トレード対象として「FXを見直す」のも良いかもしれない 【相場】

古いエントリーが表示されているかもしれないので、是非、「投稿日」を確認してください

私がFX嫌いなのはいつもここに書いているとおり。その理由は

◯ 証券会社との相対取引で「競馬のノミ屋」と同じだから
◯ 実際の売買値がわからない
◯ 出来高がわからない
◯ Bid & Askは証券会社が設定したもので実際の買い手売り手がいるわけじゃない

基本的に、普通のトレードだと売り手と買い手がいてそれぞれの売買希望価格で売買が行われますよね。それを仲介するのが証券取引所で、証券会社はそれと我々顧客と繋げるだけの役目。

ところがFXは実際の売り手も買い手も見えなくて、我々が売買する相手は証券会社そのもの。当然、売買価格はその証券会社が決めて提示している。

私はこのシステムがどうしても気に入らないわけです。ちょろちょろ遊びでやるには良いにしろ真剣にトレードしてトレード額も大きくなってきたらやっぱりここが気になるわけです。そして過去にはいろいろあったんですよね。提示された価格で約定しないとかスリッページが大きいとか、利益を引き落とそうとしたら拒否された、口座を凍結された。またFXはMT4というチャートを使う業者が多く、このソフトをトレーダーが使うということはそれに対応したサーバーを業者を持っているわけで、「業者に有利に働くようなプラグインがある」なんてのも嘘か本当かわかりませんが、内部告発があったり。

そもそも、スプレッドはほとんどゼロ。手数料もゼロ。なおかつスワップポイントもつけて、中にはボーナスとしてトレード資金を振り込むとそれに応じて一定の額をプラスしてくれたり。

これっておかしいじゃないですか。どうやってその証券会社は利益を出すんです?

ま、トレーダーの80%は損をすると言われていますし、ノミ行為だとすればそれだけで利益が出るんでしょうが、私にしてみるとこういうビジネスモデルってまさに「公認ギャンブル」と同じなんですよ。だから私にはまともな世界には見えないし、そこで一生懸命トレードするなんて馬鹿丸出しだと感じるわけ。

ところがそういうFX業界は駄目だと、実際に売りても買い手もいる市場で売買するシステムが出来てきた。日本にもそういうのがあるらしいじゃないですか。私は日本の事情は全く知りませんが、クリック365とかいうのはそれなのかな?

またECNってのがあって、大手の銀行がオンラインでつながれていて、実際に彼らの出すBid & Askで売買できるようになってきた。これは証券取引所を介しているわけではないですが、透明性はあるんでしょう。当然、証券会社はインチキが出来るシステムじゃないので「手数料は無料」ってことはなくて我々トレーダーは手数料を払わなければならない。これって当たり前のことで、「手数料があるのは嫌だ」なんてのは飛んで火に入る夏の虫かもわからない。

私がFX業界に詳しいわけではなんでもなくて、実態はどうなっているのかも噂レベルのことしかわかりませんが、私としてはちゃんとした証券取引所を介した売買をしたい、するべきだと考えています。

だからFXをトレードするとしたらECNだと思っているわけですが、先物もあるんですね。CMEに上場されている。そしてFXというかForexをやるなら先物のほうが良いと言うことに関しては前に何度か書いたことがあります。透明性はばっちりだし、DOM(板情報)、そして大事な「出来高」も見えますから、わけの分からないスリッページも起きない。今はECNでも板情報が見えるようになった。

ただし、私が思うForexの世界ってデイトレ向きには出来ていないんですわ。USD/EURが世界最大の取引があるわけですが、どの証券会社でも板情報を見ると上限があるのがわかる。これに関しては何度も書いていますのでここで詳しくは書きませんが、どんなにうまくデイトレを続けてもあるところで頭打ちになるんですね。ま、そんな大きくなることを考えていなければ問題は無いわけですが、どちらにしても上限があるので、それを超えたい場合、トレードスタイルを根本から変えないと駄目。これって「仕切り直し」でもあるわけで、持続性を持った自分の売買スタイルを追い求めていけば「青天井で利益を出せる」わけじゃない。ここは長期計画を立てるにあたって重要な点だと思っています。

ま、そんなもろもろのことがありまして、私はFX、Forexに関しては「暇つぶし」には良いにしても真剣にトレードする対象とは見ていなかったんです。

でも最近、為替はどうかな?とチャートを見てみますと、いいじゃん、いいじゃん、いいじゃ~~~んと思うことが増えてきた。(笑)

例えばですが、USD/JPYでも練行足でみると結構面白いんですね。今までは分足、ティック足で見ることが多く、練行足でみることはなかったわけです。でも今、ティック足や練行足が簡単に使えるNinjatrader一本に絞ってからFXを見るとそこにはまるで違う世界があったのがわかった。

もう超初心者向けの細かい説明はしませんが、普通の分足よりティック足の方が動きがよく分かるわけです。動きが緩慢ならチャートは縮まり、動きが活発になるとチャートは長く伸びて動きを追いやすくなる。だからとりあえずティック足を出しますが、それと練行足を比べるとこれだけ「見え方」が変わります。

上が練行足。下がティック(120)足。ティック足も練行足も「一定の時間軸」がありませんからチャートを並べても同期はしませんが、大体同じ時間帯の動きでもこれだけ見え方が違う。

この違いを大きいと見るか大して変わらないと見るかはそれぞれのトレード手法によるわけですが、私から見ると「かなり大きな違い」があって、トレードのし安さは練行足の圧勝です。

こんなのを見るとFXも良いなぁと思うわけです。(笑)

また一般的な株式指標の先物(例えば日経225、ダウ、SP500)は、今の時代ほぼ24時間トレードできますが、「動く時間帯」ってはそれなりに決まっているんですね。でもFXは、かなり幅広い時間帯でピコピコ動いていますから、「思い立った時にトレードするには最適」だと思います。重点は他の先物に置きながら、動きが面白くないと思った時にFXを見てみるなんてのも良いかもしれない。

ただしこのFXは上に書いたわけのわからないFX。じゃぁCMEに上場されているForexはどうなのか、それを比べて見ましょう。CMEのForex先物は、一般的なFXの様にペアがいろいろありませんし、USD/JPYにしても計算が違うというか、JPY/USDなんです。意味がわかりますかね?

つまり我々一般がドル円の相場を言う時には「1ドルは日本円でいくらか?」という見方ですよね。これがUSD/JPY。ところが先物はそれが逆で「1円は何ドルか?」の表示。ですから、一般的には「下がれば円高(ドル安)、上げれば円安(ドル高)」ですが、先物は「下げれば円安。上げれば円高」ですし、1円は0.009145ドルとか単位もかなり違ってきます。

値動きが逆になりますが、単位が違うのでティック(刻み値)も変わってきます。

上が先物のJPY/USDで、下は普通のUSD/JPYです。

赤の矢印で示した「範囲」を良く見てみてください。上段の先物のほうがティック(刻み値)が小さいのがわかりますよね。だからティックで言えば「波動の大きさが大きい」ということになります。

ここは非常に大事な点で、「波動は大きい方がトレードしやすい」わけですから、先物の方にアドバンテージがあるということ。このチャート比較で大事なのは横グリッド線の幅。10ティックで横グリッドを入れてありますが、上のほうがそれが小さく、下のほうが大きい。つまり「上のほうが値幅を抜きやすい」ということになります。

下の一般的なUSD/JPYも練行足で見るとトレードしやすいのがわかると思いますが、上のJPY/USD(CMEの先物)はもっとやりやすいってこと。

赤矢印で囲ったFXの下げ波動は20PIPSぐらいの動きですが、先物では裏返しの上昇波動ですが40ティックはある。ここが注目するべきところ。

わかりますかね?

この比較を見ても何がなんだかわからない方はチャートの最適化をもっと研究したほうがよいかも。「自分がトレードするべき対象をどう選ぶのか」という点で私が何よりも重視するのは「3-8ティックが抜きやすいこと」です。つまり「波動の幅が何ティックあるのか」が重要だということ。この動きの幅が小さいと、例えば日経225がそうであるように「上下の幅が50円幅」程度だと、それこそ10-20円抜きになってしまうわけです。でも波動の値幅が15-20ティックあれば8-12ティック抜きを狙えるということ。

このように「勝ちやすい対象を選ぶ」ことは非常に重要で、値動きが小さいトレード対象の場合は本当に細かな「値幅取り」の繰り返しになってしまう。ただしいつも書いているようにドイツのBundの様に値動きが小さくてもチャートに乗りやすいとか、ロットを大きくするのが簡単とか、そういう利点もあるので「波動が大きい」、つまり「ボラティリティの大きさ」ばかりに注目しては駄目なんですね。

そういう意味で、この例に出したCMEの先物であるJPY/USD(6J)ですが、値動き、ボラティリティとしてはトレード対象として面白いですが、ではこれ専門でやっていけるのかどうかを考えた場合、「駄目」なんですよ。理由は簡単で出来高が大きくないですから、Bundみたいに50ロット100ロットと増やすことは不可能なのね。

でも一番最初に書いたように、多くを望まなければ、また暇があったときにトレードする対象としては充分面白いんじゃないかと。

上に出したチャートを是非よーく見てください。この比較を見て、「おなじに見えるけれど・・・」という人は勉強も経験もまだまだと言って良いかもしれません。逆に「おおお、これだけ違うのか」ってのがピンと来る方は、「世界に目を向けると【自分を待っている対象がある】」ってことなんですね。是非視野を広げていろいろ見てみたら良いと思います。

私は日経225専門だとか、オイルやゴールドは全くわからないとか、それはそれで良いと思いますが、探せば自分にピッタリのものがあるかもしれないことをお忘れなきよう。

 
 
 

「にほんブログ村」のランキングに参加しております。是非、応援のクリックをお願いします。

にほんブログ村 海外生活ブログ マレーシア情報へにほんブログ村 海外生活ブログへにほんブログ村 海外生活ブログ ゴールドコースト情報へ