こちらの銀行ってややこしいですねぇ。
遺言書関係を調べても、一般とイスラミックとあるし、外国銀行(HSBCとか)は外国銀行でちょっと違ったり。そして【聞く相手によって同じ銀行内でも違うことを言う】。
そして定期預金ですが、モスリム用の「金利が高い定期」が存在するのは知っていました。
これってきっと、この定期で集めた資金は「ノンハラル関係」には投資、融資しないとかそんな決まりがあるのかな?
どちらにしても我々は指を加えてそれを見ているしかないと思っていたわけです。いわゆるこれも(マレー人優遇政策である)ブミプトラの一環だろうと。
ところがですね、先日、CIMBで定期を更新したときですが、金利を色々聞いていたらこの手の定期金利を教えてくれるんですよ。
ダボ 「それって我々日本人には関係ないでしょ?モスリムでもないし」
と言ったら
RM 「いえいえ、誰でもこの定期を組めます」
ですと。(・_・)
じゃぁ、金利が低い方を選ぶのはアホじゃん?
ダボ 「本当に大丈夫なの?」
RM 「はい」
ダボ 「何か違いはないの?」
RM 「ありません」
う~~~~~~む
何の違いもないという返事を私は信用できませんでした。
金利の違いですが、0.25%、そのイスラム定期の方が高い。
どうしよう・・・
ここで悩む必要なんかなくてイスラム定期を選ぶのが普通なんでしょうが、こういうことに関してはヒジョ~~~に保守的な考え方を持っている私としては、これを「選ばない」ことにしました。
試しに一つ作ってみるという考え方もあるんですが・・・・。
ちなみに「1年定期より半年定期の方が利率が良い」ようになっていました。
長期的には「金利が低くなる見方」をしているんでしょう。
というか、各銀行を見ると「短期金利が上昇している」とも見えるわけで、どの銀行も目先の金が足りないのかもしれない。
中国とマレーシアは今までずっぽり付き合っていて中国資本がごっそりマレーシアに入ってきていたのは事実。でも中国はかなりおかしくなってきたところでトランプ氏は米中貿易戦争を始めた。時、同じくして中国の「一帯一路」もあちこちでおかしくなってきている。これって私は偶然だと思っていなくて、トランプ氏は「時期を狙っていた」と私は思うんですよ。「坂道を転げだした時に、【後ろから押す】のが一番効果的」ですから。
で、これは米中貿易戦争ではなくて「中国(共産党)つぶし」だと私はずーっとブログに書き続けて来ましたが、それは間違いないようなのは地上波ではないネットに出てくる多くの専門家、評論家は同じ見方をしているから(地上波では常に中国・韓国に気を使って報道するバイアスが掛かっている。同じ専門家・評論家でも地上波とネットでは言うことが微妙に変わるのは事実)。でも金儲け優先の企業(特に日本の企業)は中国投資を増大させようとしている。でも世界経済に影響が大きすぎるとなれば、米中はとりあえずどこかで手打ちをするはずで、そしてそれでトランプ氏の大統領再選が濃厚となれば「中国つぶし」の動きは弱まるのかもしれない。でも今回のそれはトランプ氏の独走ではなくてアメリカ民主党も中国つぶしにはかなり真剣に動いていて、この流れは私は止まらないと思う。
つまり「中国つぶし」はまだ始まっただけであって、将来の世界の枠組み、安全保障に関わるとんでもなく大きな問題だから簡単に終わらすわけにはいかず、これからもっと目に見えるように中国排除、そして中国の衰退が起きるはず(かつて儲けすぎる日本がプラザ合意、日米構造協議、年次改革要望書でコテンパンに潰されたのと同じ)。米中関係はお金の問題だけじゃなくて【新冷戦時代】に突入したと考えるほうが合っていると思っています。
そして今の時点で金が必要な中国は世界から金を戻し始めているのは明らかで、当然、マレーシアに入っていたお金も逆流を始めているはず。だから「マレーシアの市場には十分なお金がない」んじゃなかろうかと。これが目先の金利上昇に現れているんだろうと思ってます。でも先行きはまだはっきり見えていないみたいな。
私としては中国がこのままやられっぱなしは無いと思うし、でも今までの中国のやり方を世界が認めるとも思えないし、だからといってトランプ氏が望むことを全て中国が受け入れればそれは「共産党一党独裁の終焉」を意味するわけで、中国は今の時点では逆らえないアメリカに同調しつつも「反撃のチャンス」は狙っているはず。だからこそ中国の経済は停滞しているのに「軍備予算だけは今まで以上に増やした」ところにそれが見え隠れすると思うんですよ(G7のイタリヤ切り崩しもやっている)。最近の台湾(そして台湾を認めるアメリカ)の動きを見ても、中国は「台湾をどうにかせざるを得ない時」がいつか来ると私は想像しています。つまり東シナ海で「火の手が上がる」かもしれないという意味。またそうでもして結果を出さないと自らを神格化しようとしている習近平は内政的にもたないんじゃないかと。
どちらにしても中国の衰退がもっと大きくそしてはっきり見えるようになり、世界経済が混乱するようなことになれば、「世界のお金の動きに大きな変化」がでるのはリーマンショック時を思い出しても同じで、「発展途上国の通貨は暴落」(豪ドルも同じ)し、円高方向に動く(リスクオフで円が買い戻される)だろうと思うわけで、今後、発展途上国にお金が集まり経済も発展し(通貨も金利も上がる)、また円安になる理由を私には一切見つけることは出来ません。当然、世界の株式市場も大混乱でしょう。
世界中の国が発展を享受し、大量に物を作り、大量に物を消費し、経済も伸びるという動きは「大きく変わる」と私は見ています。イギリスのEU離脱だって火種になり得る。アメリカの好景気は経済指標を見る限り独走状態に見えますが、「そろそろピークアウトするサインも見える」という専門家も少なくない。そして日本はこんな時に「消費税増税」。これは日本だけの問題じゃなくて、まさに日本の消費税増税(消費の減退)が世界に与える影響もあるんじゃないですかね。私は安倍さんは消費税増税をやめる(と言い出す時期を見ている)と思っていますが、安倍さんの周りは麻生さんを筆頭に「増税派」ばかり。増税を止めるにはそれを言う時間的リミットがあって、4月中にそれを決めないと増税にまっしぐらとなる。
マレーシアではリンギット建ての債券もいろいろあって、中には5-7%の利回りのもあるのですが、私の基本としての「リンギットは多く持たない」という方針がありますので、詳しくは調べていません。
「リンギットは多くは持たない」という考え方ですが、いつも書いている通り、「発展途上国の通貨を信用しない」という考え方を持っていて、やっぱり世界の通貨を中心にしています(でも増やすのが難しい日本円は持たない)。上に書いたことも関係していて、発展途上国の通貨が強いのは「世界経済が発展し、安定しているときだけ」だと私は思っています。そして金利が上がるのは「経済が成長している時」か【お金が足りない時】であって、今の世界、マレーシアを見ていると、「マレーシアの【短期】金利高」は私には【危険信号】に見えるくらい。
そしてリンギットって、世界的には珍しい「国がしっかり管理している通貨」で「海外での流通は禁止」されているんですね。そしてリンギットを大量に海外に持ち出すことは出来ない。何か起きた時には「海外に持って逃げる」ことも出来ない通貨。なおかつ(基本的に)リンギットのFXもなければ先物もないんですね(だから世界のハイエナはリンギットを攻撃できない。これはマハティール氏が決めたこと)。だから私にはリンギットって【ヘッジのしようがない通貨】で、これは私にとっては絶対に受け入れられない「デメリット」です。
だから危ないのか?だから安全なのか?
これっていろいろな考え方があると思いますが、定期や債券を「投資」として考えるのか、「安全第一の資産保護」と考えるのかの違いだろうと思います。
私はリンギットでの定期や債券投資は、株式投資と同じ「投資の範疇である」と考えていて、当然、しっかりした「破綻リスク」や「アジアの発展途上国としての為替変動リスク」を考えないとならないのが面倒って感じでしょうか。この「金利が高いほうが良い」という【人間の本能に直結している願望】を開放すると収拾がつかなくなるんですね。自分の欲望をコントロールするのって非常に難しくて、「自分に都合の良いことを考えるようになる」のが普通ですから。(私は基本的に自分自身さえも信用しません 笑)
利回り優先なら、他の国の通貨でもっと高い利率で回る通貨はいくらでもあるわけで、なぜ私達はトルコリラやメキシコペソ建ての投資はしないのか?というのと同じレベルで私はリンギットを見ています。
「住む国の通貨を持つ」という考え方があるのもわかりますが、私は30年以上前から一つの基本を持っています。
「お金にも人間と同じように【住みやすい国】があるはず」、という考え方。これは場所もそうだし、どの通貨というのも同じ。
ですから
○ 自分が住みやすい国
○ お金が住みやすい国(通貨も安全で強いものを選ぶ)
○ そして切っても切れない日本(束縛されないようにする)
この「3つの国は別々であるべき」(たまたま同じということはあり得る)というのが私流の「世界で生き残るためのリスク管理」の基本です。
ですからオーストラリア在住時の後半は「豪ドルに集中」していて「豪ドルと心中するつもり」なんてことをこのブログにも書いていましたが(この30年の変遷ですが「日本円→米ドル→豪ドル→(現在)米ドル」。当初は日本の転換社債でも7%に回った!!)、だからといってその豪ドルの資産(他の通貨も同じ)は「オーストラリアには置かない」ようにしていました。お金を自由になんの制約もなく動かせる国や地域ってあるんですね。それはまさに香港やシンガポール、ケイマン島のタックスヘイブン等がそれですが、そういうところだと「投資の種類も半端じゃなく多い」わけで、「金融都市に置いておいた方が有利」という考え方です。(でも海外にマレーシア・リンギット建ての定期も金融商品も存在しない。他通貨建てのマレーシア株投信はある)
ただし、「税金」に関しては【海外に資産を置いても居住国で収入を申告し納税する義務がある】のは多くの国の共通点で、海外に置いて無税で・・・ってのは単なる脱税でしかない。マレーシアの場合は海外での収入には課税されませんが。
またこんなこともあります。
かつてゴールドコースト在住時に、「オーストラリアにお金を持ち込んで、銀行口座を作り、定期預金を作る日本在住の日本人」って結構いたんですよ。それの多くは「隠し財産にするつもり」だと私は邪推していましたが、面白いことに
○ オーストラリアの非居住者の口座には【源泉徴収がある】。
これはオーストラリアと租税条約を結んでいる国の居住者の場合ですと10%です。租税条約がないとか住んでいる国を申告したくない場合には、なんとその源泉徴収は50%になる。
だから日本人は「日本在住」ということで10%の源泉を選ぶわけですが、これじゃ「隠し財産」にならないんですね。
そもそも「租税条約」ってのは
○ 二重課税を防止する
○ 脱税の防止 (これを忘れている人がいかに多いか!!)
ってのが柱になっている条約。だから「日本の在住者がオーストラリアに口座を持ち、租税条約に則って10%の源泉課税をしている」というのは日本側に情報提供されるわけです。また今ではOECDでCRSと呼ばれる「各国の非居住者口座の情報を出す」条約も出来て、「海外に置いたお金を隠すのは難しい」時代になった。
私はオーストラリアみたいなこの手の【非居住者に対して】源泉課税をする国って珍しいと思うわけで(日本も同じで住民税を引いた15%)、香港でもシンガポールでも多くの国々で「【源泉徴収無しの】豪ドル建ての定期預金」を作れますから、豪ドルだからと言ってオーストラリアで定期を組む必要なんて全く無いんですね。為替交換の有利さも非常に大事で、一般的な国々では為替交換手数料もかな~り大きいのが普通。(でも銀行の外為部門を通さない為替交換も可能なんですね。外為部門は為替交換で利益を出すのは当たり前ですが、【為替交換で利益を出す必要がない銀行の部門】もあって、私もかつては三和銀行(香港)の「国際金融部」をつてを探して紹介してもらい【ほんの数銭!!】の手数料で交換してもらっていたことは前にも書いたことがあります)この交換手数料って非常に大事で、ごっそり取られると「通貨の乗り換え」が非常に難しくなるんですね。下手すりゃ1-2年分の金利がこれで食われてしまう。
そしてそして、国によって「豪ドル建ての定期金利も違う」ことが起きている。今は知りませんが、「日本国内で【外貨預金】として豪ドルを選ぶと金利が低い」という詐欺みたいなことが起きていると思ったことがあります(ANZ銀行)。またこれも今は改善されたとは思いますが、かつては「豪ドルで外貨預金をする場合、【最初にその銀行で日本円を豪ドルに替える】【満期時には日本円でしか受け取れない】という、これこそ詐欺以外の何物でもないというのが一般的でした。
つまり、(日本での外貨預金で)豪ドルで預金をしようとしたばあい、「自分が持っている豪ドルで定期は作れず、満期時に豪ドルで受け取ることも出来ない」ルールでした。そしてその交換手数料は「銀行の場合、恐ろしく高い」のが普通。
だから【通貨を選ぶだけじゃなくて、それをどこに置くか】も重要だということ。
これって日本の銀行の「外貨預金という名の【為替交換手数料で利益を出すビジネスモデル】」だったんですね。だから定期預金なのに「最初の6ヶ月は+3%の利回り」なんておまけを付ける摩訶不思議な定期も存在した。でもいつのころかSBI銀行がその常識を崩したらしい情報は入っていましたが、今はどうなっているのか全く知りません。
SBIグループって今では大きくなりましたが、そのトップってあの超有名な「北尾吉孝氏」なんですね。昔、野村證券でもやり手で、たまたま孫さんの「ソフトバンク」を上場する時に担当で着いた。そして孫さんは優秀な北尾氏に惚れ込んで、何度も何度も頭を下げてソフトバンクに来てもらった。そして「孫+北尾」の二人三脚が始まった。
ソフトバンクは「錬金術」と言ってもよいようなことを当時からやっていましたが、それの参謀はまさにこの北尾氏だったんですね。
この人ってかなり豪快で強引なようで、昔からソフトバンク内からの「内部告発」が絶えなかった人。
私はいつどうして北尾氏が孫氏の元を離れたのか知りませんが、北尾氏ってあの孫さんの片腕でも満足できず自分の王国を作ろうとしたのではないかと思っています。
そしてホリエモンがかつてフジテレビを買収しようとして大騒ぎになったときに、「オレが話をつける」と出てきた「白馬の騎士」が北尾吉孝氏だった。
だから彼が始めたSBIグループもやることが斬新ですよね。業界の常識をどんどんぶち壊してSBIグループも大きくなったんじゃないですか?
北尾吉孝氏って私が注目する日本人の中でもトップクラスで気になる人です。
ま、話がそれましたが、私は日本の銀行、証券会社としてのSBIグループは気になっています。あの業界って古い業界ですが、北尾氏って全く違う毛色の人物ですから。
どちらにしても上に書いた
○ 自分が住みやすい国
○ お金が住みやすい国(通貨も安全で強いものを選ぶ)
○ そして切っても切れない日本(束縛されないようにする)
という3つの国が私の中には常に存在していて、この国々が重なるとそこには「リスクが発生する」と考えています。ま、実際にどんなリスクがあるかということより
「自分が住んでいる国だから、その国で、そこの通貨を持つのは当たり前だ」
という根拠がありそうで根拠がない「思い込み」を排除することが重要だと思っています。
そしてまた「金利が良い通貨を持つほうが良い」という、完全に為替や金融を無視した「自分の欲望を正当化する」ことも排除したいのです。
だから、自分が住みたい国があるのと同じように、お金にはお金の住みやすい国(通貨)があるという考え方を基本にしているわけです。そして自分が持っているパスポートは日本のパスポートですし、いつか日本に帰る、帰らないとならないことはそれなりの確率で起きるわけですが、「日本に何かあった場合、一緒に沈む訳にはいかない」という考え方もこれに足して、「3つの国を分ける(日本からいつでも他国へ移り住むのを可能とする)」のを基本としています。ですから、海外(私の場合はオーストラリア)でそこの国民とほぼ同等の権利を持ち手厚い社会保障も受けることが出来(年金ももらえる)、ビザやビザの有効期限を気にすることなく一生住んでいられる永住権も確保しています。
なぜこんなことを考えるに至ったかと言うと、若い頃に「海外に散らばる【華僑の生き方】を研究」していて、ハッと気がついたからです。華僑の「自由さ」って驚くほどで、また「お金が第一(笑)」の彼らの生き方には、世界を知らない島国根性が染み付いている自分には学ぶべきことが多いと思いました。この上に書いた3つの国の分離も、海外で安心して暮らせる「永住権の確保」も華僑から学んだと言っても言い過ぎではありません。自分の中では「国の違い」は「東京や大阪を選ぶのと同じような違いでしかない」ようにするということ。
随分、面倒な感じがすると思いますが、若い頃に計画を練ってあとはそれに従って少しずつ環境を作るだけなんですね。そして5年、10年掛けて骨組みが出来上がればそれを維持するだけで、維持そのものは面倒でもなんでもない。ただ一気にそういう環境を作ろうと思うとかなり難しいんじゃないですかね。特に「他国の永住権」って大事なわけですが、その国に行けば安全安心なのかが問題で、社会保障もあてにできないような国では意味がないと思います。でもオーストラリアみたいに日本以上に社会保障が充実している国の永住権取得は簡単ではない。だからといって「とりあえず永住権ならいいか」と少額のお金で買える永住権を手に入れたところで大した意味はないと思うし、「無いよりかは良いのではないか」ということに関しては私は疑問です。結局ですね、骨組みができたとしてもそれが砂上の楼閣ならなんの意味もないんですね。
たとえば日本なら、海外で裸になって着の身着のまま日本にたどり着けばどうにか生きていけるじゃないですか。それと同じかそれ以上の社会保障がある国でないと、そこに流れ着いても助からない。生きていけない。再起もできない。
セーフティネットがしっかりしている国に住み続けることが可能かどうかが問題で、どこかの国の永住権を得ることそのものが目的じゃないわけです。
今の豊かになった中国の中国人たちが、一体何を考えているのか想像するのも面白いと思います。海外に出るとしたら彼らはどの国を選ぶんでしょうか。東南アジア在住の華僑も同じですが、彼らは儲けた金をどの国へ送ってどの通貨で持っているのか。そして万が一の時に逃げる国はどこを想定しているのか。
自由であるためにまず最初に壊さないとならないのは「自分が持っている固定観念」だと思っています。これを引きずったまま、海外で生きようと「体だけ自由」にしてもそれが将来にはつながらないんですね。
そして何よりも重要なことですが、「為替変動リスク」を絶対に無視してはならないんですね。為替変動は「実質利回り」に直結する「何よりも重要なファクター」だと思っています。トルコリラが20%の利回りでも(普通の人は)手を出そうと思わないのはそれが理由でしょ?
ですから、「FX?私は相場のことは全くわからない」「今更勉強しても・・」「通貨のヘッジって何?」という人はかなり多いと思いますが、これって「カーナビがあるのにそれを使わずに車を運転する」のに似ていると思います。
また著名な人たちの書籍や解説を読んで「世界の将来」がわかるようになるくらいなら、世の中で為替で損する人はいないんですね。でも損している人、思うように行かない人は「自分の勉強がまだ足りないからだ」と思う傾向が強い。特に自分の頭脳に自信がある人はこの罠に掛かりやすくて、だったら学者を含む専門家は損しないのか?って話になるんですね。天才と言っても良いようなプロを集めた大企業がなんで為替で大損するのか?
私は「自分は馬鹿だ(自分を信用しない)」と思うほうが良いと思っていて、「馬鹿は馬鹿なりにプロには出来ないことがあるはず」という考え方で今までやってきましたし、これからも同じ。
自分の最大の敵は「己自身」だというのが原点で、その己をいかにコントロールするかがポイントだと思っています。
そうか、まずは「プロがやらない、やろうとしても出来ない売買テクニックを学ぶ(弱小投資家の有利な点があるということ)」ことが大事なんだ、なんて思っても・・・・・。
それが原因で相場にハマって大事な大事な虎の子を失ったり、破綻する人も出てくる。家庭崩壊とか自殺者も出るのがこの世界。
じゃ、どうするのか。どうにもならないのか?
「諦めずに」「ちゃんと学べば」【誰でも】【必ずどうにかなる】というのが私の立場で、だからこのブログにもトレードのことを書くわけです。
またもしも「為替変動リスク」にどう対処するべきか「全くわからない」とした場合、自分の資産をどの国に置くとか、どの通貨にするとか、そういう決断は「全て神様任せのギャンブル」でしかないという自覚が必要だと思います。
ただし、中途半端なことをするくらいなら、「何もしない」「余計なことはしない」という選択は「間違いなく正しい」とも思っています。
私が書く相場関連の記事を事細かく検証している読者もいますが、私が今年の1月に書いた「この大波乱の時、リンギットはどう動いているのか(ここ)」にこんなことを書いたのを覚えていますでしょうか。
長らく下降を続けて来たリンギットですが、反発しました。でも次に来た下降波が大事で、ここで大きく下げれば下げトレンドは今後も続くと読みますが、実際には、安値を切り上げて反転した。ここが「買い場」なんですね。リンギット・米ドルに関しては、私は「上昇トレンドに入った」と読んでいます。
その後の二ヶ月間でリンギット・米ドルがどう動いたのかのチャートはあえてここには乗せませんが、こういうチャートを見ながら「現在の相場の方向性、力関係」を見ていると、「将来どうするべきか」もうっすら見えてくるんですね。でも「未来は神の領域」であって何が起きるのかは誰にも、どうやっても絶対にわからない。
でも「過去と現在」は誰にでもわかるわけで、それをちゃんと観察していると、将来の動きはわからないにしても「可能性を見出す」ことは可能で「こうなったらこうする」「ああなった場合はああする」という戦略は建てられるんですね。ここで重要なことは【臨機応変に動く】ということであって、「大儲けできそうな投資対象を探して、そしてそれを買って放置して儲ける」なんてのは、「次のレースは1-8で決まりだろう。でも穴狙いで2-8も抑えておこう」なんて考えるギャンブラーそのものだというのがわかるはずです。
投資を競馬に例えると、「スタート時点で馬券を買う必要はない」「第一コーナーを回ってから買うこともできる」「第三コーナーの前に利益確定、損切りもできる」「第四コーナーを回って直線に入ったところで買うこともできる」という自由さがあるってこと(しかしゴールはない)。だから「ああなったらああする」「こうなったこうする」という選択肢を【事前に】多く持つことが重要なんですね。
まずは為替ですが、「どうせ交換しないとならないのだからちょっとでも有利に交換しよう」とか、「今は高いからある程度替えておきたい」とか「安いから多めに買っておこう」とか、そういうところから初めて(これらの場合でも【トレンドを最重要視する】)、そしてその延長線上で「為替の動きで利益を出す」「先物でも商品でもなんでも相場物は同じ」だというのも見えてくるんですね。
ま、世の中、簡単なことってなにもないわけで、諦めた人から脱落するのはマラソンと同じ。ビリでも良いから走り続けるのが良いと私は思うわけです。
「このままでは終われない。まだ夢の途中、諦めない・・・」