【相場】世界同時株安。我々はどうすれば良いのか。バカな方がトレードはうまくいく。

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株式市場に恐ろしいことになっていますね。アメリカ発信の下落が世界に広まっている。

NYダウ。日足。

日経225。日足。

世界情勢を注視していたからこの下落は読めていたっていう読者はいらっしゃいますか?私は全くわからず。(笑)

米中戦争が始まってごちゃごちゃしていましたが、まさかここでFRBが利上げするとは驚きでしたし、どう考えてもパウエル氏はおかしいと思いますわ。しかもタイミングが悪すぎ。かつての日本の白川元日銀総裁とだぶるところを感じます。学者肌で経済という生き物を相手にするのは不得手みたいな。最近のトランプ氏ってトランプ氏を推す私でも「やっぱり狂ってるのか?」と思うところがあって、でもトランプ氏がFRBのパウエル氏に半端じゃない怒りをぶつけるのは当たり前だと思っています。でも彼を選んだのはトランプ氏。

さて米中戦争も含めてこの動きがどう収束するんでしょうか。私には全く、ちっとも、全然わからず。

でも良い勉強になる動きだと思うんですよ。それって世界情勢をどう読むかという意味じゃなくて、「読んでも意味がない」というのがはっきりわかる動きじゃないですかね。

でも今一度チャートをよーく見て欲しいんですよ。

こんな誰にでも手に入る簡単な設定ですが大きなトレンドが見えますよね。私達はなぜそのトレンドが出来るのか知る必要はなく、でもそのトレンドに着いていくってことで良いんじゃないですかね。値をつけるのは市場参加者で、莫大な金額を動かす機関投資家、そしてプロの投資家、我々みたいなゴミ投資家の「全ての参加者の考え方の集約されたものが値」であって、決して理論理屈で値が付くわけではない。でも理論理屈がそこに無いのかと言えば当然あるわけで、でもそれに「感情」「思惑」「立場」などをプラスしないと駄目じゃないですかね。つまり値が動く理由も「ありとあらゆる理由の集約」であって、経済理論や統計もその中の一部でしか無い。

経済を勉強すれば株式投資も勝てると思う人はいつの時代にもごっそりいるわけですが、「ゾウを6人の盲が説明する」のに似ていて【どれも正しいけれど、どれも違う】という「群盲象を評す」のと同じだと私は思うんですよ。あるいは「鍋料理」だとして、そこにありとあらゆる物を放り込んで「どんな味になるのか」を討論するのと同じで、理由はいくらでも考えられるんですね。

これは自分自身の中にもそれが起きていて、自分の考えは一つってことはない。上がるのか下がるのか、こうなれば上がるはず、下がるはず、ここで経済指標がこうなればこう動くなんてことを自分の中でいくつも想定して、でもどう動くかの確証はない。ところが人間って面白いのは、「ほら、俺が言ったとおりに動いた」って思うのね。俺が読んでいた通りだと。

でも本来、それが当たり前で、「いろいろ想定していたことの一つが当たった」だけのことで「読めていた」のとは違うけれど、その動きは想定内だったことはまだ良くて、「まさかこんなことになるとは全く予想しなかった」なんてことさえ市場では起こる。私にとってのこの動きはまさにそれです。また911のNY同時多発テロもそうだし、日本の大震災しかり、まさかのことって結構起きるわけでそれで破産する人も決して少なくない。

でもまたチャートをよーく見て欲しいんですよ。

一体何がどうなってどんな理由があるのかわからないけれど、トレンドって見えるんですね。これで十分じゃないんですか?

「安く買って高く売る(高く売って安く買い戻す)」のが利益を生む方法ですが、これに付け足す大事なことがあるんですね。「上昇トレンドの時にだけ【安く買って高く売る】(下降トレンドの時には買わない)」ってこと、下降トレンドの場合はそれの逆。そして「トレンドが見えないと思ったら【何もしない】」。これだけを守っていればどうにかなる。

それ以上のあれやこれやを考えても「下手な考え休むに似たり」だと思うわけです。

例えば気になる異性がいたとしましょう。その人が「好き」と言ってくれた。あるいは「嫌い」だと。気になる異性ですから、どうして好きになってくれたんだろう、嫌いなんだろうとあれこれ悩みますが、正解ってわかります?私には「多分これが理由かな?」と想像することは出来てもそれが正解かどうかはわからない。ましてやその相手がはっきり言わずに無表情だったらどうします?好きなのか嫌いなのかもわからない。一体どうなっているんだ?どう思っているんだ?自分はどうしたら良いんだ?と夜も寝ずに悩みますよね。でも答えは出ない。

相場もそれと同じだと思うんですよ。でも「好き=上昇」「嫌い=下降」「どちらとも言えない=ヨコヨコの動き」って見える。そしてそれは「想像ではなくて事実」なんですね。相場にある事実とは「過去と現在の値のみ」で、私達はそれを知ることが出来る。またそれ以上を知ることは出来ない。だから「事実である値動きから判断するしかない」のじゃないかと私は思うんですよ。

ファンダメンタルズを否定しようとは私は思っていなくて、その分析が正しいという前提で言えば、その理論値にいつか値は収束していくんでしょう。でも正しいファンダメンタルズの分析を出来る人はこの世に存在するのか。また相場には「時間」が大切で、上がるだろう、下がるだろうという読みがあったにしろ「それがいつ起こるのか」が大事ですよね。それが起きるのが明日なのか、来月なのか、来年なのか、5年後なのか。これがわからないとやっぱり勝てない。だからやっぱりチャートは大切で、ファンダメンタルズで投資を決める投資家も「チャートを活用する」わけです。

と同時に、必ず「ヘッジ」をするんですね。買ったら買いっぱなし、売りっぱなしということをプロはしない。競馬で言えば、一般投資家がやるのは「本命一本買い」だけれどプロはそれをしない。また競馬って「走り出したら何も出来ない」わけですが、相場は「第一コーナーを過ぎたところで自分は降りる」ことも可能。逆に「第4コーナーを回ったところでがっつり買い増す」ことも可能。そしてなおかつ「一位にはならない」という賭け方もあるわけです。また「ビリになったら勝ち」もある。そういうのを組み合わせてトータルで利益を出すのが相場であって、一本勝負で勝とうと思うのは、まさに相場と競馬を同一視しているギャンブラーと同じ。

なおかつ、途中で降りることが出来るのに「こういう時には降りる」と決めない賭け方をしてしまう。ただただなんとなく動きを見ては一喜一憂するだけみたいな。でも相場には終わりが無いんですね。いつまでも走り続ける競馬と同じ。だから「持ち続けていればどうにかなるかもしれない」と思ってしまう。

なんでダボにそんなことがわかるのか?答えは簡単で、自分がそうだったから。(笑)

これから脱却するのは実は簡単なんですよ。一般的には「自分の金をつぎ込む」のが普通ですが、もし(例えば)年利4%で年収の10倍を借金して投資していたらどうか?株を買った資金は借金だとしたら、考え方がガラッと変わるはずなんですね。負けるわけにはいかないし、放置しても金利がどんどん掛かるからチンタラやるわけにはいかない。だから「自分は借金してやっている」つもりでいつもいれば変わることが出来るってこと。でもま、世の中には借金してもギャンブルにつぎ込む人がたくさんいますからなんとも言えませんが、普通の人なら「借金したつもり」でやると生まれ変わるはず。

プロが凄いのはこれも理由の一つで、「資金にはコストが掛かっている」のが普通。当然、大きな損を許容することは出来ないし、「会社の将来」「自分の将来」も掛かっているし、また「説明責任」がありますから「なんとなく買った」とか「意味もなく持ち続ける」なんてことは絶対にありえないんですね。

そして勝てないのは勉強が足りないからだと思ってはだめで、山のように経済関係の書籍を読むとか、株式新聞、週刊誌、ノウハウ本を読むとか、それも駄目なのね。これも私が通ってきた道ですが(笑)、それで勝てるようになったという話を私は聞いたことがない。投資の神様と言われるウォーレン・バフェットに憧れる人は山程いるけれど、彼と同じ様に出来る人はまずいなくて、彼と同じ様になろうとするより、彼に投資するのが正解でしょう。

そもそもプロや専門家の見方も両極端に分かれるじゃないですか。そして「値とは買い方売り方の力関係で決まる」わけで、買い方、売り方、双方に巨額のお金を動かすプロがいる。しっかり勉強すれば相場に勝てると思う人はここをしっかり考えるべきだと思うんですよ。プロ中のプロが買い方、売り方に分かれるっておかしいことになりませんかね。

「我々はいくら勉強をしても無駄である」ということにいかに早く気がつくかが一番重要だと思うんですよ。でもそれに気が付かず、経済通になったつもりで株で儲けたり損したり、延々それを20年でも30年でも続ける人は多い。こういう人たちは儲けることよりも「将来を読むことそのもの、あるいはスリルを楽しんでいる」としか私には見えないのね。そして当たった時に「俺って凄い」と自分を褒めて気持ちよくなることを続けたい。負けた時には「そんなことは必ず起きることで、早く忘れよう」と心理は動く。

自信家だからこそそういうドツボにはまると私は考えていて、「私はバカだ」「勉強しても何もわからない」と思っている人のほうが実はトレード向きだと私は思うんですよ。

自信家がチャートを見るようになっても、傾向ってのがあるのね。「統計的には・・」という考え方にハマる。そして近視眼的な見方をしてインジケータの動き、数値に一喜一憂したり。そして自信家が陥る最大の欠点は「将来を見ることが出来る」と考える傾向があるという点。あるいは「将来を見極めたい」という願望が強すぎるのね。自信家ってそれまで努力で何事も解決してきた自負があるから、相場の世界も同じだろうと思ってしまう。

またおっちょこちょいな人もいて、何冊かの著名な経済評論家の書籍を読んで、なんとなく世の中が読めるような気になってしまったり。「過去の解説」なんて意味がないことに気が付かないのね。過去の解説がうまい評論家や学者は山のようにいて、でもその人達の言うように将来が動くかどうかはわからない。現実はそういう人たちが「売り手」「買い手」に分かれて壮絶な戦いをしているのが相場の世界で、一体、誰が正しいのかどうやったらわかる?

そういう意味でも「自分はバカだ」と思ったほうが「チャートを見るのがうまくなる」のは間違いがないと思うんですよ。

これってあくまで「個人投資家」の話であって、プロの世界は全く別のはず。でも私はプロたちがどうやっているのか細かいことまではわからないし、同じことが出来るとは思っていないわけです。また中には「かつて資産管理部で働いていた」なんて人もいる。ディーラーだった人もいる。だから「俺はこの世界のことがわかる」と思っている人も多いのね。ではそういう人たちが個人投資家として成功しているかと言うと、私の周りにはそういう人もいなかった。逆に為替ディーラーをやっていた友人は「まったくわからない。勝てない」とこぼしていたのを思い出します。ファイナンシャルプランナーや大企業のアナリストをやっていた人もトレード仲間に何人もいますが、「プロ意識がある割には勝てない」のが多かった。

では勝てる人ってどんな人なのか。こういう人に関しては、私がこのブログで知り合った「勝ち組」のことを何度か書いたことがありますが、ひとことで言えば「変人」ですわ。彼らの話を聞いていると「巷で言われる【こうすれば儲かる】」というような話とは全く違うのがわかる。というかなぜそれで利益が出るのかまるで私には理解できないような内容だったり。

こういう書き方しか出来ないんじゃなんの参考にもならないと思いますが、「市場参加者の多くは負け組」なのは間違いがなくて、だから「巷で言う【こうやれば儲かる】」という方法こそが負け組を増やしていると私は思うくらい。

書籍や情報を売って利益を出す人、あるいはセミナーも同じですが、それでお金を儲ける場合、何が一番大事だと思います?それは一般商品と同じで、客が「これは良い」と思わないと駄目だってことなんですね。つまり「真実」はどうでもよくて、客が「なるほど~~。そういうことだったのか。よくわかった」と思わせればそれでOKということ。だから「客が理解できないであろうこと」は書かないし、それがキモだとしてもそれを前面には出さない。

かつて私の相場仲間だった友人が数人で独立して、ちゃんと許可も取って「投資顧問」を始めたんですよ。彼らが偉いと思ったのは、基本的に「無料」なのね。でも利益が出たら20%取るとかそういうやり方。客が儲けて初めて自分たちの利益が出るって良いことで、でも書籍や情報誌、セミナーはそういうふうには出来ていない。

私もセミナーに何度か参加したことがありますが、客も客で、チャート分析の講義をしている時には普通に静かに聞いているのですが、最後の質疑応答で「今は買いですか?売りですか?」とか「お薦めの銘柄はなんでしょうか」とか聞くアホが結構いるんですね。その読み方を学びに来たはずなのに、即、利益につながることにしか興味がない。そしてそんな質問が出ると、会場の雰囲気が変わるんですよ。ほとんどの参加者が身を乗り出して一語一句聞き漏らさないようになる。

これは私のブログでも同じで、前はチャートの作り方、読み方を細かく書いたり、ダボ流チャートと全く同じものが見れるように、使うインジケータやテンプレートの提供までしていましたが、それで突然勝てるようになると勘違いしている人がごっそりいました。でもきっと長続きしている人は皆無と言って良いんじゃないですかね。毎日のように質問メールを出していた人が、ある時から静かになって今じゃ音沙汰もないなんてひとが大部分。私としては、私を踏み台にして自分が歩く道を見つけて進んでいるんだろうなとは思いたいですが、きっとそういう人はいないんでしょう。

また私も長男をトレーダーに育てる為に毎日、机を並べてやっていますが、私のやり方を伝えるのは決して簡単じゃないのね。ましてやブログやメールでどうにかなるなんてことはないんでしょう。ただ、自分が悩みに悩んでブレイクスルーが見つからない時に、誰かの助言でパッと目の前が開けることはあるのね。でもそれは本人が日頃努力をしているからそれが起きるわけで、誰かにチャートをもらって同じツールを使えばどうにかなるなんて簡単な世界じゃない。

でも世の中ってそれが当たり前で、大工だろうがなんだろうが、親方と同じカンナを手に入れたからってどうなるわけじゃない。我が家の必需品の調味料である「黒七味」ってのがあるんですが、それは京都の老舗「原了郭」のもの。これを作る方法は「一子相伝」で門外不出。これをテレビで見たんですが、子は親の横に座り、親が何をしているか見ているだけなのね。言葉は一切無しで親は何も説明しない、子は何も聞かない。それを延々、何年も続ける方法で技術を伝えている。

普通の会社だって、新入社員を集めてマニュアルを渡し、1週間ぐらいセミナーで缶詰にしたら、明日からどうにかなるってわけじゃない。

でも相場ってどうにかなると思う人が多いのね。相場をバカにしているんだろうとしか思えないのですが、そんな簡単に技術を習得できるなら、負けるやつはバカとしか言いようがないじゃないんですかね。

でも諦めずに、自分にあったものを見つける努力を続けた人は勝ち組に入れるはず。棚ぼたでどうにかなるようなことって世の中には一切ないはず。

ま、こんなことを昨今の株式市場の動きを見て思いました。そもそも値動きを「予想」することが間違いの始まりだということ。予想なんかしなくても「チャートの動きに付いていけばどうにかなる」のが個人投資家だと思うし、プロの投資家や大企業には絶対にそれは出来ないし、許されないのね。弱小の個人投資家だからこそ出来る手法が存在する。

このブログの読者にも是非それを見つけてほしいと思います。そして「短期売買の利点」をよーく考えていただきたい。今みたいに大きく相場が動いてもハラハラドキドキすることなんか一切ないんですから。明日から一ヶ月旅行に行こうなんてのもOK。自由を求めて専業トレーダーになる人は多いと思うけれど、短期売買でない限り、相場の動きで自分が拘束、そして翻弄されてしまうのが普通だってことを考えるべきじゃないんですかね。後ろがない専業で、ましてや投資額が大きくなるとどうなるか想像は簡単だと思いますが、必ずその通りになるはず。

でも専業トレーダーで利益を出すことを「夢見ている内」にはその現実の怖さがわからないのね。そしてその怖さがわかるとビビリが入りますから、勝てる勝負も勝てないなんてことも起きてくる。

ましてや投資金額が大きくなればなるほど、ストレスは半端じゃなく大きくなるのが普通で、市場が閉まっている夜、土日がとんでもなく怖くなります。特に911や311を経験したら、いつ何が起きるかわからないわけですから、夜も眠れなくなるなんてことが起きる。でも短期売買は「資本をリスクに晒す時間が短い」ですから、また値動きが読みづらいと思ったり、やる気が出なかったら市場に参加することなく、旅行に行くなりなんでも好きなことをやっていれば良いわけです。チャンスは無限に、そしてすぐにやってきますから慌てることもない。

年寄りは頭が固くなっているから難しいと思いますが、若い人は是非、「トレード技術は語学と同じで知っていて当たり前」ぐらいに考えても良いと思うんですよ。好きな時間にちょっとずつでも学んでいけば面白い将来が来るんじゃないですかね。

権力者や会社に媚びを売ることなく、誰にああせいこうせい言われることなく、自分がやりたいことをやり、進みたい道に進むには「経済的な自立」が絶対必要条件で、でもそれはギャンブルであってはならないし、そんなことは不可能だなんて思わずに、是非、ゆっくりとしかし一歩一歩確実にトレード技術を習得してもらいたいと思います。また専業トレーダーになる必要なんかまるでなくて、好きな時に好きなだけ、必要なだけやれば良いんじゃないですかね。副業と同じで、それに自信が付けば、本当に自分がやりたい仕事も出来るってことじゃないかと思います。

私は生きるために「儲かる仕事」をやってきましたが、本当に自分がやりたかったことは出来ませんでした。それで食えなくなったら大変ですから。でも若い頃にトレード技術を習得していたら全く違う人生になっていたと思うわけです。

来年の今日はどこで何をしているのか、それを自分で決められる人生を是非、手に入れて欲しいです。

 
 
 

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