我が家の車ですが「フロントガラス」に小さなクラックが出来たのは前に書いた通り。追い抜こうと思ったトラックから落ちた小石がフロントガラスに当たって出来たものです。
放置しても良い場所なのですが、小さなクラックもそのままにしておくと「育つ」んですね。ヒビが大きくなってきますし、フロントガラスの「強度」にも問題がでてくるので結構危ない。
傷そのものを修理する方法もあって、業者に出すなり自分で修理する「キット」も売っている。でもこれもまた全体の強度が気になる。
一番安心なのは「ディーラーに持ち込んでフロントガラスの交換をする」ってことになりますが、問題は価格。
ディーラーに聞いたところ、ディラーとして受けると「8000リンギットぐらい」と恐ろしいことをいう。でもま、これは日本でも同じで、外車の点検、整備、修理、車検を三和モーターとかヤナセに出すとかなり高い。
では街の業者に出すか。ここが難しいところでどんな部品を使いどんなふうにやるのかはピンキリで、業者選びは簡単ではない。
今回、ディラーの営業マンのサジェスチョンで「ディーラーの下請け」を紹介してもらいました。その業者のいう価格は4750リンギ。マレーシアで車関係の仕事も長くやっている、そして自動車の保険もお願いした友人に聞くと「そんなもんでしょう」ってところ。
しかしもっと安くあげる方法もあるんですね。それが街の業者に「非純正品」を使って修理をお願いする方法。これだとかなり安くなるはず。
大事な部品なら純正品じゃないと怖いですが、部品によっては純正品である必要がないケースもある。
さて、フロントガラスは?
ここが私にはわからないところなのですが、今回は「安さ」を求めるのはやめにしました。理由としては「車がまだ新車同様」であることと、「そもそも安さを求めるならその車を選ばなかった」ということ。またマレーシアの事情はわかりませんが、転売する時に「純正品ではないもの」を使っている車は敬遠される、減額されるのが多くの国では常識であること。
結局、フロントガラスの交換で4780リンギ。それプラス、フィルム(光の透過率を下げる)が必要でそれの料金が980リンギ。これが高いと思いましたが、そもそも車の購入時にフィルムを張ったディーラー指定の業者がまさに今回の業者でしたので、任せることに。
トータル5760リンギ。(T_T)
でも保険で3000リンギ出ますので、差額の2760リンギが我が家の支払い。
車を自宅まで取りに来てくれて、その時にこの差額の支払いをしました。保険分の3000リンギは保険会社に業者が直接請求することになっています。夕方には納車されるとのこと。
今回良かったのは、保険加入時に「フロントガラスの破損の特約」に入っていたこと。保険会社はTokyo Marineですがこの特約が無い保険会社もあるとのことで、そこは要注意だし、その特約があると聞いてTokyo Marineにした経緯もあります。
また「保険を使うと次年度から割引がなくなる」件ですが、このフロントガラスの特約に関しては、それを使っても「次年度からの割引には関係ない」とのこと。
この割引って保険を使わないと最大50%オフ程度になるわけで、修理が必要な時に保険を使うべきかどうか悩むんですよね。少額の修理なら保険を使わないほうが良いわけで、そうじゃないと割引額の方が修理代金より多いなんてことが起こる。だから高額な修理にしか使わないことに私はしています。
40数年間、車を運転してきまして保険を当然掛け続けてきましたが、今までに保険を使ったのはたったの一度だけです。東京の首都高速で単独事故を起こして車を「全損」にした時。もし保険がなかったら大変な金額を払わなければならなかった。
また「盗難」も考えられるわけで、やっぱり保険に入らないわけにはいかない。
でもこの保険、特に「車両保険(自分の車用)」が高いんですよね。マレーシアでもちょっと良い車は価格も高いですが、保険代が年間30万円を超えるなんてことは普通に起きる。エイヤ!ってなもんで高額な車を買うと保険代だけで50万を簡単に超えちゃう。
だからといって、たとえ日本から持ち込んだ中古だとしても、「車両価格」を日本での価値を念頭に置いて低く見積もって「掛け金を安く」すると、日本では安くてもマレーシアでは車両価格は高く、「何か起きた時にマレーシアの基準で計算」しますから、修理代の「全額が出ない」ことも起きる。
マレーシアって間違いなく物価も生活費も安く上がりますが、車一台、ちょっと気の利いたものを買おうと思うと、マレーシアの安さが簡単に飛んじゃうんですね。
車好きにはかなり厳しい国で、好きな車を買おうものなら、下手をすると「住んでいた国(たとえば日本)より出費総額が増える」ことになる。
またMM2Hは「車を一台、【無税で】海外から持ち込める」「マレーシアで生産、組み立てられた自動車を一台、【無税】で買える」と言われていることも、これは実は【無税ではない】のであって、【保税】と考えるべきなのは多くの方がすでにご存知のこと。
これを知らないと、「転売」しようとしたときに驚くんですね。無税だと思っていたのは「その時点で納税義務がない」だけのことで、「転売時にはその時の車両価格で計算した税額を支払う」義務がある。
海外から持ち込んだ「ポンコツ」だとしてもマレーシアでは「車両価格が高い」ケースがあるし、免税で自動車を購入しても、転売時には「その時点での車両価格から計算した税額を支払う」必要があるので、「マレーシアで長い年数、乗っていた」場合は基準値が毎年下がるので安くなりますが、「すぐに転売」しようとするとかなり高額な税金を払わなければならない。
このブログの読者にこのことをご存知でない方はいらっしゃらないと思いますが、もしこれからマレーシアに渡るつもりで車を持ち込もう、あるいは免税で車を買おうと思っている方は、このことを知らないと後でかなりびっくりすることになるはず。
では、「自分が持ち込もうと思う車の「マレーシアでの価値」はどのくらいか」とか、それを「X年後」に売る場合にはどのくらいの税金を払わなければならないのか、あるいは新車を免税で買った場合ですが、これは「免税額」は簡単にわかるものの、転売時に「どのくらいの税金を払わなければならないのか」は【MM2Hの代行申請をする業者】に聞くしか無いと思います。
でもそんなことまで調べてくれる業者が多いとは思えませんし、その手の情報を調べてくれる会社も私は知っているのですが、ここに紹介することはできません。
その手の「車両価値」や「税額」をマレーシアの担当部署に行って調べてもらうわけで、かなり面倒な仕事になりますし、かと言って、「調べるだけで業者への料金が発生する」はずですし、でも業者としては「そんなことで課金は出来ない」と思う傾向もあるし、この件に関してはっきりした答えを知るのは簡単じゃないんですね。
だからその業者を私がここで紹介すると「業者に迷惑がかかるだけ」になりかねないのです。その辺はご理解いただきたいです。ネット内を丹念に探せばやってくれるであろう業者は見つかるはずですので、興味のある方はお調べになってください。m(_ _)m
また将来の税額はあくまで「予想」でしかありませんし、車種、年式、状態によって違いますからますます難しい。
私としては、「自動車を海外から持ち込まない」「免税で買ったとしても税込みで買ったと考える」必要があると思っています。
車好きって「そこらに走っていない特別な車」を持っている傾向があるし、そんな車を持ち込んだら「修理に苦労する」のはわかりきっていて、部品は海外から取り寄せ、時間も数カ月掛かるなんてことが簡単に起きる。
私はゴールドコーストで「日本からの中古車の輸入販売」をしていましたが、地元に無い車の修理って「時間も金も掛かる」のが普通。小さいものなら航空便で取り寄せますが、まぁ、修理費が結構高くなるのは常識。
ではマレーシアでも売られている車なら持ち込んでも良いだろうと思っても、実は車って「現地に合わせて作られている」のが普通で、ボンネットを開けてみたら中身が違うなんてこともあるし、外装の部品もそれは同じ。
車の点検や修理に関してですが「ディーラーは【海外から持ち込んだ車】は面倒を見ない」のが世界的には常識で、日本から持ち込んだ日産の車、あるいはベンツやBMWも同じ。その場合は街の修理工場にだすしかない。これってポンコツならいざしらず、好きな車で「難しい修理」の場合は結構悩むんですね。
ましてや新しい車だとコンピューターやセンサーを数多く積んでいて、ディーラーの特殊な機械がないとわからない、直せないなんてことも起きる。
ただし「トヨタ」に限っては「日本から持ち込んだトヨタ車」の面倒を見てくれるディーラーがあるとのこと。シャーアラム店だけだそうですが、今もそのサービスをやっているのかどうかはわからない。
でもま、ポンコツを持ち込んで、修理は町工場でやってもらい、大きな修理でお金がかかるなら「捨てちゃう」つもりなら良いんじゃなかろうかと。
巷で良く話が出るのは「転売したいのだけれど買い手がいない」ってこと。これは買う方だってその車が海外から持ち込まれたものなら「あとあと困ることが起きる」のは知っているし、「売り手が見つかっても税金が高い」なんてこともあり、「でも日本へ持って帰るのは面倒」なんてこともあって、「引き上げ時にはマレーシアに置いていく」ことも多い様子。
「売れたら売ってね」とか「名義は変えずに乗ってもらう」とかいろいろでしょうが・・・・。
ダラダラと長くなりますが、もう一つ重要なことを書いておきます。
マレーシアのディーラーから「ローンで買うと安い」って話。これは大嘘ですからご注意を。
ディラーに行ってもネットのサイトを見てもわかることですが「ローンの利率が非常に低い」のね。だからそれを知ると「現金は定期にして自動車をローンで買ったほうが安い」と思ってしまう。
ところがですね、マレーシアのローン利率の計算が我々が知っているのと違うんですよ。
例えば、300万円の車を利率2%のローンで買えるとしますよね。5年、60回払いとしましょう。
マレーシアの場合はこういう計算をします。
300万円 X 2% X 5年 で 金利合計は30万円です。
この30万円を60回で割るんですね。それが毎月の金利となる。
計算は簡単ですが、これっておかしいのがわかりますよね。この計算方法だと「毎月支払っているのに常に300万円に対する金利を支払っている」ことになる。最後の最後の支払いでも「全額に対する利子を支払う」ってこと。
これを日本流の計算、あるいは住宅ローンみたいに計算すると「2%ではない」のね。当然、銀行の定期金利より高くなる。
ま、考えても分かるはずで、本当にこのローンの金利が2%なら、ローン会社は「ローンなんかせずに銀行に預けておいたほうが儲かる」ということ。こんな損するようなことをするローン会社があるわけないじゃないですか。
もしも毎月支払うローンじゃなくて、5年後の一括払いで年利2%なら良いんですけどね~~。でもそんなことは絶対にない。(笑)
この辺も前にブログに書きましたので、興味がある方は検索して見てください。