年寄りデイトレーダーとしてはいかに手を抜くか、楽をするかが非常に大事になってきます。目も全く使い物になりませんから、長い時間モニターを注視するってのもできないのね。
それとですね、「集中力」が若い頃と比べて全くと言ってよいほど無いのね。フト気がつくと他のことを考えていたり、ただただボーッとしたりで、世の中は65歳で定年てのは当たり前だと思うわけです。(笑)
でも死ぬまで頑張ろうと思えばなんらかの手を考えないとなりません。
そしてですね、昔からデイトレーダー、というかスキャルパーみたいなトレードスタイルですが、マレーシアに来てからは「練行足」を使うようになりましたので、大きな動きが見えるようになったのね。だから狙う値幅も大きくなったのは良いのですが、それだけ「時間がかかる」わけですよ。だから良いことは良いことなんですが、チャートを監視し続ける難しさが出てきたわけです。
そもそも私はチャートを見やすく可視化するのは重要だと考えていて、雑念を取り除くためにも重要だと思っています。でもサインが表示されてもモニターを見ていなければわからない。ということで「音声」でわかるようにしました。またサインが出たらメールを送るようにも出来るので、それを多用しようと。
ところがですね、もともと裁量型トレーダーですから、自分が思う「ここだ!」というのをチャート上に表示させるのが難しいんですよ。
でもそれじゃ可視化も音声を出すのも出来ないのね。
ということで、まだまだ完成にはほど遠いですが、「売買サイン」というより「値動きに注意しろ!!」というサインだけでも出れば良いと思うんです。それが出ていない時には、ボーッとしていてもよいし、知らない間に居眠りしても音でわかりますから。(笑)
そのサインで売買すると言うより、「モニターを見てみろ!動いているぞ!」というのがわかれば十分。
そこからスタートしてインジケータ類を整理したり、新しいものを導入したりして、そこそこ使えるものが出来てきました。
前の日記に紹介した「Sine Wave」もそうですし、それが出現した時には音でわかるようにします。
この赤緑のラインがそれ。
このラインが出た時に音声でわかれば楽ですよね。数分の動きなら見ていれば良いですが、数十分となったら集中して見ていることは不可能。
ところが紹介した時に説明をしたように、このSine Waveってのは値動きが綺麗な波動に乗っている時にはそのまま使えますが、トレンドが出来た時にはラインを大きく超えてくるのね。そしてトレンド状態の時にはどこで撤退するかはこのSine Waveだけではわからないんですよ。一応、押し目・戻しの「Pull back」は表示されるし、トレンドの終わりも感知して「End」の表示も出るのですが、そもそもこのSine Waveは裁量トレード向けのインジケータですから、きっちりした場所でサインを出すようにはなっていないのね。
ということで、「ピーク時に撤退場所がはっきりわかる」サインも足してみました。
つまりトレンドに入ってもいつそれが反転するかわかりませんし、トレンドも小さな波の集合体ですから、その一つ一つの波を取るのがダボ流なのは何度も書いている通り。そして一波で撤退したらそれで終わりではなくて、次にまたトレンドに沿う波動が来たら「再出撃」するわけです。それもロットを増やして出る。
ま、出撃場所も難しいですが、撤退場所も同様に難しいんですね。決め打ちで何ティック抜ければ利確という方法もありますが、やっぱり着いていけるところまでは着いていきたい。でも私の場合は「波を超えてトレンドを追いかけることはしない」わけで、大きなトレンドでもそれを数回に分けて取る方法。
ということでこんなのを作ってみました。
言葉で説明するより動画の方がわかりやすいはず。
これはあくまで「撤退場所」を知るための改良です。出撃サインは全く別のアルゴリズムを使いますが、それは今ここでは詳しく書きませんが、でもトレンドを見てDoda Donchianを重視しています。とりあえず、撤退の場所がわかりやすいように作ってみました。トレンドが確認出来ている場合はオシレータ系やSine Waveを使いますが。
これに必要なものはこのブログに何度も書いていますし、興味がある方はぜひ過去ログを読んでみてください。全く同じものを誰でも作れますから。
何度も書きますが、これは「撤退場所」を視覚的、聴覚的にすぐわかるようにしています。出撃ポイントにも使えそうなサインがありますが、ダボ流は「トレンドを確かめて、その方向への波動に乗る」というトレード方法なので、このチャートで見る撤退ポイントと出撃ポイントは全く異なります。でもやっぱり出撃に使っても面白いサインはあるので「小さなロット」で偵察隊として出撃するのはありかもしれない。で、トレンドが確認出来たらそこで追撃をするとか。ま、使い方はいろいろ。
この例に使ったチャートはEUD/USDの先物6Eです。動画は何倍もの倍速で動かしていますが、元の先物自体の動きも結構早いです。でも他の商品の場合はこれほど早く動かないものも多いわけです。また動きが早いものは「出来高が少ない」のが普通で、大きくなることを目的とした場合、必ず「頭打ち」になるんですね。これはこのEUD/USDの先物6Eも同じで、何十ロットなんて注文を出したら値が飛んじゃいます。
ですから動きもそこそこで100ロットぐらいは全く問題がないドイツのBundが良いと何度も書いていますが、でもずーっとモニターを見ていられるかと言うとやっぱりそれは難しいのね。
ですからこういうチャートを作って「注目するべき場所」が音声で出るだけでかなり楽ができることになります。(笑)
これらのサインが出たから「買う」とか「売る」とかじゃなくて、「要注意!チャートを見ろ!」という意味のサインとして使います。
これがあればモニターを見ながら動きを追うのは不可能な、莫大な出来高があって、でも動きがまるで無いような国債系も扱えるようになります。また時間軸を変えたチャートでも同じ様に使えますから、決してスキャルパー専用ってことでもないんですね。長い時間軸で動かして、一日に数回のサインが出るような設定でもメールでそれがわかるようにしておけば、外出していようが他の仕事をしていようが参戦できますから。
これはアメリカの10年ものの国債ですが、2-3日掛けてこんな動きをするものでも監視できるようになります。これの出来高はすごいなんてもんじゃなくて、1000ロットでも値が飛ぶようなことはありません。いつかこれをトレードする日が来るんだろうか。(笑)
ま、こんな感じでチャートをリファインして楽ができるようにしたいと思います。そしてそれの延長線上には「自動売買」も見えるわけで楽しみがあります。
自動売買は遠い将来の夢でしかありませんが、音声を出せるってことは「注文を出す」ことも可能ですので(BloodHoundを提供している会社のBlackBirdを使えば簡単にできる)、出撃してから「撤退は自動」でという形にするのは難しくありませんからいつかやってみようと思います。これが出来たら、「出撃サイン」が出てからチャートを見て吟味し、出撃したらあとは「放置」なんてすごいことが出来るかも。(笑)
損切りに関してはこの程度の値動きだとー5ティックの決め打ちで十分で、逆に5ティック思惑と逆に動けばチャート上では完全に形が崩れますから、「崩れたら撤退サイン」と合わせて使えば問題ないと思います。
今回の動画は「撤退サイン」が主目的ですが、この音を出させるインジケータはBloodhoundで管理していて、まずは「出撃サイン」が出るようにしています。そして出撃をした後に「撤退サイン」が出るように切り替えるようにしています。そうじゃないと出撃もしていないのに「上だの下だの」声が出たらうるさいだけですから。(笑)
興味があるかたは是非やってみてください。
やっぱり道具って大事で、基礎知識がなければ「何をどうしたら良いのかわからない」だろうと思いますが、「自分のやりたいことが出来る道具」を揃えるのは重要だと思います。
---------(後記)-----------
実はこのエントリーを書いたのは数日前で、土日にまた少し改良を加えました。
マルチタイムフレームを使って、上位の長い時間軸でどう動いているのかを一瞬で目視できるようにするのは大切ですが、上位の時間軸ではどうしても反転が遅れるんですね。ここの問題をちょっとだけ改良してみました。赤緑の帯状のところですが、赤でもない緑でもない部分があります。この歯抜けの部分は「わからない」というより「下位の時間軸の動きを優先する」という風に使います。
トレンドが出来ずに上下にフラフラ動いている時にでも出撃できるようなシステムじゃないとデイトレーダーとしてはやっていられないので、そこを基本としたチャートづくりをしていますが、トレンドが来た場合の「勝負ポイント」をわかりやすくしてみました。勝負ポイントではロットを数倍大きくします。またそれが続けばまた大きくするピラミッディングを行います。
でもそれが来ないと利益が大きく乗らないということではなくて、あくまでそれは「ボーナス」であって期待はしないという考え方です。基本は「小さな利ざやを稼いで溜め込んでいく」のがダボ流のトレード法で、それだけでも十分大きくなれるのは前から何度も書いている通り。でもボーナス時期にはそれをしっかり頂いて(笑)、先に進むための「時短」として利用するってこと。
トレンドが来るとプライスと各インジケータの乖離が大きくなりますが、トレンドが来たかどうかは分足かティック足のチャート(トレード対象によって違う)で見るようにしています。でもそれもこのチャート上で簡単にわかるようにするにするのが次の課題。チャートを見ればすぐわかるわけですが、それを音声で教えてくれるシステムにして「いかにして手抜きをするか」が年寄りトレーダーとしては非常に大事なポイントとなります。(笑)
例えば大きな動きを見る別チャートですが、EUD/USDの先物6Eの場合は1500ティック足で見ています。
もしかしたらこれだけでも十分トレードできるかもですね。でも私はもっとこまめに取りたい。というか「大きくなるためにはロットを大きくするしか無い」というのが私の持論なのは読者の方はご存知のはずですが、ポジションを持つ時間が長くなればなるほど「恐怖は増大する」んですね。「少ないロットで長く持つ」という方法もあるとは思いますが、それだと大きくなれないんですよ。ちょっとロットを大きくしただけで(理屈抜きに私の場合は)ビビりますから。(笑)
でも数分、長くても10分程度ならかなり大きくしても大丈夫。これも売買対象によって違っていて、そういう意味でも「動きは鈍い」けれど「チャートに乗りやすく」「値が飛ばない」そして「100ロット程度なら全く問題がない」ドイツのBundがベストだと思うし、それは何度もここに書いています。
例えばこれ。ドイツの先物ですが、やっぱりアメリカ時間が始まる時間帯から動きも大きくなり出来高も膨らんできます。このチャートはマレーシア時間の20時30分から21時00分ぐらいまでの動き。
最小ロットの1ロットで10ティックはEUR$100ですからとっつきやすいはずで、これもBundの利点だと思います。この1ロットの売買に必要な証拠金(Margin)は証券会社によって違いはありますが、EUR$500から$1500程度。これはデイトレの場合で日を跨ぐ場合は$3000程度。これは最低限必要な資金で、これではマイナスが出たらすぐに取引不能になりますし、万が一のことも考えてこれの3倍から5倍は用意するべきだと私は考えています。
ただし、基本的には一勝負事のリスクは-5ティック(損切り)で、それ以上のマイナスが出ることはないという前提ではいます。でも万が一の万が一に100-200ティック一瞬に動いて損切りも約定しないようなことが起きても破綻はしないという想定も大事で、「そんなことは起こりえないだろう」という考え方が「安心を生む」ことになりますから重要だと思います。ギリギリの資金でやると不思議に勝てませんし。(笑)
ま、1ロットの売買で5000ドルまでは必要ないと思いますが、5000ドルだとしましょう。そして資金が2倍の1万ドルになったらロットも2倍にする。15000ドルになったら3ロット、2万ドルになったら4ロットと増やしていくわけです。
さて貴方の手法なら上のチャートの30分間の間にどれだけ利益を出せるでしょうか。10ティックで100ドルですが、上手い人なら300ドル以上抜けるでしょう。でも100ドルとしましょう。またBundはこの後もまだまだ続きますから、一日20Tickを目標にするのが良いと思います(これに関しても私は何度も書いています)。金額でいうと200ドル。
これをコンスタントに稼げるようにするのが何よりも大事で、1ヶ月20営業日として4000ドル。これを(Bundの場合は)一ヶ月のノルマとして設定します。
これをどんどん貯め込むようにしないと駄目なんですね。絶対に使っては駄目。そしてロットを大きくして行きます。
1年でどのくらいになるのか、ここで取らぬ狸の皮算用をしてみるのも面白いと思います。
でも世の中そう簡単にはいかないのね。まず必ずと言ってよいほど「ビビリ」が出てきますから、資金が増えてもなかなか大きく出来ないのが普通。(笑)
どちらにしても「毎日どうにか20ティックを抜く」ことが原点。
と同時に、マイナスの日があるようじゃ駄目なんですね。1日ベースで勝ったり負けたりするようじゃ危なくて大きく出来ませんから。当然、ドローダウンが大きいシステムは論外です。
1日20ティック抜けて、それでプラマイゼロぐらいの感じで進めるように頑張る。これは最初のロット1枚の時も10枚になっても30枚になってもやることは同じ。