「ビットコイン」が急落。ここで学ぶべきこと

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前に、ビットコインが「現在の上昇基調はブルマーケット(強気相場)の兆し」というニュースを紹介しました。8月30日の日記。【【トレード】【ビットコイン】こうやって投資家心理を誘導するメディア】(ここをクリック)

でも突然、急落。

ほらね、やっぱり下がったじゃないかってことが言いたいのじゃなくて、「ニュースを信用するな」ってことなんですよ。

相場って買い方と売り方が双方いるから値が決まるわけであって、上がるとか下がるとか、どちらかの考え方で決まっているわけじゃない。もしどちらかの力が偏って強ければ、大暴騰、大暴落するわけです。

でも世の中には「上がって欲しい人」「下がって欲しい人」がいて、中には影響力がある人もいるわけですよ。そしてその影響力を使おうとする人もいる。

ニュースが嘘だとは言わないけれど、「そういう見方もある」という一線を超えたら駄目なんですね。競馬の予想屋の予想を真剣に聞く人たちって世の中にたくさんいるわけですが、もし相場、トレードの世界で勝ち組に残ろうと思うのなら、一切それらに耳を傾けてはいけないってことなんです。

上がって欲しい人も、下がって欲しい人も、それなりの理屈は言うのが普通ですから。

これはチャート分析でもファンダメンタルズ分析も同じで、常に反対のことを予想する人が存在するってことを忘れちゃだめなんですね。

かと言って、「誰の予想はあたる」なんて考え方をすると、これってトレーダーでも何でも無い、相場の世界では「提灯筋」と言われる「その他大勢」どうでも良い人達でしか無い。でもそういうトレーダーは決して少なくないから、様々な情報を流して自分に有利な方向へ誘導しようとする人が絶えない。

チャート分析でもファンダメンタルズ分析でも、「自分はどう分析するのか」とやっぱり自立しないと駄目じゃないんですかね。

私はファンダメンタルズは全く無視するチャート信奉者(笑)ですが、チャートだけが「真実」だと思うから。眼の前の数字、過去の値動き。これしかあてに出来るものってないんじゃないでしょうか。

前の日記に書いたのは8月30日。そのときのチャート。

そして今、9月7日のチャート。

もしここで、「上がると思ったらすぐに急落して、ビットコインには近づかないほうが良い」なんて考えるのは全くの的外れで、自分が思うような動きをしてくれるものなんかこの世に存在しないんですね。

逆に「値動きがあるから利益(損失)が出る」ということであって、値動きがあるほうが本来トレーダーとしては喜ばないとならないんじゃないですかね。

いやいや、安定して伸びる業界とか、会社とか、それを探し出すのが投資だと思う方も多いと思いますが、それって一理あると思いますが、「それを探し出すことが自分にできるのかどうか」ってところが大事だと思うんですよ。

もし皆が「この会社の株価は上がる」と思ったらどうなります?その時点ではその株価は大暴騰しているってことじゃないですか?

もしそこまで上がっていないとしたら「この会社の株価は上がらない」と思っている人が多いからそういう動きになるわけですよね。

そうそう、その通り。だから他人が見つける前に自分が見つけないと駄目なんだ、なんて思う?

それが本当に可能だと思います?自分が変な思い込みに囚われてしまう可能性があるんじゃない?株式新聞やその類の週刊誌とかいろいろありますし、その中で「早耳筋の情報」なんて書いてあると気になるでしょ?

でもそもそもそういう事が自分の耳に入る時にはすでにもう遅いんじゃないかと思うのがまともな人の考え方じゃないんですかね。

だから内部情報を知っている人に聞くんだよ、とどんどんエスカレートしてくる。(笑)

ま、そういうのが好きでそれで勝てているならそれも良いと思いますが、なんか変だと思いませんかね。

こういう私も思い出すことがあります。かなり若い頃(20代なかばかな)だったんですが、普通に運転していた時に第三京浜の出口あたりでドッカーンと追突されたんですよ。それも橋の上で、欄干にぶつかって車は止まりましたが、勢いがもっと凄かったら橋のずーっと下を流れる多摩川に落ちたかもしれないという事故。その追突した人は悪気のないまともな人で、丁寧すぎるくらい謝るしちゃんと保障もしてくれました。そしてそれが縁でその人と付き合うようになったんですが、「お詫びの印」として情報をくれたんです。ある上場会社がM&Aで他の上場会社の買収に入ったと。だから今、株を買えば必ず上がると。

これってインサイダー情報だろうと思うのですが、私はその会社の株を買ったんですよ。そうしたら本当に買収劇になって株価は高騰。

その時は嬉しかったですが、これが後々、悪い影響を私に与えたんですわ。

「そういう情報を得ることが出来れば儲かる」ってこと。

その後、私が血眼になってそういう情報探しをしたのは想像できると思います。(笑)

でも世の中そんなうまいようには出来ていないんですね。

バカみたいな話でしょ?

でもこれって、真剣になって証券新聞や週刊誌、ニュースを読むのも同じだと思うんですよ。

そんなことをしても駄目なんだというのがわかるまでにそれなりの月日がかかりましたが、やっぱり私は「誰の目にもわかる真実を重視するべき」だと思うようになりました。

それがチャートなんですね。

誰が何を言おうが、そのチャートに出ていることだけが真実なわけです。

さて、ビットコインですが、どうなりますかね。

そんなことは私にはさっぱりわかりませんので、自分の決めたように分析するだけです。

最近、ブログに出すチャートは誰でも使える「TradingView」というチャートで、使っているインジケータも単純なものだけ。これだけでも値動きって見えるんですね。(TradingViewはここをクリック)

私の単純な見方としては8月27日に「上昇トレンドに入った」と読めるし、9月5日には「また下降トレンドに戻った」と読みます。

そして私の基本は「トレンドに従う」というのがあって、上げトレンドの時には買うことしか考えませんし、下げトレンドの時には売ることだけ。そしてそのタイミングが見つからなければ見ているだけです。

前の日記に、「だからテクニカルアナリストなら、売りを仕掛ける場所探しをするのが順当かもしれない。」と書きましたが、これは逆張り(上昇トレンド中の下げ波動狙い)になりますので、それを狙う人も多いでしょうが、私はそれはしません。

でも大きな下げトレンドの中の小さな上昇波という大局的な見方をすれば、下げ狙いは間違いじゃないし、そういう風に読んだ人はここで利益を出したんじゃないですかね。

どちらにしてもそれは結果論でしか無いわけで、これからどう動くかなんて未来のことは神様にしかわからないんですね。順調に上がっていても、世界のなんらかの変化で値動きなんかすぐ変わるわけですから。

でも目の前のチャートに出ている値動きは真実ですから、その真実を重視して、それが動いている方向に乗ればよいだけだと単純に考えています。そしてまた流れが変わったら、そちらの方向で考えるだけ。

今回みたいに、上がったと思っても「買い出動を決定づける動き」はありませんから見ているだけ。そして見ているうちにまた下がった。それだけのことなんですね。ただし、これは日足だけを見ているとそう見えるわけで、日足の上昇波を重視して、その中で「小幅抜き」をする場合、もっと短い時間足、例えば4時間足、1時間足を見てトレードすれば、十分ロングで小幅抜きはできるのね。ここが超短期売買の面白さ。

当然、いつも私が重視する時間軸で見れば、日足で見える小さな上昇波も大きなトレンドに見えるわけで、5分足でも面白い場面はいくらでもあります。でも前に「ビットコインのデイトレは面白そうだ」と書いた頃と今は全く違うのね。それは値幅です。あの頃みたいに大きな値幅がでないんですよ。つまりFXで動きがないときの為替の小幅抜きをやっているのと同じなわけで、何も今更ビットコインに手を出す必要もないって感じ。

でもま、日足を重視するとまた今までの底値を目指す動きになったわけですから、そこまで下げるのかどうかが注目点。でもその値まで距離がありませんから、今から売るには遅すぎる。また底値を割ってもっと下がるだろうと思うのは勝手ですが、底値の支持線ってかなり強いのがわかりきっているわけですから、それ以上に下がるだろうと考えてしまうのは考え過ぎのはず。

ま、今日の時点ではどう動くのか見てましょうね、ぐらいのことしか言えないわけで、目くじらを立てて売りか買いか騒ぐほうがおかしいというか、面白くない動きだとしか言いようがないと思います。

要はですね、ビットコインはトレード対象としての面白みはとっくのとうになくなったってことなんですよ。でもこれがまたいつか注目されて大きく動く時はあるかもしれないけれど、少なくとも今はそういう時期じゃない。

また常に値動きの先を当てようなんて考えるのは愚の骨頂で、他の商品、株式にしても「今、トレンド真っ最中」のものっていくらでもあるはずですから、そちらの方に行くのが正解じゃないでしょうか。

何が何でもビットコインで儲けたいと考える人もいるのかもしれませんが、そんな思い入れは百害あって一利なしだと思います。

うんうん、その通りって思うでしょ?

ところがそう思うくせに、自分はいつもFXのEUR/USD、USD/JPYしかトレードしていないって人が多いんじゃないですか?

そういうことに気がつくのも大事なことだと思うんです。

 
 
 

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