あらためてはっきり書きますが、私は
「2pips狙いをする」なんて、私は書いたことは一度もない
のです。ここははっきりしてください。
私はそう書いていないのに、勘違いする方が続出しています。今更始まったことじゃないですが。(笑)
ではなぜ2pipsのことを書くのか?
「2PIPS抜けていればそれで全く問題がない」
ってことなんですよ。
この辺が理解できないから勘違いするんでしょうね。
普通の人はFXにしても「2PIPS抜いてもしょうがない」と思っているからだと思います。
それだけ「大きな値幅を抜かなくてはならない」という思い込みが「すべての人にある」んじゃないですかね。
「利益は【値幅】ではなくて、ロット数を増やして出すもの」
だというふうに私は考えていますが、そこのところが理解できないと、「2PIPS程度抜いても何にもならない」と思うはず。
そこが問題だ、と私は書いているんですよ。
特にスキャルピングの経験もない、理解していない人には全くわからないのかもね。
逆に「確実に2PIPS抜ける手法を持っていないと大きくなれない」「勝ったり負けたりするようならスキャルはやめたほうが良い」ということでもあります。
それと多くの人は
「勝ったり負けたりするのは当たり前だ」
とも思っているでしょ?ま、それはそうなんですが、それを容認してはダメだってこと。一回一回のトレードで勝ち負けがあるのは当然ですが、一日のトータルでそんなことを延々繰り返しているといつまでたってもロットは増やせないし、パチンコへ行って「勝った負けた」とやり続けるギャンブラーと同じになってしまうのね。
2pipsをばかにするんじゃなくて、(一日のトレードの平均勝ちPIPSは)2pipsは何が何でも死守しなければ大きくなれないんですよ(でも2PIPSを抜くために大きなドローダウンを受け入れるなんて馬鹿な方法も駄目)。
ま、好きにやっていればよいのですが・・。
それと目の前の波動が10-20PIPS(あるいはティック)が動く波動、先物っていろいろあるわけですが、その中で「2pipsしか抜かない」なんて馬鹿なこともありえないんですよ。10でも20でも50でも「抜ける時には抜く」のが当たり前じゃないですか。
でも「基本は2pips抜ければそれでOK」だってことなんですよ。ここで「たった2PIPSでも抜ければ、この自分の手法で良いんだ」という自信を持つことが何よりも重要で、それさえ勝てなければ絶対に大きくなれないし、2PIPS抜く自信もないのにロットを大きくするのはただのギャンブラーでしょう。
これが理解できていない限り、私がここに書いていることは「全く意味がない」ことになります。
「スキャルの基本は【目の前の波動で勝負する】こと」だと私は考えていますが、目の前の波動が5-7pipsしかないのが延々と続くことが特にFXだとあるでしょ。それなのに「多くの人は10-20pipsを抜こうとする」。これって「とんでもなくおかしな考え方で、自分の【願望】【欲望】をコントロールできていない」ってことだと私は考えます。
「釣りに行って、そこには小魚がうじゃうじゃいるのに、それを馬鹿にして【大物狙い】をする」のが【普通の人】なんですね。この気持は私だってよくわかります。でもそこの考え方を変えない限り「スキャルで大きくなることはありえない」んです。
「大物が釣れるのは【偶然】であって、大物釣りを狙うべきではない」
という考え方です。
これは実は中長期投資も同じで、「大きく値が動いている場所だけ見て」これをどうやって取ったら良いのか考えるでしょ。そんなに世の中うまく行きますかね?
私もそれを取る、大きな波動を見つけることに半端じゃない年月を費やしましたが、(私の結論では)それは【不可能】だったんですわ。
でも「眼の前の小魚をどうやって捕まえるか」と考え方を変えたところに活路を見出したわけです。
それでも「大物を釣り上げたい」という「身勝手な願望」を消すことは出来ないのね。それだけ人間の欲望ってわがままで強い。
でもその願望を消し去ることが出来れば「活路が開ける」ってことでしか無いんですわ。
だから「2PIPS抜ければそれで良い」と私は常に自分に言い聞かせるし、初心者の息子にもそれを常に言い続けています。
でもこれって実戦ではなかなか難しいのね。大きな波動の中で小さな利幅しか取れないと「俺は馬鹿だ」なんて思うのが普通ですから。小幅でも「勝つことが重要」なのを忘れちゃうのね。だから息子には「昔の武将になったつもりで挑め」と常にいっています。「負けは死を意味する」わけですから、そのぐらいの気構えでやってほしいわけです。そして「勝てるのなら2PIPSでも構わない」わけです。そしてそのための手法構築、チャートセッティング、対象選びが重要になるんですね。でも2PIPS抜きの設定にするのではないってこと。
余談ですが、随分前にテレビ番組にFXの世界では有名らしい「三空」というトレーダーが出ていました。そして彼が私と全く同じことを言っていたのに驚きました。「2ピップス抜いて、一日の目標は20ピップスだ」と。それで9桁の資産を作ったと。
ほ~~、わかってるじゃんと思って(笑)、彼の事を調べていた時に、「ネット上でリアルタイムトレード対決」みたいのがあったのね。それではなんと彼は下げトレンドを無視して「この辺で反転するはずだ」と逆張りを仕掛けた。ところが値は落ちるばかりで彼は2-3回ナンピン買い下がりをしたんです。あらあらあらと思ってみているうちに彼は「大損を出して損切り」した。
なんだ、全くのド素人じゃないかと思ったわけ。(笑)
言っていることとやっていることがまるで違っていました。それ以来、一切彼のことは忘れましたし、彼が実際に「通常」ではどんなトレードをするのかも知らないし、なぜ「カリスマ」と呼ばれるようになったのかもわからず。多分、FXを普及させたい「思惑を持っている連中」が彼をカリスマに仕立てただけかな?なんてことを想像していますが。(笑)
ま、考え方もトレードスタイルも人それぞれで、万人に共通の「これがベストだ」という正解はないんですね。
でも「私の中には正解がある」んですよ。それは理屈じゃなくて実績。それが無ければ今の私も無いわけです。
そして「2PIPS抜けていれば全く問題がない」「それが出来なければスキャルはやめたほうが良い」ってこと。
自分の「中途半端じゃなく強い願望、欲望を抑えるため」に、「2PIPS抜ければ良いんだよ」と私は言い続けるわけです。
でも私は「2PIPS狙いでトレードするべき」とはいままで一度も書いたことはないんですね。
そんなの当たり前じゃないですか。(笑)
でも世界のスキャルパーの多くはそういうこともやってるのね。でも私とは全く違う手法のはずで、そのやり方は私は全くわかりません。
私としては皆さんも私と同じような考えたを持つべきだ、なんて全く考えていませんし、トレードに関する考え方もスタイルも10人いたら10人まるで違うのね。そしてそれって「これが自分に一番あっている」とそれぞれが信じているはずで、私はそれを否定しようとも思わないし、「どうあるべきか」の議論も机上の空論も「全く意味がない」と考えています。
ただ私は自分が見つけたやり方、かつてそれでやっていたスタイルでマレーシアで次のレベルを目指そうと思っているだけで(世界的な金利低下で収入も激減していますし 笑)、これからもそれでやっていこうと思っているわけです。他のやり方では私は勝てませんから。そして息子には「それだけ」を教えてやっています。彼が紆余曲折を(自分で)経験して彼のスタイルを見つけるのを見守るほどの私に残された時間的余裕はありませんから。
そしてそれをここに書くのは「もしかしたら他のトレーダーにヒラメキやブレイクスルーを与えることが出来るかもしれない」と思っているからで、全く理解できない、全く違うと思われたとしてもそれはそれで全くかまわないわけです。
それぞれが「勝てている手法」でやれば良いだけのことでですが、ただ机上の空論だけは排除したいと思っています。