シリアで拘束されている「安田純平氏」って拘束は二度目なのね

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シリアで拘束されてる日本人が「私の名前はウマルです。韓国人です」「とてもひどい環境にいます。今すぐ助けてください」という映像が流れたのは数日前。

なんで今頃?と思ったのですが、拘束している側はISじゃなくてアルカイダから離脱した武装勢力「シリア解放機構」とのこと。拘束されてすでに3年たった様子。

日本としては人質に身代金を払うわけにはいかないのだろうけれど、早く開放されればいいなぁと思っていました。

ところがどうもこの安田純平氏はジャーナリストであるとともに左翼活動家みたいなんですね。

イラク戦争の時にイラクに渡り、イラク側の「人間の盾作戦」に参加して米軍の攻撃をやめさせようとしたんですね。

その後、イラクでイラク軍やイラク警察に数度拘束され、そして開放された。

この時に日本が動いたわけですが、彼は日本に帰国する日本が負担した経費を支払うこともなく、それどころか日本政府を訴えたんですね。「自衛隊がイラク駐在をするから(PKO)からこうなった。日本政府のせい」だと。

彼は彼の信念があるから危険な場所で取材するんだろうけれど、「自己責任でやっているのだから(日本政府)は口や手を出すな」という発言を過去にしている。彼は外務省や警察から何度と無く退避勧告を受けていたのだけれど、それも無視していた。

その他、2015年6月19日には「シリアのコバニには欧米からもアジアからも記者が入っていて、フェミニストの若い女性やら学生メディアやってる大学生やらまで集まっている。経験ある記者がコバニ行っただけで警察が家にまで電話かけ、ガジアンテプからまで即刻退避しろと言ってくる日本は世界でもまれにみるチキン国家。」と日本政府を批判している。

また、「 トルコでも爆破事件があったし、コバニなんてあのあたりではかなり安全といえるんでないか。 いまだに危ない危ない言って取材妨害しようなんて恥曝しもいいところだが、 現場取材を排除しつつ国民をビビらせたうえで行使するのが集団的自衛権だろうからな。」としている。

そして「現場を否定するということは個々の人間の存在を否定するに等しいと思う。せっせと取材の邪魔をする安倍政権とかその支持者。」と退去要請に憤慨している。なおかつ「これまでの取材では場所は伏せつつ現場からブログやツイッターで現状を書いていたが、取材への妨害が本当に洒落にならないレベルになってきているので、今後は難しいかなと思っている。期間限定の会員制で取材経過までほぼリアルタイムで現場報告することも考えてたが、危険すぎてやっぱり無理そう。」

そして、政府や外務省が心配することが起き、行方不明になって今に至る。

どんな思想を持つのも日本では自由で、また危険なところへの取材を日本政府がさせないという面も行き過ぎている部分があるとは思っていました。日本のお家芸の国の口出し。

でも他の国ではもっと自由に取材をしているように私でさえ感じていたし、現地の実情の報道をしないとならないと信じる人達には、日本政府はうるさすぎたんでしょう。

さて、自己責任とはなんなんでしょうか。

彼自身、「自己責任でやっているのだから好きにやらせろ。国は口を出すな」というような趣旨のことは何度も言っているわけで、彼は本当に自分の命もかけてやろうとしていたんだろうとは思うんですよ。

でもやっぱり人間って弱いもんで今になって「とてもひどい環境にいます。今すぐ助けてください」と映像で世界に訴えている。この辺に私もなんだこいつ、根性もないなと思うところもあるし、なんだか日本の口だけ達者な左翼のよくあるパターンみたいな気がしないでもないんですが、やっぱり全力を上げて助けるしかないんじゃないですかね。口は達者な馬鹿野郎と思ってもです。そして助けたあとに訴えられたにしてもです。

お前、自己責任で行ったんじゃないのか?って思うのも当然だけれど、勝手に死ねという論調がネットの中で広がっているのは異常じゃないんですかね。

政府は「危険だから行くな」というのは、そう言うべき政府の責務で、「お好きにどうぞ。何かあったら自己責任でお願いします」なんて言うわけもない。そして国だろうが政権だろうが糞味噌に言われてもなにかあったら助けないとならないのが、これまた日本の責務でしょう。

困ったときには泣きつくんだから、政府の言うことを聞け、守れってのもまた違うと思うんです。

行くな、何があっても知らんぞと言われてもやっぱり行く。それがジャーナリストの宿命じゃないんですかね。でも偉そうに政府批判や訴訟をするべきではなくて、黙って行けと私は思う。

ただ大手の新聞社やテレビの記者って、ちょっとでも危ないところには絶対に行かないんだそうですね(国内の災害時も同じだと聞いている)。国にも止められているってのもあるんだろうけれど、骨のなさを感じることもあります。そのくせ、米朝首脳会談だとかそういうときに、NKKはなんと100人の記者団をシンガポールに送り込む。

なんだかあっちもこっちもおかしな感じがする日本です。

 
 
 

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