これは種から育てたもの。水やりですが、上から掛けようものなら全部、倒れてしまいます。
そして是非欲しいと思っていた「イタリアンパセリ」ですが、これは苗を買ってきても種から育ててもうまく行かず。
続いているのは「かいわれ大根」ぐらいですかね。これはかなり出番があって、昔から「大根おろしの代用」で使うことが多かったんです。かいわれ大根は水っぽくないのが良いし。またキャベツの千切りに混ぜたり、いくらでも使いみちがあるのね。
そして作るのが馬鹿みたいに簡単で、種を蒔いて8-9日で収穫できる。それも巷で言われているように「毎日水を替えましょう」なんて面倒なことはせずに、私のやり方は途中で一回、水の補給をするだけで出来るようにしました。
もやしの様に育てるのも良いし、このように陽にあてて緑にしても良いし、白いままでもOK。
とまぁ、今はこんな感じです。
でもその内、「じぐしょ~~~、リベンジだ~~」なんて思うことがあるかもしれませんが、今はその予定は無し。
本当に残念です。