近畿財務局の書き換え問題ですが、我々国民が「大問題だ」と思うのと、法律的にはちょっと違うという点があって、「大阪地検は立件するのが難しい」と言っているらしいことはこのブログにも何度か書いてきました。だからこそ大阪地検は朝日にリークしたのではないかと。ま、この辺は憶測でしかありませんが、「立件が難しい」というのは事実のようで、それに関して読売新聞に詳しく出ていたのを辛坊治郎氏が解説しています。
03:35辺りから。
改ざんに関係する法律は3つあるとのこと。
◯ 虚偽有印公文書作成罪 (嘘があれば罪。今回は簡略化しただけ)
◯ 有印公文書偽造変造罪 (判を押す人が変更しても罪にならない。関係ない人がいじれば罪となる)
◯ 公用文書等毀棄罪 (文書を破いたり元の意味が損なわれたりすれば罪となる。今回は大筋に大きな違いが出ない削除)
こういうことから「立件は難しい」と前から複数の弁護士が言っていましたし、だからこそ大阪地検は世論の後押しが必要でリークをしたのではないかと。
どこがリークしようと、ここで大事なことは「近畿財務局」も「財務省」も国家公務員は「改ざんしてはならない」のは当然としてもこの「法律上どうなのかを熟知していた」んじゃないですかね。当然、弁護士にも事前に相談していたかもしれない。
電子文書管理システムを見れば、「誰がいつどこを変更したか」はすぐわかるのに、なぜあえてやったのか。その理由は「法律的に問題にならないであろう」という読みじゃないですかね。ましてや世間が気が付かなければ知らん顔して終わるわけですから。でももしバレたら大騒ぎになるであろうけれど、「逃げ切れる自信はあった」ということじゃないかと。我々一般が想像する「佐川氏を守るためにそこまでやるか?」というのは単なる倫理とか常識からの判断でしか無くて、「罪にならないのなら問題なし」という考え方があるのを忘れてはならないと思うわけです。
でも野党は「もっと上の方からの指示があったに決まっている」と態度は変えない。そしてそれを聞く多くの国民は「だよね~、あやしいよね」といつまでもいつまでもそれを言う。
法律上問題がないレベルだなんて冗談じゃないぜ~~と思いますが、日本は法治国家ですから、法律に則って進めるしかないんでしょう。佐川氏の答弁も国民を馬鹿にしているとか疑惑が深まったとかなんとでも言えますが、佐川氏が「追訴の恐れがある」となれば答えないで良いという法律があるのだから、しょうがない。
倫理的、感情的にどうかは別にして、日本は法治国家なのを忘れてはならないってことでしょう。
でも野党は未だにそこのところは無視して「感情論」で騒ぐ。
この理由ははっきりしていると思うんですよ。国民は難しいことはわからない、知らないから、「一般常識」や「感情論」で流される。それを野党は知っているから、感情論、倫理上どうなのかと騒いで国民感情を煽る。今回の真相がわかろうがわかるまいが、国民が「安倍をおろせ!」と騒ぐようになれば野党の勝ちですから、その線でプロパガンダをするほうが彼らにとっては簡単で、またそれは彼らの伝統と言っても良くて、「論点を微妙にずらして騒ぎ、国民に不信感を与える」のは毎度のこと。あの安保法案だって戦争法案と呼び、徴兵制度も始まると騒いだ。安保法案をちゃんと理解しようとする国民の出鼻を挫くには十分なほどの破壊力がある。ましてや自分で判断しようとしていないような国民は、簡単に野党の作戦に乗せられる。おまけにテレビも新聞も野党と同じ方向の報道しかしないんですから。
でもネットの中では真実が多く語られている。テレビや新聞がわざと放映しない部分がネットでは流れたり、政治家、評論家もテレビや新聞などでは「言えないこと」をネット番組では時間を掛けて話していたり。
ところがネットは私がそうであるように、どこの誰が何を言っても良い場所だから、ガセネタも多い。でも新聞テレビの情報は偏向している。さぁ、どうすれば良いんですかね。
誰でも好きな議員、学者、評論家がいますよね。彼らがテレビ新聞で言うことと、ネットの中でいうことと「どう違うのか見てみる」だけでも有意義だと思います。彼らの多くが言うことですが、テレビでは決まった短い時間内に話を収めないとならず、多くは台本があると。そしてそれから外れることを言えばその部分は放映されないし、次からは呼んでもらえない、干されることが起きると。なぜ真実、本音を言うと駄目なのか。それはテレビや新聞には「彼らが持っていきたい方向がある」ってことでしかないじゃないですか。
だから対談をする場合には本来は右派も左派も呼ぶべきなのに、左派だけで固めてみたり。ワイドショーなんか酷いもんで、関口宏のサンデーモーニングなんて左派の集まりでしか無く、あの番組にかつて出ていたケントギルバート氏が酷評しています。この傾向は朝までテレビみたいな討論会もそうで、人選は幅広いように感じますが、MCの田原総一朗氏が自分の考える方向へ議論を誘導したり、違う意見を言うものには怒鳴ったり、途中で話を止めたり、そんなことが普通に起きる。
でもネットでは規制もなく、テレビでは絶対に言えないようなことでも出席者が言いたいことを言うから面白いと思います。
それらはユーチューブで簡単に見ることが出来ますが、ネットをあまり見ない人は「ユーチューブに自分のアカウントも作らない」人が多く、気に入ったチャンネルや番組を続けて見る方法さえ知らない人がいる。ユーチューブを見る度に検索したり、おすすめ動画を見ているようじゃ核心を話している人たちの有意義な番組を見ることも出来ない。ユーチューブにはテレビみたいに「番組表」もありませんからどうにもならない。
でも自分でアカウントを作れば、自分が気に入った人や番組は「お気に入り」と同じ様なシステムの「Subscription(購読)」としてマークしておけば、新しい動画は自分のアカウントに入れば自動的にピックアップして見ることが出来る。それをやらないと自分の好きなものを中心にユーチューブで見ることは絶対に不可能。
でも面白いもんで、こういう私のヨメさんはPCは全く駄目な人で、今はやっとiPadをいじれる程度。ヨメさんはユーチューブが好きでいつも見ていますが、もちろんアカウントなんか持っていないしそれが何かも知らないし、常に「検索」をしてユーチューブを見ています。でも彼女が見たいのは「お笑い」中心で、テレビで放映されたバラエティを見たいだけですからそれでも問題はないんでしょう。(笑)
ネットの中を見て時事問題を深く知りたいと思うとびっくりすると思います。テレビや新聞では左派が主流ですが、ネットの中には左派のまともな番組は皆無と言っていいくらい。私は自称保守派ですが、左派の考え方もしっかり知りたいと思うのですが、そういうのって本当に少ないんですよ。
でも保守系の番組はいろいろあって、討論会や様々な事案を掘り下げて検証する番組とかいろいろあります。
どうしてなんですかね。左派はテレビや新聞のほうが利用価値があると思っているからとしか考えられないのですが、どうしてテレビや新聞のほうが利用価値があるんでしょうか。
プロパガンダの道具としては最高だから、と私は邪推しています。
支持率をとったり、アンケートもそうですが、新聞が報道するものとネットの中とはかなり大きな乖離があるのも面白いと思います。「ネットを知らない人たち」と「ネットを有効に使う人」との間には大きな大きな溝、壁があるんじゃないでしょうか。