私は海外在住の一老人でしかありませんが、それでも一票の票は持っているわけで、それの使い方で日本の将来が決まると思っています。これは全ての日本人も同じ。
どうも今の日本は私が思う方向とは逆方向に動いていて、これじゃ日本の将来はないなと思っているのですが、それでも日本がどうするべきか発信する専門家はそれなりにいて、彼らに頑張ってもらいたいと思っています。日本には問題が山積みで、たとえば年金が~~~、福祉が~~~という当事者にとっては大問題がいろいろありますが、私はもっと大きな日本の舵取りをどうするべきか、そこに焦点をおいていつも考えています。
今回、紹介したいのは常日頃私が考えていることを全て端的に説明している動画。話しているのは「田中秀臣氏(上武大学ビジネス情報学部教授、社会資本整備審議会委員)」です。彼はリフレ派ですから、日本が今進んでいる方向、それは財務省が先頭に立ち押し通そうとしている方向とは真逆です。でも私は安倍さんはこちら側だと思っていて、財務省をトップとする世論づくりに負けていてやりたいことを出来ていないと感じるのです。消費税増税然り、緊縮財政然り、安倍さんの本質って最初の三本の矢に見えていてそれは今も変わっていない。でもやりたいことが出来ていない。つまり私に言わせれば公約違反なんですが、安倍さんの取り巻きは自民党議員を含めてまるで考え方が違う人ばかり。
だからアベノミクスは成功したのか?という議論自体がおかしいと私は思っていて、安倍さんはやりたいことを出来ていない。
安倍一強だなんてのは安倍さんを引きずり下ろしたい人たちのプロパガンダでしか無くて、安倍さんは立場上、他の意見を受け入れなくてはならなくて、大事なことがでいまだに出来ていない、着手さえできていないというのが私の考え方です。改憲のことじゃなくて、日本の根源、経済の話です。
今、ネットの世界ではこういう考え方がかなり浸透してきて良い傾向だとは思いますが、新聞テレビ、著名な知識人たちはほとんど皆、違う方向を見ている。どうしようもないなと思うのが野党で、安倍さんが出来ていない事を「やる!」と宣言すればかなり票も取れると思うのですが、頓珍漢な方向を向いている。
酷いのは「次期総理」と言われている石破さん、そしていつか総理になるであろう小泉ジュニア。どうしてこういう人たちを推す人が多いのか私には全く理解不能。この二人は経済オンチと言って間違いなく、あるいは財務省に反対できないのか、財務省が喜ぶことしか言わない。特にひどいのは石破さんで、総裁選に出るというのに「はっきりした政策」をいわないこと。理想論、あるいはメディアや世論に沿うような態度で、「じゃぁどうするのか」ということをはっきり言わない。
私はここに日本の駄目さが見えていると思うんですよ。つまり殆どの政治家って「自分にはやりたい政策なんかなくて(やるべきことがわからない)、有能な官僚をどう使うか(任せるという意味)しか考えていない」のだろうと思っています。官僚が駄目とは言わないけれど、官僚の考え方、やり方で日本が動いていくってところに私は駄目さを感じるんですわ。会社で言えば、有能な社員が山ほどいるんだから、それをどう動かしていくかで会社の将来は決まると考えるのと同じ。大臣の決め方を見てもそれがはっきりしていると思います。誰が大臣になっても大した違いは無いと公言しているのと同じで、派閥だの当選回数だの、順番だのと、国民をバカにしている。
でも今、日本が求められているのは、そういう有能な官僚をどう使うかじゃなくて「組織の再編」も含めた「古い体質からの脱却」だと思うんですよ。「今の社員をどうつかうか」ではなくて、極論を言えば「全員、解雇で一からやり直し」が必要とされる時代だと私は思う。ま、そんなことが出来るわけもありませんが、考え方なんですね。「既存の価値観、常識、慣習の延長に日本の明るい将来は無い」というのが私の考え方。
でもそう考える政治家は少ないようで、特に次にリーダーになるような人にそれが見えないのは大問題だと思うわけです。総理大臣というのは「良い組織があるのだから、それをどう【運転するのか】」が大事なんじゃなくて、その組織さえも疑う、再編する、入れ替えることまで考えないとならないはず。でもそれだけの能力もやる気も無いのが石破さんや小泉ジュニアに見えます。結局ですね、「俺は運転手で、車のことはわからない」と言っているのと同じように思うんですよ。でも今の安倍さんがそうであるように、必要なのは「この車で良いのか?」ってことじゃないですかね。
でもその車とは「既得利権の塊り」であって、いじるのは簡単ではない。「改革が重要」だと皆が言う割には、改革なんかしたらあちこちから矢が飛んでくるのはモリカケ問題を見ていてもわかること。
でも少なくとも、政治家を選ぶのは国民という原点は変わらないわけで、我々国民には国を変える力があることを忘れないでこれからも生きていこうと思っています。
私が思う、日本のあるべき姿をわかり易く解説していると思った「田中秀臣氏」の動画。おはようてるちゃん活動中というラジオ番組からです。たった8分かそこらの動画ですからぜひ見てみてください。
日本にはまだまだ大きくなる可能性があると思うのですが、今のままではどんどん萎んでいくばかりだと思っています。でも経済の底上げは可能で、トリクルダウンをあてにして大企業優先ってのは駄目だけれど、経済の底上げができれば全ての国民にその恩恵があるはず。逆にこのまま進めば、格差や貧困問題はもっと酷くなるはず。
財務省はまた「日本政府の借金」を家庭に例えて「大変なことになる」というプロパガンダ動画を出している。(ここをクリック)
30万円の月収で支出は38万円。8万円のマイナスでローン残高は5379万円です。いつかは破産してしまうほど危険だと。
ここに足りないことは、「資産が無視されていること」と「この家庭の主人はお金をする輪転機を持っていること」、そしてですね「主人に金を貸しているのは奥さんだ」ということ。
資産なんてすぐ売却できないじゃないかなんて言う人もいますが、それは個人だって企業だって同じで、でも会計上、計算に入れるのが常識。でも財務省はバランスシートという根本的なものをいつも隠す。輪転機でお金を刷れば、ハイパーインフレになるとも言う。これは一理あるでしょう。でも日本が金融緩和に舵を切った時に同じく大騒ぎした人たちのとおりになっていないじゃないですか。でも私もこの状態がそのまま続けて良いとは思わない。でもまだまだ日本にはデフレギャップがあって、余裕がある。
だからこそ、「今だから出来ること」があるわけで、このチャンスを逃すべきじゃないと思うんですよ。
緊縮財政が必要だと大騒ぎして、公共事業=悪 と決めつけて、今回みたいな災害が出てくると「防災設備が重要だ」という。バカじゃないですか。なおかつ、これをきっかけに「増税が必要だ」という専門家も出てきた。国土強靭化というのは「未来の日本人も恩恵を受ける」のだから、増税じゃなくて「建設国債の発行」でしょう。こういうアタリマエのことさえも政治家が言えないほど「増税重視」「緊縮財政」が大事だと信じ込んでいる。これは国民も同じで「しょうがないよな。未来の子どもたちに借金を残すことはできない」と。この子供の話を出すのも私に言わせりゃ卑怯でしかなく、子を思う気持ちの強い人は「増税、緊縮財政」に反対できなくなる。
今の日本の方向性を決めているのは「会計士の発想」みたいな気もするんですよ。借金がある?じゃ、工場を売りましょう。本社ビルも売りましょう。人員削減しましょうと。当然これには一理あるわけですが、「成長戦略」が欠落しているんですね。そして今の日本も同じ。「投資」とは何か。ここがポイントじゃないですかね。でもこれを官僚にやらすと「箱物」ばかりつくったり、マレーシアのど真ん中にLOT10みたいなろくでもない物を作る。
嗚呼、日本って全くどうしてこんなことになったのか・・・・