最近、ヨメさんと二人だけで外食に行くことがないので、ヨメさんに言ったんですよ。
「焼肉を食べにトラジ(Lot10)に行こうぜ」って。
すると「行きたくない」なんて言うんですよ。焼肉好きで「美味しい肉をちょっと食べたいタイプ」のヨメさんは、ガッツリ食べたい系の私や息子が気に入っている「韓日館」より間違いなく「トラジ」の方が良いですから。
なんで?と聞いたところ、
「時間を掛けてあの混んでいる中心部には行きたくないし、楽しみにしていたLOT10の地下にはもう買いたいものもないし。食事だけしにあそこまで行くのは嫌だ」と。
言われてみれば私もそう思うわけで、往復1時間以上掛けて、そしてあの混んでいる中心部を考えると気が滅入るのは運転手である私も同じ。そしてLOT10の地下の品揃えの変貌に先日かなりがっかりしたことはヨメさんにも話してあるし、「トラジ」も良いけれど、その為だけにLot10まで行くか?とは私も思うわけです。でもヨメさんは焼肉好きだし、喜ぶと思ったんですよ。
「じゃぁ、どこにする?」
となったのですが、なぜか二人共沈黙。
ヨメさんが口を切りました。
「どうしても行きたいお店ってないのよね」ですと。
私も「うん」と答えた。
「焼鳥の酉玉だけはいつでも行きたいと思うのだけれど、そう思うお店がないのよ」とヨメさん。
これには私も同意。でも酉玉はすぐ近くだから問題なくて、もしKLCCにあったらわざわざ行きたくないと思うのかも。
なんか変だなぁと思うんですよ。KLには良いお店がいくらでもあるし、まだ行っていない良さげなお店はゴマンとあるのに、「よし!あそこに行こう!!」という気が起きないのね。
それも、ヨメさんも私もそうだってのが、おかしくないか?
考えてみると、一緒に住んでいる長男にもその傾向がある。かつては週末になると必ず出かけていたのが最近は全く外出しない。たまに知り合った日本人青年と遊びに行く程度。今はその友人と「フルムーンパーティ」(タイの南部パンガン島で毎月満月の夜に開かれるビーチパーティー)に行っているけれど普段は私が「XXXに行こうぜ~~」と言わないと出ようともしない。彼から「XXXが面白そうだから、行ってみようよ」という話も出てこない。
散歩に出るなんてこともしないし、コンドのジム、プール、サウナも全く興味がなくて一度も行ったことがない。このコンドに来てから様子を見に行ったこともない。ジムやサウナなんてどこにあるのかも知らない。それは3人共同じ。ただプールだけはわかる。いつも見えるから(笑)。でもプールサイドにも近寄ったことはない。プールが温水なのかどうかも知らない。知ろうとも思わない。
なんなんだ?
3人揃って病気にでもかかったのか?
いつも「我が家はみんな引きこもりです」なんてこのブログに書いていますが、それが冗談じゃなくて本当にそういう生活になっている。その中で私だけは「買い物に行く」ので2日に一度、あるいは毎日出かけるけれど、彼らは一歩も家から出ない日の方が遥かに多い。でも買い物好きの私も以前みたいに遠出をすることは殆ど無い。結構面白いと思うTTDIもなんと7ヶ月も行っていない。いつも道が混んでいてイライラするミッドバレーは全く行かなくなったし、比較的近いワンウタマにも行かなくなった。そして今までたまには行こうと思っていたスリアKLCCの伊勢丹もLot10も品揃えが悪くなったので行きたい気は失せた。
外に出たくないのは習慣か?
確かに「出癖」ってのはあると思っていて、我々だってかつては「今日はどこへ行く?」みたいな時期もあった。少なくとも週に一度は外食なんてのは普通だった。
それが今では、本当に引きこもりの生活になっている。食べ物で釣ろうと思っても行かないなんて考えられないんですわ。
私は「あそこもここも行ってみたい」という願望は持っているのだけれど、一人で行こうとは思わない。
こんな生活で大丈夫なんだろうか。何かに取り憑かれているんじゃないかと思ったり。(笑)
好きなように生きるのが一番だけれど、我が家は異常だと私は感じるわけで、「週に一度は外食に行くと決める」のも良いと思うんですよ。でも誰もウンとは言わない。
このままで大丈夫なんだろうか。
私たちは目的を持ってマレーシアに来たわけだけれど、本当に自宅でそれだけやっていれば良いのか?でも仕事に関係ないヨメさんが「気晴らしに外へ行こう」とも思わないって・・・。
なんか、変だなぁ・・・・・・。我が家はマレーシアに来るまでこんな生活をしたことがないのに。逆にマレーシアに来たら外出は多くなると思っていたのに。
まさかマレーシアの空気というか「気」が合わないのかなぁなんて思ったり。だってもし日本に行ったら毎日、朝から一日中出っぱなしになるのは間違いがないし、もし日本で住むことになっても「引きこもりで一歩も外に出ない」なんてことはあり得ないと思うんですわ。それはゴールドコーストに戻っても同じだと思う。
「気」かぁ・・・。そんなのもあるのかもしれない。
こんなことを書くと非難轟々だと思うけれど、KLって雰囲気がどんよりしていてワクワク感を感じないんですよ。なんだかいつも気持ちが停滞してしまうのを感じます。
気候かなぁ・・・。
ペナンやランカウイに住むことを選んだ人たち、あるいは駐在組の中には「そうそう、そうなのよ」なんて思ってる人もいるかもしれないなんて思ったり。
その内、無理やりヨメさんを誘ってランカウイでも行ってみようか・・。でもゴールドコーストには行かない。「(マレーシアに)帰りたくない」なんて言い出す可能性は大いにあるし、そんなことで「マレーシア行きを決めた頃に罹ったストレスが原因と言われる乾癬という病気」が悪化したら大変なことになる。家庭崩壊もあり得るかもだ。
長男は一体何を考えているんだろう。あいつってなかなか本音を言わないからわからないことが結構ある。でも本音は聞かないほうが良いのかと思ったり。
私の本音?
う~~む、考えないほうが良いのかもしれない。
我々のマレーシア生活って長くは続かないのかな・・・。
今思えば、その兆候ってマレーシアに来てすぐにあったような気がするんですよ。私たちはKLの観光も一度もしたことがなくてKLタワーもなんとか広場もバツーケイブもその他有名な場所に行ったこともないし行こうとも思ったことがないのね。マラッカにも行ったことがないし、行こうという話題も出たことがない。日本やオーストラリアから友人が遊びに来ても観光に関しては我々は付き合わないことになっているし。
マレーシアには住めないと結論づけてMM2Hがあるのに来ない人、マレーシアには飽きたと帰るMM2Hは結構いるみたいだけれど、我々はまだ住み始めて1年半。そう考えるのにはちょっと早くないか?でも駐在組にしても来たくて来たのではない人はたくさんいるだろうし、早く帰りたいなんて思う人達も多いのかも。
仕事だと割り切ればそれで大丈夫なんだろうか。でも我々のその仕事も任期があるわけじゃなくていつまで続くのかはわからず。一生かもだ。(笑)
私には目的がはっきりしているから良いけれど、それにヨメさんや長男を付き合わせているってもしかしたらとんでもないことをしているのかもしれない。
マレーシア関連のブログを見ると、マレーシア好き、マレーシア生活をエンジョイしている人ばかりだけれど、そういう人ばかりで我が家みたいなのは珍しいのかな?
どちらにしても我が家はこのままではうまくないと思う。何か変な、予想もしていなかったことが起きているのは確実。でもそれが何なのか良くわからない。