なんだか最近、嘘か本当かわからない情報ばかりが錯綜して、それで世論も形成され、政治も軍事も動いてしまうのが気になっています。
でもそれって人類の歴史がまさにそれなんでしょうね。戦争をしたり、政治家の熾烈な争いも、その前に「情報戦」があってそれ次第で歴史が決まってしまうのが現実なのはわかるのですが、なんだかなぁと思います。
そういう意味じゃ一般人ってバカなのかお人好しなのか、そういうことって考えないし、ましてや日本人に取っては「情報戦で勝つ」のは潔くない、卑怯だという文化があるから余計、脳天気になるのかもしれないと思ったり。それって「治める側」から言えば楽勝で、一般市民って常にコントロールされる側にあるんでしょうか。でもそれでも幸せなら良いのかもしれないですが、「サファリパークに飼われる動物」と同じだと思うと面白くありません。
そんな情報戦も、もし国対国でやっていて、負けたらその「サファリパークも潰れる」としたらやっぱりうまくないわけで、でも難しいことはわからないしどこに真実があるのかもわからない。
太平洋戦争(大東亜戦争)も同じで、キッカケはアメリカが日本に突きつけたハル・ノートで行き場を失った日本が真珠湾攻撃に出たことになっていますが、近年になって世界的に動いていたコミンテルンの影響がわかってきて、あのアメリカでさえ共産主義者に繰られていたのもバレた。そして蒋介石、蒋介石婦人のプロパガンダの影響って凄くて、とにかく日本は情報線でもやられっぱなしだったのかわかってきた。
また国内も同じで、真珠湾攻撃や広大なアジアへの伸長も「軍部の暴走」だけでは片付けられない様々な要因がある。戦争は軍部の暴走だと考えるのが一番簡単だけれど、「国民がその気にならないと戦争は起きない」のが近代では当たり前のようで、そして「企業の利権」が絡んでいるのは間違いない。日本国内でも「参戦やむなし」の世論を作ったのはまさに朝日新聞だし、東南アジアでは日本企業が利益を独占しようとした。
アメリカですが戦争はしないという公約で大統領になったルーズベルトに取って、参戦するためには「日本の真珠湾攻撃」が必要だったのでしょう(真珠湾攻撃の前にアメリカが日本に中国大陸から先制攻撃する案は了承されていた)。アメリカのベトナム戦争では参戦するためのキッカケとして「トンキン湾事件」が偽装されたのも後年、わかったこと。
今の日本も全く同じで、モリカケ問題なんかまさに情報戦。どこに真実があるかなんてどうでもよくて、ありとあらゆることをこじつけて現政権を打倒しようとする野党。そして真実をまるで隠そうとしているように見える現政権。どちらもおかしなことをやっているとしか私には思えなくて、所詮、「世論をどう動かすかが勝敗を決める」と双方がわかった上での情報戦にしか見えない。
今回の財務省事務次官のセクハラ問題もなんだか変で、私としてはあれはアウトと思うけれど、でも見方によっては「被害者がいないのに加害者の刑が確定」みたいなところがある。殺人事件だって裁判が行われて、「殺人」が実際に行われてもそれの背景にあるものをはっきりさせるじゃないですか。でもあのセクハラ問題は、日付も場所も被害者も特定せずに加害者の罪を確定させる世の中の論調って何かおかしくないですかね。
井戸端会議で聞いた噂だけを根拠に、他人を断罪するのに似てる。
だからこそ、財務省は「被害者は連絡してくれ」というのだろうし、それは流れとしては当然だと思うわけです。
でも問題はややこしいセクハラで、被害者に出てこいなんてのは人権、二次被害もあると財務省を叩く。では事務次官の人権はどうなっている?
これって「電車の中の痴漢」に似ていて、痴漢だ~~と騒がれたらもうそれでアウトなのと似ているように感じます。
でも福田事務次官がまったくセクハラの事実を認めないってのもおかしいなぁと思ったのですが、やっぱり出てきた。あの音声は合成された可能性があると。
TBSのビビットという番組で、あの音声ファイルを「日本音響研究所」で分析をしてもらった結果、
◯ 声は本人だとしても「三箇所の違う場所で録音された可能性がある」
とのこと。
これが真実だとすれば、福田事務次官が「覚えがない」というのが事実になるし、音声を世間に出した週刊新潮を告訴すると息巻いていたのも理由がわかります。
でも私としては、どこのどんな場所でも記者に対してああいうことを言ったであろうことは事実に思えるわけで、それだけで「辞任」「更迭」は当然かと。
ただ世の中にはジャーナリストは山のようにいて、古くからのジャーナリストも「政治家や官僚から情報をもらうためには、【男性記者は癒着】【女性記者は色気】を使う」のはその世界の常だと。情報提供側の政治家や官僚とて、気に入った記者じゃなければ絶対に何も重要なことは話さないわけで、長い年月をかけて人間関係を作らなければ情報なんか手に入らないと。
私は若い頃、営業畑にいた頃に「ある有名百貨店の女性課長」からセクハラを受けたことがありました。人間関係を作らないと仕事ももらえないわけで、どうにかキッカケを作ってお茶を飲み、食事もし、飲みに行くような人間関係を作るわけです。男芸者みたいなことも、相手がそれを好むならやる、そんな時代でした。一緒に飲みに行ったあと、タクシーの中で「あそこを握られた」なんてことがありました。「私は絶対いつかあんたと寝るからね」という言葉のおまけ付き。
ここで怒るなんてことはしないわけで、笑いながら話をそらすだけ。
そんな過去を今回のセクハラ問題で思い出しました。
逆を言えばですね、相手を陥れようとした場合、簡単にできるってことでもあるんですね。うまく近寄って誘ってその気にさせて、そしてタクシーの中の出来事を証明する、あるいは音声だけでも録音してあれば、私は彼女を首にすることもできたかもしれない。でも納入業者の私がそんなことをすれば、うまく行って「両成敗」で、下手をすれば私の会社が納入業者から外されて終わる。
事務次官のセクハラ問題ですが、前から彼は際どいことを言う人で有名だったらしく、今回の女性記者は朝日テレビの記者だというのがわかった。そこで上司に相談したところ「これを使うな」という話になって、彼女は「セクハラが黙認される危機感を感じ」週刊新潮に持ち込んだというストーリー。
でもそのストーリーとて作られたものかもしれませんよね。朝日テレビが直接騒げば違う展開になるのは間違いがなくて、新潮に持ち込んだのは個人であって、騒いだのは新潮。朝日テレビは「世間に出すな」と止めた側。
ちょっとスケベな親父と食事やお酒を飲む時に、女性が真横に座って身体をつけるとか、目つき一つで男っていろいろ感じるわけで、その気にさせるのは簡単でしょう。
だから今回の事件は「ハニートラップ」の可能性はかなり高いと思うけれど、それを立証するのは簡単ではないし、そもそもハニートラップだとしても引っかかるほうが悪いのは世の中の常識。でもあえて問題発言をしますと、あの程度の言葉のやり取りでセクハラと騒ぐぐらいなら「情報を得るのを仕事とする記者」としては全く使えないやつだと思いますわ。多少の犠牲は覚悟して相手の懐の中に入るのが記者の仕事で、真面目に普通にやっていればどうにかなる仕事じゃないでしょうが。ハニトラじゃないとすれば、私はアホな記者だったとしか言いようがないわ。でもそんなアホは記者にいるわけはないと私は思っていて、真面目な善良な女性のフリをしているとしか思えません。あるいは彼女自身、自分の色気が気に入られていたことに気が付かなかったのか。だとしてもやっぱりかなりのアホってことになる。でも日本はなぜか幼稚園みたいな良い子の論理が通る国だし、善と悪をはっきり区別したがるのね。それも感情論で。
騙し騙されるのが世の中なんですかね。
騙し騙されると言えば、今、結構話題になっているのが「シリアの化学兵器」問題。アメリカは化学兵器をシリアが使ったと断定し、それにイギリス、フランスも追従してシリアを攻撃した。
ところがですねぇ、過去に何度も「シリアの化学兵器使用」は言われているけれど、どれ一つとしてはっきりした証拠は出ていないらしいじゃないですか。
また過去に「サリンが使用された」ことは数度あって、それもシリアの攻撃とされているけれど、もともとそれはトルコが作ったサリンであるのはわかっていて、それがアルカイダに流れたこともわかっているらしい。でもそれはすでに在庫がなくなっているはずで、今回使われたのは「プール用の塩素」を原料にして作ったものであると。
この辺がどうなっているのかは我々がわかるはずもないですが、いまだかつて「シリアが使ったというはっきりした証拠」は現地入りした調査団も掴んでいないらしい。
またロシアが殺そうとした元スパイ親子ですが、あれに使った毒薬は「ノビチョフ」というロシア製の毒薬と言われていますが、「ノビチョフなら間違いなく死んでいる」とプーチン氏が言ったのも間違いがないらしい。では誰が一体やったのかは謎の中ですが「英国の反政府勢力」である可能性が言われている。でもそれはテロリストみたいな存在ではなくて日本で言えば「野党の過激派」の策略だと。そのうち、「使われた毒薬はロシアのノビチョフではなかった」と発表される時がくるだろうとも言われている。となれば現政権は大打撃なわけで、それの攻防が行われていると。
こういうことは「巷の噂」というより、西側、東側のシンクタンクやジャーナリストが発表している内容。(話の出処は有料情報で取っているのでここには書けません。田中宇の国際ニュース解説)
トランプ氏の今回のシリア攻撃も、前回と同じく、今回もやらなければメンツが立たないのと同時に、攻撃場所は事前にロシアに報告済みだったのが言われていて、シリアも大きな打撃は受けていないとの話。
なぜトランプ氏はそんなことをするのか。これは実はアメリカの内政問題でもあると言われていて、「このままでは露と戦争になる」と心配する軍産複合体に「ロシアと戦争しないでくれ」と言わせ、それに押される形で民意を盛り上げ、米軍のシリア撤退、米露協調を実現させる理由にしようとしていると。
ま、話はここまで来ると「陰謀説」になってしまって、「NY911テロはアメリカの自作自演」と同じレベルで、本当のことは全くわからない。
でも我々が聞かされ、真実だと思っていることって、日本のモリカケ問題然り、太平洋戦争然り、そしてついこの間の「イラク戦争」もつぶさに見ていた我々には「何かおかしい」「何か裏にある」ってのはわかりますよね。「大量破壊兵器を持っているという疑惑だけ」で一国を攻撃して消滅させたんですから。
中国なんてそれの最たるもので、言っていることとやっていることがまるで違う国。
私がどうしても許せないのは、台湾問題もそうですが、間違いなく中国が侵略をしているチベットやウイグル、南モンゴル問題。大国の思惑一つで小国が消え去ろうとしている。こんなことが許されるのか?そしてそれには何も言わない、世界の国々。イカサマじゃないですか。平和だ人権だなんて良くシャーシャーと世界は言うと思います。
でも中国が南シナ海で主張する九段線や、環礁を埋め立てて「軍事拠点にはしない」と言いつつ軍事拠点化したことには「一応文句をつける」。でもそれとて中途半端なアピールでしかなくて黙認状態。
どうしてこの海域が中国の領海だと言える?信じられません。
世界は「金」で動いているとしか言いようがないですよね。「儲けさせてくれれば多少のことは目をつぶる」のが世界の常識。中国も悪いし、それを見て見ぬふりをする世界も同罪。
こんな世界で、どうやって、何を子供に教えて育てるんですか?
嘘をつくな、真面目に生きろ、平和を大切に、人権を守れとか、そんなことは大嘘なのが今の世界。これは企業も同じ。
だから私は、小さくても自分の理想の国、家族を作りたいと思う。絶対に権力者の嘘やまやかしの幸せの中で生きたくない。
食えなくなっても野垂れ死にしても、「サファリパークの外で生きる自由」を私は大事にしたいし、そこで生きるすべを子どもたちに教えたい。
長いものには巻かれろ?
冗談じゃない。もしそうしなければ生きていけない世界なら、こんな人生さっさとくれてやろうと思う。