通販オタクの私ですが、やっぱりマレーシアの通販を使うときにはなんとなく気が落ち込みます。ちゃんと届くのか、商品は間違いないのか、クレームはどうなるのかなど買う時点で様々な思いが浮かびます。
つまり今までも嫌な思いをしたことは何度もあるってことですが、じゃぁ買わなければいいじゃないかと思っても、同じ様な商品がどの店舗で売っているのかわからないし、あるいは価格的に競争力があるかどうかってのも問題なわけで、どうしても通販を調べてしまう癖がついています。
先日はLazadaで「マイクロSDカード」を二枚買ったのですが、64GBを二枚注文したのに、到着したのは64GBが一枚と32GBが一枚。orz
どうしてこういうバカみたいなミスが起こるのかと思いますが、まるで約束事のようにちゃんと起こる。(笑)
たまたままともな販売店だったので、Lazadaのチャット機能で連絡を取りますと、「写真をWhatsappで送ってくれ」という返事。写真を送るのは良いにしても、違う商品を送り返すのも面倒なんてもんじゃないわけですよ。だから「これはこれで受け取るから、差額を返金して欲しい」と写真に添えて送りました。
彼らはそれを「受けた」のですが、「すいません」もなければ、いつどう返金されるのかもわからない。差額は1000円にもみたない金額ですから、もう今の時点で「事故に遭った」と半分諦めています。
でも諦められるような金額じゃない場合、あるいは不良品だった場合はどうするか?
これを業者とやりとりするのがどれだけ面倒でややこしいか簡単に想像できますので、私は「そういうリスクがありそうな商品は買わない」と決めています。
問題が起きた時に、「やっぱりこれを買った俺がバカだった」と諦める準備をしてから買うことにしています。(笑)
私がなぜあえて日本の通販を使うのか、転送業者まで使うのかってのはそこに理由があるわけで、多少高くなっても「確実性」「安全性」を求める場合には日本の業者から買うことにしています。
でもマレーシアの通販を使うことをやめるわけにはいかない。
私はデブですので、私に合うサイズの洋服を探すのがかなり難しいんです。だからマレーシアの通販をつかうことがありますが、先日、Lelongで二つの業者からかなり安いポロシャツを買ったのですが、一箇所からは4日以内に到着。もう一箇所は一体どうなっているのかいまだにわからず。
これがマレーシアでは普通なんですね。
マレーシアの通販で駄目だと思うのは、Lazadaにしてもどこでも本社が責任を持たないと言ったほうが間違いがない点。いわゆる「紹介者でしかない」と考えたほうが良いと思っています。そりゃ一応クレームを本社に出すことは可能ですが、それでスムーズに問題が解決することは「ほぼ、無い」。解決しないという意味ではなくて、スムーズに、簡単に、というわけにはいかないという意味。
まぁ、この傾向って日本のAmazonでも楽天でも同じで、Amazonも全て自社在庫じゃないわけで(アマゾンは自社在庫を売っていると思っている人が多い)、アマゾンから送ってくるものもあれば取扱業者から送られてくる商品もありますのでそれは間違いがない。ただアマゾンは「自社で持っているケース」が多いのは間違いがなくて、お店の寄り合い所帯である楽天とはちょっと違う。
でも日本の場合はアマゾンなり楽天がそれなりに動いてくれるところに安心感があります。でも決して完璧ではなくて、特にアマゾンの場合はわけのわからない業者、商品が平気で並んでいて、問題が起きているのはネットを見ているとよく分かる。
だからやっぱりアマゾンとか楽天とか、あるいはLazadaとかLelongとかそういう会社を信用すること無く、「実際の販売者がどうか」ってのが一番重要なんですよね。だから「評価が低い業者からは絶対に買わない」のが通販の鉄則だと思います。
ところがマレーシアの場合は、ここが良く見えないんですね。
購入者からの「評価」がちゃんとわからないんですよ。でも「商品に対する評価」は多く出ている。
ここが私は「マレーシア通販の一番の問題点」だと思っています。
その点、楽天は「客のクレームは誰にでも見えるようになっている」んですね。だから店の対応が悪く、それを書き込まれると「売り上げに大きく影響する」のは間違いが無いようで、どの店もかなり真剣にクレーム対応をするんですね。中には「おかしな客」もいるわけですが、そのリスクは店側が取っているように私には見えます。つまり、謂れのないクレームも店が受けて、返金したり代替品をおくったりしているのが、口コミを見ているとわかります。
でもそれを見て、「この店なら安心だ」と思うわけで、スムーズなクレーム対応は店も広告宣伝のつもりでいるんじゃないですかね。この辺は楽天のいいところだと私は思っているんですが、アマゾンはそういうことはないのね。さすがアメリカから来た企業だけあって、対応はドライ。つまり「自己責任」の部分がかなりあるのをアマゾンを見ていると感じます。
世界的に有名なeBayですが、私はここが一番安心できる通販サイトです。
え?と思う人もいるかも知れませんね。だって出品している業者は世界中にあるわけで、どこの誰だかさっぱりわからないんですから。
だからこそeBayは「口コミ(客による評価)を大事にしている」んですね。買い物をした客は「口コミ、評価を書く」のが買い物の流れの手順の中に入っています。評価をしないと「評価しろ」とメールが来るくらい。これは面倒でも何でも無く、問題がなければなかったで「Good」とか「Excellent」と書けばよいわけです。でも問題があった客はその内容をきっちり書きますから、それが誰にでもわかるんですね。当然、その客は低い評価点をつけますから、全体のその業者のポイントは下がってしまう。
これを業者は極度に嫌う傾向がeBayにはあって、しっかり対応をする業者がほとんどです(対応が悪い業者はすぐに消えていく)。客が付ける評価点の累計が100%の業者もあれば(クレームが一切発生していない)、99%、98%の業者も多い。だから私が買う場合はそういう業者を選ぶわけです。と同時に、評価を悪くつけた客は一体どういう問題があったのかもすぐ見ることが出来ますから、それを必ずチェックすることにしています。
すると、これじゃ業者が可愛そうだと思う低評価の内容もあるわけですが、一応チェックするのは大事だと思います。
送付してくるのが遅かったとか、商品が違ったとか、交換してくれなかったとか、返事がないなんていうのは論外で、「返事が遅い」というだけで悪い評価が付いて客が減ってしまいますから、業者もかなり真剣です。特に中国から買うとわけのわからない安い輸送業者が使われて、商品が到着するのに恐ろしく日数がかかる(20日とか)ケースが多いのですが、多くの業者は「35日以内に商品が届かなかった場合は、返金します」なんてところが多い。これも適当で、客が「つかないんだけれど・・・」と連絡しただけで、返金されたり再度送付をしてきたり(再送付してもらった経験あり)。だからきっと客による詐欺行為も横行しているはず。売り手は本当に着いたか着かなかったのか確認無しですから。
と同時にですね、支払いはPaypalという専門会社を通すわけですが、このPaypalがまたしっかりしているんですよ。
業者と話が折り合わないときには、問題があったことをPaypalに報告しますと、Paypalは業者に「警告」を出すみたいなんですね。そしてそれがすぐに解決されない場合、Paypalはその業者を「取引不能」にする様子。つまり、そうなったらその業者は「今後一切営業できない」のと同じですから(銀行振込とか業者へのカード支払いは存在しない)、Paypalに連絡をすると業者が大慌てするのが見ているとわかります。
私も一度それを経験したのですが、実はその問題は私の勘違いだったのです。でもPaypalに連絡をしたら、即、その日じゅうに業者から丁寧な説明メールが届きまして、最後には「Paypalへの報告をすぐ取り下げてくれ」と書いてありました。
また業者と客との連絡はeBayの連絡網を使うことになっていて(そのコピーはメルアドに送られる)、それが「証拠となる」んですね。そのやり取りを削除したり、内容を変えたり出来ないようになっていますから。当然、問題が起きたときにはeBayも介入して来て解決方法を探しますが、この規定の連絡方法を取らなくてはならないのも大事なポイントだと思います。
ですからeBayの場合は、「顧客による業者の評価」をちゃんと見ていれば、世界のどこの出品者だろうと問題なく買えるわけです。
私もかつて「カメラのオールドレンズ」を収集しているときには、ロシア、ウクライナ、ベルギーとか様々なところから買いましたが、全く問題は起きませんでした。
こういう安心感みたいなものがマレーシアの通販には「全く」ないのね。
かなりアバウトだと思います。
これには本当に腹が立ちますが、これってマレーシアの天気と同じで、「突然の雨に文句は言わない」ように心がけています。(笑)
これって冗談じゃなくて、日本みたいに何でもかんでもきっちりやる国なんか日本以外に存在しないと考えて間違いがないのに、でもその中にどっぷり浸かっているとミスもなく、ミスがあったら迅速に客の立場で解決するなんて「世界基準でいえば異常なこと」を日本人は常識だと考えてしまう。だから「自分の責任」を忘れてしまうことが多いと思うんです。
自分の責任?
それはその業者を選び、そこから買おうと思った自分の責任です。
これって私は非常に大事だと思うんですよ。でも日本人にはその意識が希薄で、「うまい投資話に乗って騙される」ことがあっても、自分が悪いとは思わない傾向があるのね。
それと通販と全く同じじゃないですかね。
世の中が、企業が、サービス提供側がどうあるべきか、そして「日本だったら・・・」なんて議論は「マスターベーション」と同じだと認識する必要があるんだろうと思っています。
でも、腹が立つことを抑えるのは難しい。(笑)